貞操逆転キヴォトスとかいう過酷な世界 作:シナシナのモップ亜種
貞操逆転モノで女装ってあんま無いよね
という訳で勢いとノリで書いてみました
続き?そこに無ければ無いですね
学園都市『キヴォトス』
銃撃戦が蔓延る一見非常識な街
しかし、この世界での常識は他とは異なっていた
1つは『ヘイローの存在』
神秘というまだ踏み込めてすらいない人外未知の未解明の存在、これによって日々起こる銃撃戦すら致命傷にもならずに超人的なパワーを得られる
そうしてもう1つは…
『貞操観念の逆転』
その理由の1つが男女比である
獣人やロボットなどを除けばその比率は1:100000であるとされているが各学園を走り回った僕ですら未だかつて男と出会ったことなどなかった
そして最たるもう一つの理由
それは思春期における性欲である
ヘイローを持つ彼女たちのソレは例えるなら前世で言うところの男子高校生に匹敵するほど
そんな男が生まれるには過酷すぎる環境下において俺は生まれ落ちたのだ、僕なにかしましたか神様?
勿論、こんな過酷な環境と引き換えに俺は超人的なパワーを手に入れた。弾丸を素手でつかみ、砲弾でキャッチボール、拳を打ちつければ地盤を砕き、徒歩では到底移動できない学校間を数分でシャトルラン
最早転生する世界を間違えたと言っても過言ではない、しかしそんな超人的なパワーも獲物を狙う獣の前では恐怖で腰が…力が抜けて何の役にも立たない
そんな過酷すぎる世界で僕こと『御剣シズク』はなんとか生き抜いてきた。時には腕力に物を言わせて衣食住を確保したり、まともな生き方ができない頃はあった
しかし、ある日唐突にこの世界で生きるための天啓が降りてきた
『そうだ、女装しよう』
この結論に至った僕は直ぐに行動を起こした
独学でメイク術を学び、喉仏をチョーカーで隠す
幸いなことにそこまで体格もゴツくなく、背が低く、すね毛や体毛が少ない。何より童顔で正直男とは到底思えないこのルックスとあまりにも低すぎる身長、そして声変わりを迎えても高すぎる声は女装するのには最適だった
おかげで高校入学までは堂々と日の光を浴びながら性別を偽り、中学生としてささやかながら青春をすごした
そして、高校入学時に事件が起こった
僕の女装を一目で見破る人間が現れたのだ
連邦生徒会
キヴォトス全体の行政を取り仕切るその組織に選出される事となった。普通は中学からの編入は特例中の特例らしく、僕を除いて1人しかいなかった
その1人、後に連邦生徒会会長となる彼女に自分の秘密を暴かれることになった
別に襲われることに恐怖があった訳じゃない
秘密を暴かれることで自分の居場所が、友達が、自分の存在そのものが消えてしまうのではないかと怖かったのだ
必死に許しを請うた
でも彼女はそんなことをせずに僕の体を抱きしめて慰めたのだ。あの時僕は初めてこの理不尽まみれの世界で孤独から抜け出すことが出来た
彼女の胸の中で泣き崩れてしまった
今まで心の中で押し殺していた感情を全て吐き出して、涙が枯れても泣き続けた
その後も彼女は全てを知った上で周りと変わらずに僕に接してくれた。たまに精神的に脆くなってしまうことはあったがその度に励ましてくれた
さて、そんな連邦生徒会での僕の役割は他学園との連携…言ってしまえば学校間を繋ぐパイプ役だった
正直1年生がやる仕事としては荷が重すぎる役割だと思いはしたが彼女の推薦であると言われ、やり遂げなければとやる気が出た
それでも並のことではなかった
トリニティやゲヘナ、ミレニアム
挙句の果てには廃校寸前の学園にすら足を運んだ
しんどかった、日によっては同じ学園と学園を往復することもあった。正直、僕のフィジカルが無かったらどうにもならなかったと感じる場面は幾度となった
それでもこの仕事をやってよかったと思う
色んな学園の人と交流を持ち、友達や仲間ができる度に自分の心が満たされていくようなそんな感覚があった
そうして彼女が連邦生徒会長として名をとどろかせる頃には僕も有名人になった
ティーパーティの人達と一緒にお茶をしたり、万魔殿の子と一緒に遊んだり、過労で倒れそうな風紀委員長をどうにか介護したり、何か色々抱え込んでいそうなセミナーの生徒会長の話を聞いてあげたり、矯正局に七囚人の面会に行ったり、借金返済の案を考えたりともはや他学園の生徒とは思えない程その場に馴染んでいた
そうやって、ずっと楽しい青春が送れるものだと思っていた。あの時までは
連邦生徒会長の失踪
その言葉をリンちゃんの口から告げられた時は頭が真っ白になった。
それでも、その混乱を鎮めようと僕は奔走した
いつか帰ってくるあの人の帰る場所を守る為にも、それでもいつになっても帰ってこなかった
それからはその後来た大人の女性こと先生とともに行動を共にして、シャーレの部長として活動することとなった
連邦生徒会にいた頃とやることは変わらなかったが先生の活躍は凄まじかった。アビドスやゲヘナ、トリニティ、ミレニアムで起きた問題も僕一人ではどうにもならなかった
あまつさえ平行世界の先生達と戦い、世界を救ってしまうなどはっきり言って凄すぎた
そんな先生の活躍もあってキヴォトスは長らくの間、平和を保ってきた
でも、会長がいなくなってから時間が経ちすぎたせいなのか僕の中には行き場のない感情が限界を迎えようとしていた
その結果、僕の能力は著しいほどに落ちた
先生には大丈夫と言ったがそれでもシャーレの部室で残業して、家に帰れないことが多くなった
そのせいだろうか、過労を極めた僕の頭はロクに働かなくなり注意力は落ちた
それこそ、先生にシャワーあがりの全裸状態を見られてしまうほどに
扉を開けてみてしまった先生はすぐに目を逸らして扉越しに謝罪していた
もしかしたら、気づかなかったかもしれない
そんな淡い願いを胸に身だしなみを整えて、先生のいるシャーレの部室に入った
「あ…えっと、おはよう!」
分かってしまった
いつもの様なフランクな態度とは似ても似つかないたどたどしい態度、平静を必死に装うために視線を外している先生の姿
バレてしまった、どうしよう
徹夜上がりの脳みそを必死に回しながら出た結論は
先生としてシャーレに着任した私にとってシズクは相棒だった、幾度となく死線を共に切り抜け私の隣でいつも一緒に戦っていた
同性の私でも見惚れてしまうほど整った端正な顔立ちとひとつにまとめられた傷一つ無く綺麗な黒髪、そしてヒナやホシノのような小柄な体格と見た目相応の幼さを感じさせる言動と見た目からは想像もできない程の怪力
そんな彼女の秘密は私の脳を粉々に吹き飛ばすほどの衝撃を与えた
『先生、お時間いただきありがとうございます…お仕事の方にはもう慣れましたか?そうですか…実は本日は大事なお話があります』
何処と無く、真面目な表情
リンちゃんの口から一体何が出るのか固唾を飲み込み、その先の言葉に耳を澄ませる
『先生、実は―――』
その先の言葉を最初は分からなかった
気付けばベッドの上、この状況に理解が追いつかなかった
『先生!大丈夫ですか…?!いえ、やはりこの事実は刺激が強すぎましたか…』
リンちゃんがなんて言ったのか記憶から飛んでしまう程の事実、でも唯一覚えているのはそれが私の大事な生徒の1人『御剣シズク』の事だと言うこと。
私が先生である以上どんな事実だったとしても生徒に向き合わないといけない。だからこそ、リンちゃんにもう一回言ってもらう事にした
『先生…分かりました。気をしっかり持ってください』
そして、今度は備える
どんな事実を押し付けられようとも受け入れる覚悟を決める
『先生、いいですか?落ち着いて聞いてください。焦ることはありません…どうか、落ち着いて。ええ、分かっています。御剣シズクの秘密…それは――彼は男の娘なんです』
改めて自分の中でその事実を噛み締める
男の娘…そっか、男の娘かぁ…
ほえぇ?
『せ、先生!?落ち着いて!分かります、私も初めて会長から聞いた時はもう興ふ――いえ、何でもありません。取り敢えず深呼吸を…吸って…吐いて…吸って…吐いて』
ふぅ…少し落ち着いた
だから、こそ事実を受け止めるためにもう一度言うようにリンちゃんに迫った
『御剣シズクは正真正銘の男子生徒です!』
あ…
もう、こんな感じだった
信じられないなんてもんじゃなかった
最初は夢でも見てるんだと思った
ここに来るまで…キヴォトスの外ではここよりかは男性が存在していた、しかしその誰もが私たち女性をまるでケダモノ見るような目で警戒する
彼女達のように青春を過ごす年代ですら
『芋女に優しい陽キャ男子*1』なんてものは空想上の絵空事でしか無かった
なのに、低身長女装男子高校生という属性を盛りにもりまくったその現実は彼氏いない歴=年齢の私には刺激が強すぎた
そんな馬鹿な…あんな短いスカートの下には男の象徴が備わっているとでも言うのか!?
1度そう考えてしまうともう止められなかった
教師としてあるまじきこの妄想はシャーレのオフィスに帰るまで続いた
『あ、先生!おかえりなさい。今日の分の書類はほぼほぼ終わりました!あとは先生のサインだけです!』
そして、自己嫌悪に陥った
私はこんなに純粋無垢な笑顔を向けてくれる優しい子になんという考えをしてしまったのか、到底許されるべきことではない
女装というあからさまに訳ありな事情を隠し持っている以上、それを自ら掘り起こすなど言語道断。あってはならない事だ
だから、私は見て見ぬふりをしてきた
先生としての不屈の精神と鋼の理性でどうにか気取られることも無く、今の今までやってきた
しかし、ヘマをした
暑い夏のある日、私は自宅からシャーレ迄の間で汗を出しまくっていた。だから、1度さっぱりしようとシャワーを浴びようとした
『せ、先生…!?』
先客がいた
それも1番見てはいけない全裸の姿を見てしまった、勿論男なら当然備わっているソレも。だから、直ぐに部屋を出て扉越しに謝罪した
いや、もしかしたらいつも通りに接する事が出来れば何とかなる。そう考えた私は瞑想し、心を無に変えた
目を閉じて見れば…浮かび上がるのは彼の裸、シルクのような肌触りを思わせシミ1つ存在しない。そして、下には―――
「って何考えてるのよ私!?」
あーもうダメかもしれない…今まで幾度と無く死線を越えてきたがここまで焦るのは恐らく未だかつて無かった。アリウススクワッドからシズクに助けられた時も共にベアトリーチェと戦った時も色彩と戦った時もここまではなかった
そんな考えを巡らせていると入り口のドアが開く
そこにはいつも通りのシズクの姿
「おはようございます、先生」
いつも通りの笑顔と挨拶
とても異性とは思えなかった*2
私も言葉を返そうとする
だが、上手く口が動かない
そして、過ちを犯してしまった
「あ…えっと、おはよう!」
やってしまった
いつもと変わらず必死に平静を装おうとする彼の気持ちを踏みにじり、私はなんて事をしてしまったんだ…
そして、気付く
彼の目から光が消え始めていることに
「先生、ちょっとお時間いただきますね」
瞬間、世界が反転する
そして気づく、今私はソファの上で寝ており私の上にシズクが乗っている
そして覚悟を決めたかのような表情で口を開く
「今から先生を襲います!」
アッ…
ハァッ!?ヤバい、今絶対心臓止まった!
先生じゃなかったら止まっていた!じゃなくて!
「シズク!?待って落ち着いて?!」
「いいえ待ちません!襲います!」
「待てぇ!?」
ホントに待って!?
殺される!リンちゃんに殺される!
後私の理性も死ぬぅ!?
「だ、大丈夫です!経験豊富そうな先生と比べて僕は…その…初めてですけど頑張ります!」
「勝手な妄想しないで!私も初めてだから!」
「え…?」
当たり前でしょ?!年齢=彼氏いない歴のこの私が処女を卒業出来ると思ってるの!?そんな訳ないでしょう!?
「で、でも頑張ります!安心してください、先生のデスクの二重底にある薄い本を見て勉強しましたから!」
「嘘でしょ!?何でバレてるの!?」
「ユウカちゃんが見ていたところを偶然見てしまいました!」
「ユウカ許すマジぃぃぃ!!」
最低!何でよりにもよってシズクの前で見ようとしちゃうの!?ユウカの馬鹿!フトモモ!冷酷な算術使い!体重100kg !
「って服を脱ごうとしないで!?襟元のボタンを取るなぁ!」
「大丈夫ですから…先生は天井のシミを数えているだけで終わるので…少し痛いかもしれませんがその後は気持ちいいらしいですよ」
「一番大丈夫じゃないのシズクでしょ!?」
めっちゃ目がグルグルしてるよ!?
ヒナより凄い!なんなら輪廻眼に覚醒しそうになってるよ!?
「取り敢えず止まって!このままじゃお互いに取り返しのつかない事に「もう遅いよ…」…シズク?」
頬に落ちた水滴に興奮した頭が一気に冷めていく
そして冷静になって気付いた
「もう何もかも遅いじゃないですか…!」
彼がシズクが泣いていることに
そして、どんな気持ちで私を襲おうとしたのか
「せっかく皆と仲良くなって…全て上手くいっていると思ってたのに…
多分、シズクは最初は自分の身を守る為にこんなことをしていたんだ。でも、皆と仲良くなって、いつの間にか身を守る事じゃなくて皆と関わる為の手段に変わったんだ、だから
「おねがいします…みんなともっといっしょにいたいから…からだもなにもかもぜんぶあげるから…ぼくからなにもうばわないで…」
泣きながら、震えながらそう言う彼の言葉にもう我慢できなかった。力の抜けた体を抱き抱えて、頭を撫でた
「あ…」
「大丈夫…大丈夫だからね、誰にも言ったりなんかしないし誰もシズクの事を責めたりなんかしない。私も今まで通り、ずっと傍にいる。だから、大丈夫だよ…」
こんな感情は初めてだった
先生としてでは無く、女としてではなく、私自身としてでもない行動。だからこそ、分かった。
これが母性なのだと
「もう大丈夫だよ…だからもう我慢しなくていいからね」
「うっ…グス…ヒック…」
暫くの間、撫で続けた
ずっと小さくても頼もしい背中にこんな想いを秘めていたなんて思わなかった、もしかしてリンちゃんはこれを知っていてこの子をシャーレに…?
「ご、ごめんね先生…服がぐちゃぐちゃになってる…」
「大丈夫だよ…ごめんねシズク、私も気づいてあげられなくて」
「ううん!先生は悪くないよ!悪いのは僕だ…先生の事を信じきれずにずっと嘘をつき続けて…でも」
「ん?」
「これからもたまにこうやって、抱き締めてくれる?」
「…ふふ、全然大丈夫だよ。」
「えへへ…」
今までずっと何処か距離のある関係だと思っていた
でも、今この時から私達は本当に相棒としての関係が始まったような感覚がする
でも、私は1つミスをした
今の時刻は9:00、この時間帯になるとシャーレのカフェに来るであろう子が顔を出しに来るのだ
この世界では同じ同性の相手であってもセクハラや淫行行為というのは珍しいことではない
その上で今のこの状況を冷静に整理してみよう
シズクのはだけた服、赤くなった目元、泣き続けたことで充血した目、そして私の服についた謎の水滴、異常に近い2人の距離感…そうつまり
「うへー先生、シズク?仕事はどうか…」
「やっほー☆シズちゃん、先生!顔見に来…」
「よお、先生、シズク!ってお前ら何で入り口で固まって…」
「シズク?先生?一体なんの騒ぎ…」
ホシノにミカ、ネル、そしてヒナ
ギギギ…と振り向くとその4人がこちらをじっと見つめていた
その目は明らかに犯罪者を見る目だった
そう、私たちの構図は完全に事案なのだ
「あ…みんな…その…これは…」
しかし、何も皆は反応しない
そうして笑顔なのに目が笑っていない表情で問いただしてくる
「先生〜」
「今少しだけ☆」
「お時間」
「貰えるよな?」
不味い、私の教師としての先生としての生命が今途絶えようとしている
「あ、えっと、皆ちょっと待って…!」
視界の端で目をグルグルとさせてパニックをになっているシズクを他所に私は今、史上最大の勝負が始まろうとしている
・元連邦生徒会の主人公御剣シズク
貞操逆転キヴォトスとかいうある意味ハードコアの世界でチートフィジカルとルックス、そして努力で何とかしてきた。女装時の見た目はどっからどう見ても女の子、だが男だ。最早人体の神秘である
フィジカルはメンタルの安定度によって振れ幅が激しいが最大値では全盛期の平和の象徴くらいの事はできる
元々は女装によって貞操を守る事を目的にしていたが女装して過ごす内にいつの間にか皆と仲良くなっていた為、今では誰かとの関わりを持つための必須事項として本人は捉えるようになった
・母性に目覚めた女先生
年齢=彼氏いない歴の処女系の先生
リンちゃんからメタルギアばりの衝撃の事実を伝えられたが、やましい気持ちと裏腹にとんでもない地雷である事が判明し母性が覚醒。私が守護る…!
リンちゃんから真実を伝えられて以降、悶々とした気持ちを抱えることになったがどうにか先生メンタルのおかげで堪えることができた
・失踪してしまった連邦生徒会会長
一番初めに気づいた人
好奇心に近い感覚で聞いた所、とんでもない地雷を踏み抜いたと理解しママになった。それ以降、主人公が不便にならないよう、自分がいなくなっても心の支えとなる存在が現れることを期待して他学園に関わりを持たせた
今では消息不明だが、時折シッテムの箱から
『どけ!私はお母さんだぞ!』
というアロナの声が聞こえると先生は話す
・各学園の皆様方
実は結構な割合で勘づいている
しかし、お互いに手を出すことを禁じておりある意味キヴォトスでの暗黙の了解として浸透している
因みに誰かが主人公に手を出そうものなら
セコム(ホシノ、ツルギ、ヒナ、ネル、ミカ、トキ)がすぐさま殺しにかかる