転生吸血鬼ですが何か?   作:黄昏の跡地

21 / 57

珍しく別視点の回です

慰安旅行とか言いつつ新キャラ普通に出るし不憫枠兼噛ませ役な残党の皆さん狩りに行くだけだしそのついでと言わんばかりに新キャラ組とパッチェさん回収しに行くだけである


第21話:さとレミ慰安旅行

 

皆様御機嫌よう、レミリアよ……この挨拶誰に向けて言ってるのかしらね?まあそれはそうと館をフランに任せた私はさとりを連れ英国へと足を運ぶことになったわ。さとりには今回移動役兼補佐役として、当主としての仕事を手伝わせる為にという旨を予め伝えているけど……まあしっかりしてる所はしっかりしてるから大丈夫でしょ

 

「ごめんなさいねさとり、私魔法とかそう言うのからっきしだから移動能力ちょっと困ってたのよ」

 

「構わないわ、また何百年と掛ける訳には行かないものね……それにしても随分と寒いんですねこちらの国は」

 

「フランに聞いたら英国と日本では時差が8時間も差があるらしいわ。それに英国は一日で四季が移ろいで行くけど今の時期だとかなり冷え込むわ」

 

街中を見てみるとレインコートやロングコート、セーターやジャケット等を着込んで寒さを凌ぎながら歩いている人達が見受けられた。

 

「それにしたっては私達は着込み過ぎでは?幾らなんでもこれは」

 

私はロングコートと日傘を、さとりは緑のジャケットにフードを少し深めに被るようにしている。更にその下にはお揃いにした白色の薄手のカーディガンを着ていて寒さ対策は万全にしているんだけどさとりの言う通り些か過剰であるわね

 

「私は羽根を、さとりはサードアイを隠すためなんだから文句言わないで。ここの人達は妖怪や怪異の様なものに対してかなり攻撃的なのよ」

 

「……随分とまあ懐の狭い人達ですね、心を読んでみたんですが本当に悪意しか出てきませんね。実家のある日本の方がまだ緩い位ですよ」

 

「だからこそ、私達は日本へ逃げて来たわ。野蛮な事しか考えない頭のお堅い連中なんかと一緒にいたら私達まで頭堅くなっちゃう」

 

「【堅物】……と言うやつですか?」

 

「頑固者とも言うわね、まあ私もお父様も似たり寄ったりだったからフランの気持ちに全然気付けなかったんだけどね……今でこそ日本に来て良かったって思ったもん。色んなものを体験して柔軟に物事を考えて発言する事ができるようになったもの、これからも宜しくね?さとり」

 

「告白のつもりですか?……ですがまあ紅魔館で体験した事は何れ何処かで使えるかと思うので学んで損は無い気もしてきましたしね。こちらこそ宜しく、レミィ」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「着いたわ、ここよ」

 

「ここが……レミィの友人の家ですか?」

 

暫く歩いているうちに私たちは郊内から少し離れた所にひっそりと立っている小さめの屋敷に到着した。外壁には薔薇が咲いており蔓が少し張り付くように伸びているのが少し目立った

 

「こんなんでも拠点としては優秀なのよ?さ、行きましょ」

 

扉へ近付きノックを3回する、すると中から少しパタパタと足音が聞こえてきたのがすぐに分かった。出てきたのは風妖精(シルフ)の中でも大変希少な緑がかった金色の髪をした妖精メイドだった……彼女は妖精ハンターに捕まり売られかけた所に私の父親が寸前の所で救出しその恩義に報いるためメイドになった一人である。まあ今は私に忠誠を誓っていて今回の英国駐留メイドの長として活動をしてくれてるいい子よ

 

「お嬢様、大変お待ちしておりました。そちらの方が仰られていた補佐役の方ですね……長旅お疲れ様でした、外は寒いのでどうぞ中へ」

 

促されるがまま入った屋敷は手狭で有りながらも何処か広々としており温かみがあった……久々ねここに来るのも

 

「これは……また凄いですね、とても温かみがあって」

 

「上着お預かり致します、滞在するにあたって宛てがわれるお部屋はまた後程ご案内させて頂きますのでご緩りと」

 

「助かるわ、それはそうとパチェは?」

 

「奥にある暖炉の所にいらっしゃいますのでそのままお進み下さい」

 

その言葉を最後に妖精メイドは頭を下げながら「失礼します」と一言添えて左手の長廊下へ歩き出していった

 

「……紅魔館と違ってこっちの妖精達はかなり色鮮やかですね」

 

「まあね、さっきの緑がかった金髪の子は風妖精(シルフ)のゼファーっていう子で大多数は緑色なのよ……それ以外だと火妖精(サラマンダー)影妖精(スプリガン)猫妖精(ケットシー)水妖精(ウンディーネ)土妖精(ノーム)工匠妖精(レプラコーン)闇妖精(インプ)音楽妖精(プーカ)光妖精(アルフ)がいるの。それぞれ役目が違うけど基本的には皆メイドとして働いてくれてるのよ」

 

「かなりの数があるんですね……役職の配置はどうなってるんです?」

 

「サラマンダーとノームが前衛、アルフとシルフ、ケットシーが遊撃、ウンディーネとプーカが後衛、スプリガンとインプは強襲、レプラコーンが鍛冶師ね。皆連れて行くことになるからその内紅魔館の改装工事も視野に入れているわ」

 

「工房の位置どうするつもりなんですか……本館にはヴアル大図書館があるのに」

 

「妖精達の居住区になっている【妖精館】の地下に作るわ、防音対策もしっかりとやって熱気を外部へ送るダクトも必要だけどそこは戻ってからおいおい考えていきましょう」

 

そうこうしているうちに暖炉のある部屋へ辿り着き椅子に腰掛けながら本を読んでいる一人の少女がいた。紫色の髪に赤と青のリボンを付け桃と紫色のストライプカラーの服を着た【パチュリー・ノーレッジ】は私の気配に気付き顔を向けてきた

 

「……いらっしゃいレミィ、いえこの場合はお帰りの方が正しいかしら?」

 

「どっちでもいいわパチェ、久しぶりね。相変わらず本の虫をやってる様で」

 

「別にいいでしょ?好きなんだから……それで?その隣にいるのが報告のあった補佐役の人?」

 

「ええ……さとり紹介するわね。彼女がパチュリー・ノーレッジ、私の親友で魔法使いなのよ、でパチェ、この子が日本で出来た友達で私の補佐役として連れて来た古明地さとりよ」

 

「紹介に預かりました、古明地さとりです……しかし」

 

「何?」

 

「いえ、改めて見ると物の見事に全員色似通ってるなと思いまして」

 

レミリア→青紫

さとり→桃色

パチュリー→濃いめの紫

 

「……ホントね、少しシンパシーを感じるわね。パチュリー・ノーレッジよ、レミィからはパチェって呼ばれてるから好きな様に呼んでくれていいわさとり」

 

「では遠慮なくパチェと呼ばせて貰いますね、こちらこそ宜しく」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「それでパチェ、状況は?」

 

「正直言って可もなく不可もなくって所ね、スプリガンとインプの強襲部隊が頑張ってくれてるお陰で現状維持になっているけど何時徒党を組んで決戦へ持ち込んで来るかが分からないわって言いたい所だけどぶっちゃけこっちが優勢だから後はもう適当にすり潰すだけよ」

 

「あら面白くない」

 

「えぇ……その部隊の人達は?」

 

「レミィ達が来る少し前に帰投してきて今休んで貰ってるわ、話くらいは聞けるとは思うけど……どうする?」

 

「……そうね、休んで貰ってる所悪いけど私たちには聞く権利がある。ゼファー!」

 

「はい!どうされましたか?お嬢様」

 

「ハルとアンを呼んできてもらえるかしら?休んで貰っている最中なのは申し訳ないけど聞かなきゃいけないことがあるから。それと新しい紅茶を入れて貰えるかしら?」

 

「畏まりました、暫しお待ちを」

 

 

そう言ってゼファーは暖炉部屋から退出をし部下に新しい紅茶を入れるよう指示、その間にハルとアンと呼ばれた二人の少女を呼びに行くのであった

 

 

 

 

「スプリガン部隊隊長【ハルシオン】、ここに」

 

「インプ部隊隊長【アンブラ】、ここに……久しぶりレミリアお嬢様!僕達をここへ呼んだという事は連中に着いての情報が知りたいからだね?」

 

黒髪の少女ハルシオンと暗い紫髪の少女アンブラは呼ばれるがまま来たが先んじてゼファーが説明をしていた様だ、相変わらず耳に入るのがはやいわねこの子達は

 

「ええ、大まかな部分は粗方パチェからは聞いたけど細かな部分はまだ知らないのよ。教えてくれるかしら?」

 

「畏まりました、では僭越ながら……」

 

 

そうして、彼女たちの口からこれ迄やってきた事を話す

 

 

「まず、我々が行い始めたのは残党狩りではなく複数箇所に散り散りになった奴らの拠点を炙り出す為です。その後は少しずつ少しずつ連中を追い詰め全員が1箇所に集まる様に誘導をしながら」

 

「誘導……ですか?まさかとは思うけど周囲を取り囲んで一気に勝負を仕掛けると?」

 

「ええ、結論から言えばそうなりますね。」

 

「はぁ……フランもだけどどうして皆そうやって1箇所に集めて殲滅したがるのかしらね?」

 

「「「「「それをするのが1番早いから」」」」」

 

「口を揃えて言わないで!」

 

私たちって実は皆根っからの脳k……策略家だものね。フランもその道の一人である事がさとりの中で決定づけられる様になったけど今更過ぎるわ

 

「……それで?何処へ逃げ込んだの?そいつらは」

 

そう言われるとハルシオンとアンブラは顔を見合い鼻で笑う様な仕草をして場所をさらりと告げた

 

「それがなんと面白いことに【白亜城】だそうで」

 

「あらら、よりにもよってそこへ逃げ込んだのねアイツら。馬鹿だわ」

 

「逃げ場が無い筈の城に逃げ込む時点で敗走は確定みたいな物ね」

 

「……ん?ちょっと待ってどういう事?」

 

「さとりさん、実は白亜城には逃げ道となる地下通路は疎か窓や屋上は無いんですよ」

 

「オマケに出入口が裏庭へ通ずる通路と正面玄関しか無いんですよ。名前からして絶対銀やら十字架やら窓大量にあると思われがちですが彼処って実は吸血鬼にとっての楽園みたいな場所なんですけど……ね?」

 

ここで何となく察した人もいるとは思うけど実は白亜城にはバルコニーが設置されていないのよね……唯一出口になる様な場所は裏庭へ通ずる通路と入口のみという逃げ場のなさが目立つ城なのよね

 

「それは……うん」

 

「何となく察しが付いたでしょ?私たちが追い込んだっていうのに彼奴らは勝った気でいる。その時点でもう向こうの負けは確定した様な物よ」

 

「しかしそれでも油断大敵ですよお嬢、何せ向こうにはお父上の同期で嘗ての聖戦にて大戦果を上げた者や大将首を討ち取った猛者すらいます。慢心をしていると一瞬で足元を救われますよ?」

 

「あら、慢心するつもりは1ミリたりとも無いわよ?それにそれの対策として今回さとりも連れて来たもの♪」

 

 

その後の会議において決定づけられたのは【対吸血鬼用銀製武器を用いた殲滅戦】となった。とは言え油断は禁物でレプラコーン製レアメタルを利用した銃や刀剣類、防具も最大限利用して行くことになった

 

 

そして会議が無事に終わって談笑をしていると

 

 

「「ぶえっくし!」」「汚いわよ2人とも」

 

「なんだろう、何か忘れてるような気がする」

 

「ええ、私もちょうど同じことを思っていたわ……それはそうとこいしたちちゃんと伝言聞いてるのかしらね?」

 

「置き手紙の方が良かったんじゃない?」

「「あっ……」」

 

「え?何?なんで二人とも頭抱えてるの?」

 

「「やらかした……」」

 

「……ドユコト?」

 

 

 

 

 

 

これは後の話になるのだが帰宅した私達は無事こいしとフランにしばき回される事になったのであった




て訳で英国出張組視点のお話でした、次回はまた紅魔館の方に視点を戻して書きます。

それはそうと作中内で言及した各妖精種族の隊長さんらは全員ネームドでその属性のエレメントと類似する属性、得意魔法の習得などしています。各隊長さん達の名前は以下の通りでカッコ内は本名です

シルフ:ゼファー(ゼフィロス)
サラマンダー:イグニス
スプリガン:ハル(ハルシオン)
ウンディーネ:アクア
ノーム:エストレア
レプラコーン:ティア(アーティア)
ケットシー:ラン(ドラグーン)
インプ:アン(アンブラ)
プーカ:アリア
アルフ:シエル

……種族に関してはALOベースにしてるんであれだけど、今後も登場していくんでキャラシ出来たら順次前書きと後書きに軽く記載していきますんでお待ちを
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。