転生吸血鬼ですが何か?   作:黄昏の跡地

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夕暮編です……さてどれぐらい暗くなるかな?

白昼のサブタイ呆れ返るほど平和とか言いつつ野蛮なことしてるしフランちゃんがズタボロになってるしで平和ってなんだっけ?

夕暮編は基本レミリア視点ですが時折フラン視点混ぜます


夕暮:崩れ落ちていく心
第25話:崩れ行く日常


 

 

あれからまた数百年……大体300と65年は経過したかしらね……その間に初代博麗の巫女と八雲紫、秘神と呼ばれるもう1人の賢者でもあり30年程前に顔を出しに来た摩多羅隠岐奈の手により【博麗大結界】が展開され無事に幻想郷が完成したわ

けどそんな中でもフランの体調が急転直下し続ける一方で治る気配がこれっぽっちも無かった。ストレスの影響でか髪が一部白くなっている事もあり目に見えてボロボロになっていってたのが直ぐにわかった

 

 

ーーそんな中、フランがまた倒れた……

 

執務室に様子を見に行ったら崩れる様に咳き込んでいた、鼻からどころか今度は目と口からも血を出していた……時折咳込んだと同時に血を吐くことがあり私は急いで医務室にフランを抱えて飛び込んだ。後で着替えないとね

 

 

 

「……どうなの?アクア」

 

「……駄目です、回復魔法は何とか通るんですが外部からの妖力・魔力供給を拒まれてしまいます。正直に言うと手の施しようがありません」

 

「そんな……じゃあ助からないの?」

 

「いえ、不思議な事に生命維持には支障が無いんです……医療班も兼任している私から見れば一定の症状を持つだけに留まっている、言い換えれば何かしらのストッパーが働いていてそれが上手く作用していると思われます」

 

 

医療班との兼任、癒しの水属性を操るウンディーネは後衛としては最高峰の存在の為紅魔館の医務室を仕事場にするようになり医療道具の追加もしたりした

 

「……もしかして私たちが余計にフランを追い込んだ?」

 

「それは有り得ないかと、そもそもとしてそういった類の書類は英国で全部終わらせたではありませんか……有り得るとしたら未だに増え続けている書類に問題があるからでは?手伝ってあげては如何ですか?こっちも妖精関連の書類回してくださるならやりますので」

 

「そういう系はフランが拒んでるのよ……とりあえず寝ている合間に執務室見に行かないと状況は変わらないわ」

 

頭が痛くなる……姉としての責務を果たそうとしているだけなのにどうしてこうも裏目に出るの?数日前にさとりが心を読めたって言ってたのにそれの理由すら分からなかった

 

 

「……さとり?何してるの?」

 

「いえ、数日前に心を読めたのは何かの間違いの可能性もあるので改めて触れて確認してみようと思うんです……倒れるきっかけになる何か位は掴みたいですが」

 

 

そう言いながらさとりはフランの小さな手を取る……食事をしなくなったのか酷く小さく細く見えてしょうがなかった。すると

 

「ッ!?はぁ……はぁ……」

 

手を取った矢先まるで弾かれるかのように手を離し息を切らしていた、どうなってるの?

 

「……レミィ、パチェを呼んできてもらえる?誰にも聞かれないように防音魔法をかけてもらいたいのよ」

 

 

 

 

 

 

 

場所を変え私の自室にさとり、私、パチェ……そして八雲藍の4人が集まっていた

 

「それで?八雲藍も呼んだ理由は?」

 

「端的に言えば口が堅いからですね……レミィ、人里で会話した事覚えてますか?」

 

「えっと……たしか前世がどうたらこうたらだっけ?まさかとは思うけど合ってたって事なの?」

 

「ええ、断片的ではありますがそれに該当すると思わしき記憶を読み取ることが出来た……しかし」

 

「……?レミリア殿、口を挟むようでわるいがどういう事か説明を要求しても?私では分からん」

 

あっそういえばこの2人は門番してる時には1度たりとも来なかったから聞いてないのね、仕方ないっちゃ仕方ないわよね?

 

「人里で門番をしている最中にフランについて話をしていたのよ……その時は能力が効かなくて冗談交じりに前世の記憶あるんじゃないかみたいな話をしてたんですよ。」

 

「成程、理解した……済まないさとり殿口を挟んでしまい」

 

「いえ、構いません……それでその記憶の内容なのですが……あまりにも凄惨で口で言うのすらおぞましいものでした」

 

「おぞましいもの?」

 

「……周囲から蔑むような目、誹謗中傷、所謂虐めを受けていたらしくフランに似た女の子がその真ん中で蹲って目を瞑り耳を抑えていたのを見たんです」

 

さとりが話をする度にさとりの顔が少しづつ青くなっていってるのが見えた……イグニスが言っていたのはこの事だったのね

 

「むきゅ?一つ疑問だけど前世の記憶位は探せば誰でも見つかる様なものじゃないの?鮮明に覚えてるならまだしも今世の肉体にすら影響を及ぼす理由が見つからないわ」

 

「私もそこには疑問を抱いたのですが……可能性がひとつありうるんですよ」

 

「「「可能性?」」」

 

「【澱水の剣】……聞けばあれには光属性と火属性以外にも聖属性も含まれてるそうなんです。吸血鬼にとって聖属性は猛毒の様なものでそれがトリガーとなって今の状態に陥っているんじゃないかと思うんです」

 

澱水の剣!?それって確かティアが作った剣だってイグニスが言っていたわ!いやでもあの子がフランを殺すような真似をするのかしら?いいえあの子たちは仲が良い関係なのは私も分かっているわ……じゃあ一体なにが?

 

「これは私の考察になるが……よろしいか?」

 

そう八雲藍が前へ出ながらそう言う……1つでも可能性を見つけなければあの子は無事に帰ってこない

 

「……聞くわ」

 

「うむ、まず大前提としてフラン殿の能力は【ありとあらゆる物を破壊する程度の能力】というのは皆が知っている事実だ……しかし破壊が不十分であったり一定の条件下でのみそこに綻びが出来ていたらどうする?」

 

「……綻び……ですか?」

 

「ああ、私たちが使っている能力はあくまでも【程度】だ、ある一定の水準を基準としているのなら壊しきれていないことも有り得てしまう……現時点で綻びが出ているのは能力干渉と心体系だろう?どれぐらい壊したのかは此方としても測れはしないが少なくとも聖属性の影響で能力によって壊した物を修復されて行ってるのが現在分かってる事だ」

 

「しかし過去の記憶が現在の肉体に悪影響を及ぼしている説明がつかないんです」

 

「ストレス性障害……通称PTSDと呼ばれる病がある。この病は特定の物品、例えば刃物や銃器果てには女性や男性と性別関係の恐怖症として該当する。仮にフランがこれらの内なにかしらの【トラウマ】を抱えていた場合一瞬にして瓦解するかもしれん」

 

その話を聞くとものすごく怖くなった……下手に刺激をすれば壊れるかもしれないくらい脆くなり死んでしまうかもしれないって考えると……息が……苦しい

 

「レミィ?レミィ!」

 

「レミィしっかりして、まだ妹さんは生きてる……これからちゃんと彼女の症状と向き合えば大丈夫よ」

 

「そう……よね……ありがとう。一先ず今回はこれでお開きにしましょう、一先ず執務室に行って書類の整頓をして振り分けましょう」

 

 

 

 

私たちに出来ることは……全部やるわ

 

 

━━━━━━━━━

 

 

 

数日が経過した……フランが倒れることは無くなったけれど夢見も悪く魘されては飛び起きて戻すを繰り返し日に日に体力が削られていくばかりの毎日が続きストレスが溜まりに溜まってるのか綺麗なブロンドの髪はいつの間にか真っ白になっていた。

 

それでもと思い消化に良い食事を出し定期的に散歩をさせて日光を浴びせて身体の働きを助けた事が功を奏したのか少しだけ元気になったのは喜ばしいことだった

 

 

「……お姉様」

 

「なぁに?フラン」

 

「……ごめんなさい」

 

「謝る必要は無いわ、貴女はゆっくりと身体を休ませてるだけで良いのよ。仕事は私たちが受け持つから気にしなくていいの」

 

フランは申し訳なさそうな顔をしながら謝罪してきたけど私たちは気にする事はない……この子の過去や未来がどれだけ暗いものであっても私たちが照らせばいいだけのことだ

 

 

 

「……ねえフラン、折角だしパーティやらない?」

 

「パー……ティ?」

 

「そ、華やかなドレスに着替えてお喋りするの。予算とかそう言うのはこっちで何とか捻出させるから貴女は気にしなくていいわ……まだ体調的には不安が残るけどどうかしら?」

 

「……お姉ちゃんがやりたいなら……いいよ」

 

「そっか、ありがとうフラン。それじゃあお姉ちゃん張り切っちゃうわね!」

 

 

 

 

 

せめて……少しでも……今のフランには楽しい思い出を作って欲しい。それは私にとっての我儘でもあり【願い】でもある





次回はフランの回復祈願パーティと永遠亭にお邪魔する所までいきたいです

【編集後】

妖夢登場させる都合上年数の調整をしました

現在のフランの年齢は465歳で妖夢の年齢は現時点で30歳になります
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