転生吸血鬼ですが何か?   作:黄昏の跡地

37 / 57

ー少女は平凡に生きた、己の運命とは別の道を歩み安寧と共に社会を生きたー

本来フランの形態で使うべき曲はもっぱらオーエンなのですがなんか別曲使いたくなるやーつ……

今回の推奨BGMは【紅い月時計】です


あっ、後半めっちゃぐだぐだです


第37話:紅白の白昼【有り得た未来】

 

異様な雰囲気だった……人に近しい姿をしていても魔力と霊力が強く感じれたのだから

 

「それじゃ、始めましょうか?」

 

フラン……今は霊華と言った方が正しいのかしら?が弾幕を放ってくるって!多い多い多い!技で出す量でしょこれ!

 

『いや人の癖に出す弾幕の量じゃないでしょうがぁ!?』

 

「貴女まさか上限潰したわね!?」

 

「あぁー……そう言えばそうだった」

 

「永琳先生何か分かったのですか!?」

 

「そう言えば霊華ちゃんって歴代の中でも類を見ないレベルの霊力と魔力持ちだったんだけど力を解放出来てなかったし訓練も出来てなかったから」

 

『原因それだろぉ!?』

 

……前世でのフランが修行を積んでいたらこんなに強かったのね、これで妖怪ハンターなんかになったら私たち全員裸足で逃げるわよ流石に

 

「あははは!避けてばっかりじゃ私は倒せないわよ!」

 

「そう……なら私と遊びましょうか霊華さん!【ライジングゲーム】!」

 

物量vs物量……目がチカチカしてくるわ、いつの間にかどっぷりと夜中になってるけど弾幕が光りすぎて昼かよって言いたくなるくらい明るかった。

 

「ふぅーん、じゃあ1枚目使っちゃおっと!スペルカード発動!星砕【メテオブレイカー】!」

 

全方位に超大型丸弾が放たれて後ろからレーザーが通過、完全に通り切ると超大型弾はバラバラと砕けるように小さく密度の高い弾幕を張っていく……なぁにあれぇ?

 

「わ……私たちの入る隙間が無い」

 

「人で鍛え上げればこんなにえげつなくなるって考えると末恐ろしくなって来ますね」

 

「……私行きます、【極楽の紫の雲路】!」

 

ゆっ、勇気あるなぁあの僧侶……まあ確かにこんな所で手こずっていたら帰ってくるわけないものね!

 

「皆、行くわよ!」

 

『おう!』

 

元々単騎で物量の多いフランならこっちは人数と手数で物量を増やせば良いだけ、押し潰しちゃえば直ぐに終わる筈よ……後で謝らないと行けなくなるけどね、寄って集って大人数で叩きに来ちゃったから

 

「……スペルカード発動、銀河【ヴォア・ラクテ】」

 

わーまさかの初見来ちゃったぁ……えっいやホントなにこれ?星型弾が回転する様に出てきてると思ったらフランを中心に使い魔が回転しながら星型弾とレーザー飛んできてるし

 

「……ヴォアラクテ……確かフランス語で天の川だった筈……えっちょっと待って!じゃあこれ霊ちゃん版のミルキーウェイなの?!」

 

「他に使ってるやついるの?」

 

「後々出てくることになるけど東方の主人公が使ってくるやつ」

 

「ええ……」

 

なんか……もの凄いネタバレを聞いた気がするわ。聞かなかった事にしましょう

 

 

━━━━━━━━

 

 

 

フランを連れ戻す作戦行動が始まってからどれぐらい経ったのかしら?まだ暗いから夜なんだろうけど耐久戦がすぎるわよ幾らなんでも

 

「まあ籠城しないだけマシ……なのかしらね?【スカーレットマイスタ】!」

 

というか人の姿になってからやたらと耐えるわねあの子!?何度かノックバックが起きてるのに全然落ちる気配が無いわよ!?

 

「レミィ、交代して……皆妖力とか魔力とかが消耗仕切ってきてる」

 

「そうさせてもらうわ……」

 

「そうは問屋が卸さないわよ、スペルカード発動、境界【イベントホライズン】」

 

交代するタイミングを狙って撃ってきたわね、星型弾が不規則に動くし外へ行けば行くほど密度は濃くなってる……じゃあ逆に前に出れば良いのかしら?

 

「悪いけどそうそうに終わらせてもらうわよ!【スピア・ザ・グングニル】!」

 

妖力を圧縮して形成した光の槍は周りに針型の弾をばら撒きながら周囲の星型弾を蹴散らしフランの自機判定へと不思議と吸い込まれて行った……するとさっき発動したばかりであろうイベントホライズンは消えて無事に後退出来た。降下してみると紫が結界を貼って待機していた

 

「一先ずは一息と言った所ね……けど悠長に休んでられないわね」

 

「そう言うと思って急速回復用の結界を用意してるわ、妖力と魔力の濃度が高いからすぐ回復するわ」

 

紫が指さした先には金色に輝く結界壁だった。既に中には勇儀と萃香、こいしやさとり、ルーミア達がいた……アイツらなんで酒盛りやら爆食やらしてんのよこの一大事に……いやまあ回復させるにはそれをした方が早いんだろうけど

 

「とりあえず休むわ……まあ直ぐに前線に戻るでしょうけど」

 

「無理だけはしないようにね、こいし達も直ぐに復帰するでしょ」

 

「連れ戻す気満々なのはいい事なんだろうけど下手こいて落ちなければ良いんだけどねぇ」

 

呑気に話し出した辺り私も結構余裕持ってる?いやまあそりゃこれだけの精鋭がいたら余裕もできて当然よね?もうちょっとこう……フラグじゃないけど緊迫した感じなのが欲しいわ

 

「そういえば他に誰か招集をかけてたりしないの?」

 

「一応隠岐奈と飯綱丸は呼んであるけど……間に合うかは知らないわよ?」

 

「呼んだかしら?」

 

「「のあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!????」」

 

びっ……吃驚した……後ろから急に声掛けられたのに加えてやたらと冷たい手が首筋に触れられてきて腰抜けそうになった……いや抜けてるわこれどうしてくれるのよ

 

「んもう隠岐奈!急に後ろから出て来るのは駄目ってあれ程言ったでしょ!?」

 

「はははは!!すまんすまん……随分と怖い顔していたからの、ちょいとばかしからかっただけだ。そんな顔じゃフラン女史は帰ってこないぞ?」

 

「……そんな顔してたかしら私」

 

「少なくもと全員ピリピリしすぎてて怖い顔になってたな、おっと!」

 

急に摩多羅隠岐奈が前に出てきて防御壁を展開、こっちに飛んできたであろう弾幕を防ぐ……どうやらかなり大規模の技を撃ち合ってるみたいね

 

「……ねえ摩多羅隠岐奈」

 

「なんじゃ?レミリア女史」

 

「今のフランの魔力量だと後どれぐらいかかりそう?客観的視点として神と言われた貴女の意見が聞きたくなった」

 

「そうさなぁ……少なくとも枯らすとなると数十年単位になるだろうな今の彼女は。何せ博麗の血が今表に色濃く出とる、【妖の完全撃破】こそが信条の一族故己の肉体が滅びるその時まで使命に突き動かされるだろうな」

 

そんなにかかるんだ……じゃあ今の弾幕はこっちで呑気に休んでる私たちを狙っての事?いやそりゃこんな所でのんびりしてる時点で格好の的なんでしょうけどね

 

「考えてる事は分かる、しかし当の本人の弾幕やらなんやらからは雑念が混ざっておる様にも思える……当人がそうなるように仕組んだか、或いはわざとか」

 

「それを知るのはフランのみってこと?」

 

「そういうことさ……ほれ!回復したのなら行った行った!」

 

摩多羅隠岐奈に押されるように押し出された……確かに回復はしたし直ぐにでも行った方が良いのはわかっている、けど腑に落ちない所も幾つかあった。特にグングニルがスルッとフランの自機判定に入り込んだ所だ……避けられるかもしれない、防がれるかもしれないって思っていたのに直撃したのだ

 

「(気の所為かもしれないけど……一瞬硬直したかのようにも見えた、もしかして私たちに倒される事をフランが望んでるってことなの?)」

 

 

そしてーー何故か今永遠亭での永琳との会話を思い出した。

 

 

━━━━━━━━

 

 

永琳亭から帰宅し、今まで得た情報に基づき出てきた私の考えは

 

白織霊華は【博麗とスカーレットの混血】、そこまでは永遠亭で分かったことだった。しかしその後の答えが存在しなかった……死亡時博麗の一族に入籍・生まれた子は例外なく【霊園郷】へと【肉体と魂】が揃って送られるという話だったのにフランはその枠組みから外されていた。

 

いや、正確に言えば【別れてしまった】と言った方が正しいのかもしれない……つまりは【肉体と魂が死亡時に分離してしまい本来の円環から外れてしまった】かつ【博麗には博麗の、スカーレットにはスカーレットの肉体に宿る筈】のものが博麗にはスカーレットの、スカーレットには博麗の魂が宿ってしまいそれが【転生】という形で処理させることになった。

 

 

じゃあ今になって博麗の魂が表へ出てきた要因は?となるが恐らくこいしの存在否定的発言がトリガーになっているんじゃないかと思う、暗い過去を持ち【トラウマ】を抱えているからこそ起こったのだと考えた……しかしそれだけじゃ判断材料は明らか足りなかった

 

 

 

余計な事を考えているうちに戦線へ戻ってきた、現在は聖白蓮、封獣ぬえ、パチェ、鈴仙の四人で抑えていたのだが若干押されてきていているようだった

 

「パチェ、交代……にしてもボロボロじゃない」

 

「むきゅ、まさかブラックホールに相当するレベルの重力波も扱えるなんて思わなかったわ……魔術師としての格を見せられたわ」

 

「戻りました!」

 

「これでこいしとさとりは戦列に戻って来た……ちょっとでも時間稼げれば良いんだけど「南無さぁーん!!!!」……必要なさそうねなんか」

 

聖白蓮が痺れを切らしたのか直に自機判定に殴りかかった……尼さんなのにかなり脳筋スタイルで戦うのねあの人(後日談だけど身体強化系メインらしい)

 

「無茶苦茶にも程があるわね……聖白蓮……」

 

「そうでもしないと貴女は戻ってこないんでしょ?命蓮寺に戻って星から聞きました……一時とはいえ世話になったと、この事を話したら星も心配してましたよ!こいしさんだって反省されているんですから戻ってきてもいいじゃないですか!」

 

「……それじゃ駄目なのよ……時計の針が進み続けるように……私も止まっちゃいけないのよ」

 

そう言うとフランは掌に白黒の1枚の紙を浮かべる。また新しいスペル!?止めないと!

 

「レミリアさん!?」

 

聖白蓮が制止するがそれを無視し最速で接近し私はフランの両手を自分の手で握る。これ以上何も潰させやしない、何も壊させやしない……どれだけ貴女が壊したくとも私がそれを止めてみせる

 

「フラン!聞いて……私たちは別に怒ってないのよ、ただ貴女に帰ってきて欲しいだけ、お願いだからこんなことはもう辞めて私たちの家に帰りましょ?ね?」

 

少しづつフランに問いかける……正直これで止まってくれたらどれだけ気が楽だったのだろうか……隙間から見えたフランの表情はずっと暗く泣きそうな顔をしていた。初めて見たその表情は私の心を揺らすくらいには充分だった

 

「駄目なんだ……それじゃ駄目なんだ!じゃあ何のために私が虐められなきゃいけないのよ!なんのために生きなきゃいけないのよ!私には何も残されてないのに……誰も助けてくれなかった癖に今になって手を差し伸ばすなんて意味がわからないわよ!」

 

フランは無理やり私の手を引き剥がし蹴り飛ばす……フランの心を揺らしたのは間違いないけど余計に火を付けてしまったのじゃないかと

 

「お願い霊ちゃん!戻って来て!」

 

「フラン!」

 

「フランさん!」

 

 

 

 

 

 

「私はもう……そのどちらでもないよ……スペルカード発動……【双極・夢想天生】」





とりあえず白昼はここで終了です……駄文がすぎる。

あっちなみに宇宙系スペカはフランと霊華ちゃんの共有もので未使用含めて以下の通りです

【星砕】メテオブレイカー
【星屑】スターダストミラージュ
【星羅】コズミックブレーザー
【星雲】スターライトネビュラ
【境界】イベントホライズン
【七星】グラン・シャリオ
【銀河】ヴォア・ラクテ
【玉輪】ユニバースエクリプス
【極麗】オーロラカーテン
【月光】ハーフムーンライト
【黒渦】ブラックホールダイブ

で、最後の双極・夢想天生ですが……まあ普通に霊華ちゃん専用ですはい。

次回も生暖かい目で見てください
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。