こいしって個人的に言うと使ってくる弾幕が薔薇モチーフだから赤薔薇の剣と青薔薇の剣が結構似合ってると思うんよね……怪ラストワードだとダガーって言うかナイフっていうかそっち方面のイメージあるけど
「もう……辞めて……」
視界がどんどん変わる、幼少の頃、小学校の頃、中学の頃、高校の頃、死んだ時の頃……霊華ちゃんの目線でどれだけ辛くて暗い気持ちになったのか
どうして……どうしてこうなっちゃったの?
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時は少し遡り
「ん……んぅ?……ここ何処?」
辺りを見回すと真っ白で何も存在しなかった、もしかしてこれが霊華ちゃんの言っていた光景のこと?……じゃあ
「……ハ……ハァ……ハァ!……お姉ちゃん!……レミリアさん!……勇儀!……萃香!……皆!何処!」
走ってでも探す、けど何処にも居なかった……視界の隅から隅まで見渡しても真っ白な世界で何も存在しない。
「皆……皆どこ行っちゃったのよォ!」
どれだけ泣き叫んでも、どれだけ探しても居ない……永劫に虚構の世界で私は一人孤独に生きていくのだろうか
【全部貴女が悪い】
「ッ!?霊華……ちゃん?」
後ろを振り返ると霊華ちゃんが居た、ただ身体から黒い煙のようなものを出しながら佇んでおりどこか不気味だった
【全部全部全部全部お前が悪い】
私は怖くなった……ユラユラとこっちに近付いてきてまるで幽霊の様な……そんな感じだった
「ハッ……ハッ……キャッ!?」
後ろへ後退りしていると急に脚を掴まれるような感覚に陥った、足元を見ると目が無くて赤い何かを出しながら呻き声を上げている霊華ちゃんが沢山居た
「あっ……嫌!離して!」
身体を、腕を押さえつけられ身動きが取れなくなりユラユラと近づくフランの手に顔が触れる……その手はとても冷たく人とは思えなかった
【あなたにはあの二人とは別に特別なものを見せたげる……精々その心を保つ事ね】
そう言われると、足元から落ちていく感覚と共に視界が暗転した
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外の時間がどれだけ過ぎているのかはわからないけどこいしのいる場所へ入り込んだ私達は霊華さんの覗き見の報告待ちとなっている……何時になったら終わるのかしら?
『……だいぶ不味いね、まさか私の魂がここまでしーちゃんを恨んでたなんてね』
「そんな呑気なこと言ってられる暇はないのよ!?」
『はいはい、それじゃあ今から干渉する方法を教えるわ……今のしーちゃんは夢を見ている状態、もっと言うと精神が怨恨渦巻く精神世界に飛ばされてる状態でもある訳よ。そこから引っ張り出すには本来は夢魔がいてくれたら安定するんだけど今回は私がやる』
「どうするの?」
『私、龍神様からとある能力を貰ったのよ……【ありとあらゆる物を創造する程度の能力】、私へのカウンター能力でもあり博麗神の一人として与えられた力なの。この力を応用して無理やり意識をこっちへ戻させるの』
成程……つまりそれを利用してこいしを助けてあわよくば答えを出すってことね、単純だけど簡単には行かなさそうね
『能力は私が発動するけどそれのトリガーを引くのはさとり……貴女よ、妹の不始末位姉がやってあげてもいいんじゃない?』
そう言いながら霊華さんはこいしの肩に手を添えて私に手を差し伸ばす……手を繋いで物理的に接触をして引きずり出すってこと?
『そゆこと、さ……お手を』
私は迷いなく霊華さんの手を取る……こうして見ると結構美人ね……美人?イケメン?可愛い?どれ?
『私個人としてはどれでもいいよ……ま、普通が一番だけどね』
「え?心読めるの?」
『ここ一応私の神界ですけど?人の心読むくらいなら造作もないよ?っとと、さとり集中していくよ』
そう言うと霊華さんは瞳を閉じて光が収束していく……正に神の御業ね、惚れ惚れするわ。なんて感心しているとこいしは眼を覚ました……が目を合わせた瞬間何処か脅えていて小さく「ごめんなさい」と繰り返していた
「こい……し?」
「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ……」
『あ〜りゃりゃ、だいぶキてるねこれ……どんだけ絶望のどん底に叩き落としたのよ私』
どれだけ声を掛けても泣きながらごめんなさいと繰り返しているだけになったこいしは何処か壊れたようにも見えた……これじゃあ埒が明かないわね……それはそうとなんかムカついて来たわね、引っぱたいて叱りましょう(即決)
バシン!
「……え?」
『アイエエエエエ!!??ビンタ!?ビンタナンデ!?』
「霊華貴女言語崩壊起こしてるわよ?」
「スウッ……こいし!貴女何よその情けない姿は!何時までもウジウジウジウジと!フランを……霊華さんを連れ戻すんじゃないの!そんなグズグズの状態じゃ帰ってこないわよ!」
「お姉……ちゃん?」
「貴女がいつまで経ってもうろうろと迷って!答えが出ないのは勝手よ!けど世界の命運がかかっている今もまだ迷うつもりなの!!いい加減に霊華さんに答えを示しなさい!」
『あっ……あの……さとりさん?』
「霊華さんは黙ってて下さい!」ズドン!
『ギャン!?』「霊華ぁ!?」
「いいですか!私はまだ貴女がフランに!霊華さんに対して言った暴言を赦したつもりはありません!けどその出来事を呑み込んで!どれだけ辛くとも!いつの日か明るい日が来ることを願って!今日この日まで来ました!貴女1人を置いて行くなんてことはしません!」
これだけ言えばこの子も答えは出せるでしょう……うっかり霊華さんに正拳突きしちゃいましたけど大丈夫かな?
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……答え、答えかぁ……そっか、私……逃げてたんだ。表面上じゃ答えを見つけたつもりでいても結局はグルグルと同じ場所を回ってただけだったのかな?
「……ありがとう、お姉ちゃん……引き摺りすぎてすり減っちゃってたのかな、ずっと真正面に立って謝罪するのが怖くて逃げて逃げて逃げ続けてた。けどそれじゃ答えなんて一生出てくる訳が無い」
「……ええそうね、ほら!折角本人いるんだから言っちゃいなさい!」
そう言われて無理やり立たされて押し出されると正面には豪華絢爛な姿になった霊華ちゃんが……ふぁ!?本人!?
「アイエエエエエエ!!??レイチャン!?レイチャンナンデ!?」
『「デジャヴかな?」』
あうあう……きゅ、急に言われると結構緊張するものなんだこれ……やばちゃんと言えるかな?
「あっ……あー……えっとぉ……ひ、久し……ぶり?」
『……そうだね、こうやって正面からまともに話すのは中学のあの雷雨以来かな?』
「そう……だね……私……さ、小さい頃から弱虫だしさ、まだ幼かったからってのもあったんだろうけど……噂に引っ張られて、勝手に突き放して、れいちゃんの気持ちを全然考えたことがなかった」
『正直言ってあの時のは死ぬ程はらわた煮えくり返る思いはしたからね?』
「ングエッ!?……だけどあの時女子トイレで汚水かけられてたときに聞いちゃったの……噂は全部嘘だって……あの時私は凄く後悔した、だからあの時ちゃんと顔を合わせて謝罪しようって思ってたけど……どうしても顔を合わせて謝れなかった。あの時のことをなんて言うのか、私の顔を見て不快な思いをしないかなんて思ってズルズルと生きてたら……話すら出来ずに永遠に別れる羽目になっちゃった……でもこうやってまた巡り会えた!」
れいちゃんは黙って聞いている、茶々を入れるつもりもなくただひたすらに私の話を聞いてくれている……私なりの答えをちゃんと聞いてくれていた
「だからもう逃げない、逃げたくない!痛いのも辛いのも苦しいのも全部呑み込む!れいちゃんから何を言われても問題ない!こうして話が出来るのも奇跡に近いと思うから……改めて言わせて欲しいの」
私はれいちゃんの両手を覆うように優しく握り顔を見る、その顔は何処か安心していて答えを聞いてくれる用意が出来てるようにも見えた
「れいちゃん、酷いことを言ってごめんなさい……そしてもう一度、私と友達になって欲しいの!とっても我儘な事を言っているのは自覚してる、とんでもないくらい迷惑極まりない事を言ってるのはわかってる!でも私は……やっぱりれいちゃんと一緒にいたい」
そう言いきり目を瞑る……暴言が来るか、それとも暴力が来るか……そう身構えていると抱き締められる感覚があった。目を恐る恐る開けてみるとれいちゃんが抱き着いていたのだ
『……はぁーやあっと言ってくれたぁ……その言葉を聞けて私は満足だよ、しーちゃん。正直これでまた答えが回り回って負の方向とかだったら殴り飛ばしてたろうけどそんなことはなかったわ』
「……れいちゃん」
『うん、いいよ……赦したげる。もう1回友達になろ!しーちゃん!』
「……れいちゃん!」
「……雨降って地固まる、ですね」
「そうね」
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【……認めない、認めない認めない認めない!】
「っ!?……フラン」
【どうせその言葉は全部上辺だけなんでしょ!私は騙されないわよ!】
「ううん、この言葉は全部私の本心。心からの言葉よ!」
私はもう逃げない、大好きな友達と家族の為に!この気持ちから逃げちゃダメなんだ!向き合って、話し合って、お互い納得した答えを示す!
【それが赦される世界じゃないのは私が1番よく知ってる!だから壊すのよ!神霊【夢想封印】!】
七色に輝く陰陽玉がこっちに飛来してくる……れいちゃん程の驚異に感じなくなった辺り私も成長出来たのかな?だからこそそっちのれいちゃんにも答えを出す!
「これが私の気持ち、私の本心!その心に響かせて上げる!エンハンスアーマメント!赤と青の薔薇よ、心を形作り想いを伝えて!心象【瞳に隠された想い】!」
私は青薔薇と赤薔薇の剣を抜刀し二本に込められた力でもある【エンハンスアーマメント】を解放する、すると二本の刀身が薔薇の蔓のように変わり張り巡らされ結晶のように綺麗な薔薇が咲き夢想封印が薔薇に接触すると消えていった……そして咲き誇っていた薔薇は砕け散り氷と火の弾幕を花弁と共に形成しフランを地面へと叩き付けた
【がぁ!?】
私は迷わず二本の剣を鞘へ戻しフランへ駆け寄り抱きしめる……れいちゃんがやってくれたように私もやる、そうすれば想いが伝わると思ったから
「ごめんね……フラン、酷いこと言って……ごめんね」
【……私の方こそ……ごめんなさい】
涙ぐんだ声と共に想いが伝わったのかフランは短くそう言って消えていく、すると白い空間が消えて辺り一面青空広がる草原の下に立っていた
「……風が気持ちいい」
『お疲れしーちゃん、ほいギフト』
れいちゃんが指を鳴らすと光に包まれた、その光が晴れると体格がおっきくなっていて前世と同じ背丈になっていた
「わぁ……おっきくなった」
『……んん、まさかしーちゃんにすら負けるなんて思わなかった。あいやほぼ同じくらいか?』
「ん?何が?」
『胸』
「あぁ……レミィご愁傷様」
「ぬぁんで3人に負けるのさぁ!」
漸く戻ってきた日常風景を見れて私はとても嬉しかった……けど
『さ!3人とも、ここから総仕上げよ!』
まだやることは残っている
次回本編的には終了です、その後は後日談書いて夜明け編入って行きます