「……暇だわ」
皆さんどうも霊華です、漸く私も【博麗】の名前が使えるようになったんですが別の問題が出てきました。
『……暇だねぇー参拝客も来ないし、しかも暑いし』
夏真っ只中、そして参拝客0とか言う最悪な状況である……うんまあ夏場なのは仕方ないこんな暑い中外に出たがる人は少数なのだから。参拝客が0なのも理由がある、【荒れてる】のだ参道と階段が
『菖蒲ちゃんは身重だから下手に動けないしお姉ちゃん達は色々と準備してるし依頼は来ないしでなぁんにもやる事ないなぁ』
「……参道と階段周りはアーティア達に頼んで整備してもらおうかしら?」
『あっいいんじゃない?ついでだし紅魔館にも顔出しに行こうよ』
「……そうしますか」
思い立ったが吉日、私の好きな言葉ですなんて考えながら玄関へ向かうとその道中に少しお腹が膨らんだ菖蒲が歩いていた……どうやら順調に育ってきているみたいで安心しました
「霊華様、どちらへ?」
「ちょっと紅魔館に顔出しに行くわ、菖蒲は無理しないようにゆっくりしてなさい」
「ふふ、私とて博麗の人間ですよ?そう簡単に崩れる程やわな人間じゃありませんよ。それに永琳様もいらっしゃいますから」
そう言いながら菖蒲は慈しむ様な顔立ちで腹を撫でる……菖蒲が20になったタイミングで元々懇意にしていた男性と入籍、4年後に妊娠して今に至る。原作開始まで残り20年を切ったのだが未だに咲夜やアリスの顔を見たことが無かった……いやアリスはあったか、結構大きくなってたっぽいからあと少しで独り立ちして原作介入って所だったし
「ま、何はともあれ身体には気を付けてね?特に妊娠してる時に煙草やらお酒は禁止だからね?」
「分かってますよ、そのために博麗神社内のお酒全部勇儀さん達に差し上げたのですから」
「さようですか……とりあえず行ってくるわね」
「はい、お気を付けて」
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暫くぶりに来ました紅魔館……いや私一応【フラン】でもあり【霊華】でもあるから二個目の実家的な?そんな感じが凄いするのよね、さて覚えていない人もいるだろうから改めて言うが紅魔館は霧の湖の中心に位置しておりそこにかなり広めに桟橋が架けられているという状態だ。
外観から見てもかなり大きく敷地内からは想像も出来ないぐらい下にも広がっていたりしており【ヴアル大図書館】や現在では封鎖されているが地下牢なんかもあったりする。
「あっ、霊華様!ご無沙汰しております」
「こんにちは美鈴、中に入っても?」
「ええ、構いませんとも!貴女はスカーレット家のご息女でもありますからここに入れないなんて道理は一切ありませんもの!」
そう言うと美鈴は門を開け中へ入れてくれた……聞くところによると古明地姉妹は地底への調査に赴き【旧都】を発見、そこを居住区にする為の開拓を行う為紅魔館からは晴れて退去……とはいかず普通に荷物は幾つか置かれているしたまに帰ってくることもある。
そんな中私が用があるのは【アーティア工房】の方だ、聞けば最近小傘ちゃんを雇用したり河童と業務提携をしたりとかなり広がっていたと聞かされた時は酷く驚いた。中へ入ると相変わらず頑張っており鉄と鎚を打ち付ける音は何処か心地よく感じた
「あっ霊華さん!珍しいですねここに来るなんて……いやフランお嬢様でもあるからそりゃ来るよね?」
「どうも、今暇かしら?」
「?まあはい、特にこれといったご依頼も来てませんし今やってるのだって皆趣味の時間みたいなものだし」
「なら丁度いいわ、博麗神社の石階段なんだけどもどうもガタガタでさ……このままだと参拝客がずっと0のままになりそうな気がするから何とかして欲しいのよ」
普通に考えて私の能力でやるのが手っ取り早いんだろうけどどぉーも出来なくて……凝り性だからかな?精密にやろうとするから出来ないとか欠陥にも程があるわ我ながら
「成程……1回下見しても?」
「構わないわ」
「りょーかい!そんじゃ行きますか!」
そう言うとアーティアはそそくさと上の階に向かっていったけど私はその前に姉にも顔出しに行っとこ……アーティアならまあ先に行かせても大丈夫でしょ多分
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コンコン
「どうぞ〜」
ガチャ
「やっほお姉ちゃん、顔出しに来たよ」
「いらっしゃい霊華……元気そうで良かったわ、ちゃんとご飯食べてる?」
「食べてるよちゃんと、風邪も引かないし怪我も無いし心配しなくても大丈夫だよ」
「でもぉ」
親かこの姉は、まあ何はともあれ姉の方も元気そうで安心しましたよわたしゃっとと、姿変えないと折角顔出したのにあっちの方で話さないと勿体ないわって事で翼出して髪と目の色を変えてフラン状態に変身っと
「改めて思うけど……なんか西洋の妖怪が東方の巫女服着てるの凄い違和感感じる」
「あはは!確かにね……菖蒲ちゃんは元気にやってる?」
「うん、生後の経過観測も問題無しだってさ。このまま行けば翌年の1月頃に生まれるって永琳先生も言ってた」
「良かった……今度あっさりしたもの持って顔見に行っこっと」
あの異変以降妖怪と人との接点がかなり増えて平和になった、そしてスペルカードルールの制定により弾幕ごっこも開始するようになってからは人里ではお祭りみたいな感じで騒がれる事もかなり多くなった
「要件はこれだけ?」
「まあね、元々の目的は博麗神社の石階段の修繕依頼だからティアに伝えて今頃下見してると思う」
「そっか、またいらっしゃい……ここは貴女の家なんだから」
「うん、また来るよお姉ちゃん」
姉の頬にキスをして私は紅魔館を後にする、道中翼を仕舞いながら髪と目の色を元に戻しつつ博麗神社に向かうと下見が終わったのかアーティアは菖蒲と話していた
「ほあぁ……この中に赤ちゃんが」
「不思議でしょ?叩いたり蹴ったりしない限りは大丈夫だから触ってくれてもいいのよ?」
「流石にそれは……それに私煤まみれだから変に触れないよってお帰り霊華さん」
「ただいま……何してたの?」
「うふふ、ただお話してただけですよ」
「そっか……でアーティア、下見の方はどうだった?」
「そうですね、あの様子だとメンバー総動員で2.3日あれば完成しますよ」
なるへそ、じゃあ全員招集してやって貰おうかな?で依頼金も用意しておこ
「じゃあその手筈でお願い、整備の費用は見積もってからこっちに回しておいてね」
「はぁーいよぉ、んじゃこの話持って帰るねぇ」
そう言うとアーティアは直ぐに飛び立っていった、このクソ暑い中仕事させるのはしのびないけどやってくれるのならそれに超したことは無いからいっか……あっそうだ
「菖蒲、またちょっと神社空けるけど大丈夫?」
「どうかされましたか?」
「……総本山の方に顔出しに行く、ついでにお父さんとお母さんの墓参りにも行っときたいから」
「……はい、お気を付けて」
菖蒲にはホント頭が上がらないなぁ……こんなどうしようもない神様すら慕ってくれているんだから
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時は現代ー長野県『博麗神社【総本山】本殿』
「到着っと……どっぷり夜じゃん」
幻想郷内の時間はお昼すぎなのに対して表世界は夜になっていた、結界の影響で時間がズレてるみたいね。ま仕方ないことだとは思うわ
「さて、行きますか」
そぉっと中へ入るとまぁうん……真っ暗、ていうかやってる事が泥棒とか空き巣とかそう言った類のものなのが忍びなくてキレそう
足音を立てないように軽く浮いて進むようにした、こういう木造建築の床のギシギシって音結構好きなんだけどなぁ風情あって趣もあってとても良い
「(流石に深夜回っているから大人の人も寝てるか、周囲も問題無し子供らもこの時間に起きる程物好きなのは居ないでしょ)」
そう考えながら移動し本殿内最奥にある仏壇の間に着いた、ここには博麗の血族・入籍した者・その血統を持つ者等博麗の因子を持つ者たちが納められている場所だ……聞いた所私たちの遺骨も納められているみたいだ
「……なぁ、本当にやるのか?」
「当たり前だろ、大人が皆寝てるこの時間に肝試しをする絶好の機会じゃねぇか」
「……でも確かここ……幽霊出るって」
「おっ、俺たちは博麗の子なんだ……幽霊なんてどうって事ないさ」
ええーこの時間に起きて態々最奥のここまで来るって相当物好きなやついるんだ……て言うか何その噂絶対他の神霊でしょとりあえず見えないように透明化と消音しとこ
「(静かにしてれば向こうも何もしてこないでしょさすがに)」
ギシギシと床の音を鳴らしながら男の子2人と女の子1人が懐中電灯を持って入って来た……子供の視点からしたら死ぬ程不気味だよねここの部屋、仏壇大量にあるし遺骨もあるし何よりなぁーんにも聞こえないもんね後暗いし
「(おーおー脅えていらっしゃること、とりあえず私たちの仏壇は奥の方だからちょっと着いてきますか)」
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着いていって少し経つと私の仏壇のところに止まった、え?何私幽霊として出てるの?本物こっちにいますけど?
「噂で聞いたけどよ、ここの人すげぇ不幸な人生送ったって聞いたんだ」
「酷いよね……何もしてないのに好き勝手言われて」
「ばっ……化けて出てきたりしないよな?」
「(これで出たら面白そうだけど騒ぎになるから辞めとこう……大人しく親の所に行こうすぐ近くだし)」
そう思い奥を見ると……息が引っ込んだ、何と髪の長い女性が死装束を纏って浮いていたのだ。貞子か?普通に私でも怖いよ?あれ
「「「ッッッッッッッッッ!!!!!????」」」
あっお子ちゃま達も気付いた……けど動けてないわね、呪いの類いかしら?
そうこうしていると幽霊らしき女性は一瞬にして子供らの近くまで接近していた、やばこれ私が守らないかんやつじゃん
ーなんて考えていると
「こらちびっ子共、こんな時間に何しに来たんだ!もう寝る時間だろ!」
「「「ごっ、ごめんなさぁ〜い!」」」
ポコポコポコと子気味のいい音を出しながら拳骨を振り下ろし髪を結って顔が見える……幽霊の正体は表世界の初代博麗の巫女の人だった。今でもご意見番として旦那様と一緒に現世を見守ってくれているお人でもある
「それはそうと……何時まで隠れているおつもりかしら?貴女は」
げっ、バレてる……この人幽霊を見る眼を持ってるからあんまし効かないのよねしゃーない解くか
「相変わらずの観察眼ですね、お見逸れしました。夜分遅くに入り込んですみません……お祖母様」
「いえいえ、ここは貴女の家でもありますから時間に関係なく来てくれても良いのですよ霊華」
お祖母様……とは言うが正確には御先祖様である、1000年以上も前に建てられた博麗神社の一人娘でもあり初代博麗の巫女でもあるのがこの人【靈夢】さんだ。
特徴的な紫色の髪、いつの間にか着替えたであろう巫女服、旧作においてサリエルや神綺、コンガラと言った旧幻想郷最強格とすら渡り合った巫女でもある。
実際には会ったことは無いらしく表世界の妖怪退治を主な生業としていたらしくその時期から紫さんや隠岐奈さん、魅魔様らとも交流はあったようだ
「今日はどうされたのですか?」
「お父さんとお母さんの墓参りに……向こうじゃ今お昼でしたのでこっちも昼だと思ってました」
「時間の流れは残酷だものねぇ、ゆっくりしてらっしゃい」
そう言うと靈夢さんはちびっ子3人を抱えて仏壇の間から出ていった……後から聞いた話だと仏壇の間にいる幽霊話の根源は靈夢さんの旦那様から発せられたとの事でそれに興味を示したちびっ子達に【深夜時に仏壇の間に行くと呪われて地縛霊にされる】って言う在られない話が立ち上りそれでも行く子が居たらしく靈夢さんが幽霊役を買って出たらしい
ーーーーと言うのが専らの話だった
「……随分とまあどす黒い瘴気を漂わせてまあ」
『私以上じゃん、どうすんの?これ』
「祓うしかないでしょ?あの噂話が本当ならこのままいさせ続けるとホントに博麗神社が呪われるわ」
真相はーーーー闇の中にある
しれぇっと最後の方に微ホラー要素混ぜて終わりでゲス
次回辺りには多分咲夜さんとメリュ、雪華達が出せれるかな?あと小悪魔