チチチチチチチチ……
カチャカチャ
「朝ごはんも美味しかった……」
「あんなに美味そうに食われるとこっちも作りがいがあるってもんだ、それに口に合ったようで何よりだ」
「それじゃ私仕事に戻りますねぇ、フランさんにやましい事はしないようにして下さいよ?」
「わーってるよ早く行け」
皆さんおはようございます、昨日勇儀達にぼろ負けしたフランです。いやぁ……やばいわ勇儀さん、母力が強すぎるから呑まれそうになるけど何とか踏みとどまれた。それはそうと弾幕の威力上げのコツをそれなりには聞けれたので後は実践するだけなんだけど次どうしよ
「妖怪の山の中で次に会えそうなのって誰だろ?」
「あんまお勧め出来ないけどさとり妖怪の姉妹がいるぞ?けどちょっと山越えないといけないから私と勇儀が連れてってやるよ。どの道今日行くつもりだったしな」
「えっ!?さとり妖怪いるの!?て言うか朝から飲むのは止めといた方が良いよ?萃香」
「ほっとけ!私は好きで飲んでんだ!脆弱な人間と違って私ら鬼は酒に対しての耐性は高いんだ。人間には出来ない贅沢が出来るのも妖怪の特権さ、にゃはははは!」
朝からお酒を飲んでご満悦な萃香さん、それにしてももうさとり妖怪と顔合わせかぁ……さとりとこいしなのかな?今の発言的に言えば
「決まったのならすぐ出るぞ、今の時間から出れば昼頃には着く」
勇儀も行く気満々だし……準備しますかぁ
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服の修繕がまだ終わっておらず大人しく昨日貰った和服のまま行くことにはなったものの、数個の山を通り過ぎ恐らく最奥の山であろう場所に私、萃香、勇儀が到着し登山を開始する。
「この先に古明地っつーやつの屋敷がひっそりとあるんだ、人見知りって訳じゃないが人と妖との交流を基本絶っているんだ」
「心を読まないようにする為?」「それもある」
「さとり妖怪は人一倍ならぬ妖一倍デリケートな奴らでな……あの二人を除いた同族が軒並み迫害されて殺されてるんだ」
そりゃ絶つわ関わりを……おん?となるとこの二人はどうしてあの二人と交流してるのかな?
「そりゃ心配だからさ」
「押し入ってるだけとも言う」
「しれっと考えてること読まないで」
「「顔に出てた」」
「私そんなに顔に出やすい?」
あんまり自覚してなかったけど結構顔に出やすいのか……頑張って直してみよう
なんて考え事をしていると少し奥に見慣れたフェルトハットを被り鮮やかな緑色に薔薇が刺繍されているスカート、山吹色の服を着ていおり一番目に付きやすい青色の【閉じた瞳】……原作通りの姿を着ている【古明地こいし】が居た。山菜取ってるみたいだけど
「おん?……あれは、おーい!こいしー!今日も来てやったぞぉ!」
「げっ!?勇儀さん……何しに来たんですか」
こいしめっちゃ嫌そうな顔してて草、そりゃ押し入られたらそんな顔になるよね……めっちゃ見られてる
「で?今日は何しに来たの?」
「何時ものお節介と西方から家出して来た奴紹介しに来た。ついでに昼飯たかりに来た」
いやいやいやいや!?お節介と紹介はまだいいよ?だとしてもお昼ご飯たかりに来たのは如何なものかと思うよ!?だからか?だから昼頃には着くって言ってたの!?自由すぎるでしょこの1本角!
「まあ何はともあれだ、ほれ自己紹介しな」
「投げ方が雑すぎる気もするけど……初めまして、西方より来ましたフランドール・スカーレットと申します。昨日日本へ到着してこの鬼共に喧嘩吹っかけられて買ったら見事に撃沈した哀れな吸血鬼です笑って下さい」
「はっはっはっはっ!ゴフゥッ!?」
「勇儀さんが笑っていいとは一言も言ってないけど?」
「ダッダトシテモカカトデミゾオチケルトカドウカシテルゾ……」
これぞ正に【弱点看破】ってね……いや巫山戯てる場合じゃねぇや
「うっかり洋式のお辞儀しちゃったけどまあいっか」
「ごっ、ご丁寧にどうも……さとり妖怪の古明地こいしと言います。……吸血鬼ってどんな種族?」
あっまあそっか諸々お話せねば(会話ダイスロールカンカラカンカンっと)
少女お話中……
「ほあぁーフランってそんな小細工出来るんだ……」
「小細工って……否定はしないけどさ。そもそもとして吸血鬼の弱点壊したのだってこうやって日中でも行きたい所に自由に行けるようにする為だし能力効かないようにしたのも狂わされたり死を直接与えられたり核融合……超高熱とかで蒸発しない様に対策する為だし。」
まあ主にさとり対策だけどね……それでもお空や幽々子、鈴仙対策には必須だから意外と馬鹿には出来ないのも事実だからいいもんにー
「ねぇフラン」「何?こいし」
あっお話した時にお互い敬語抜きで砕けた話し方をしようと言うのと友達になろうと言われたのでokと即返しました、やったねフランちゃん!友達が増えたよ!……辞めよう
「心を読まれるって……どう思う?」
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心を読む……ねぇ?読心術よりも正確で相手の思考をダイレクトに読み取る事が出来る都合上厄介度合いで言えば【豊聡耳神子】の能力でもある【十人の話を同時に聞くことが出来る程度の能力】と同列になると思う。あれも人の【本質】を理解する能力故に厳しいしね
本題に入ろう、こいしが聞いてきた【心を読まれるのってどう思う?】……これの答えはほぼ一致している。【気持ちが悪い】と人はそう思うだろう、何せ自分の思考や奥底の本心、トラウマを勝手に見られるのってその人の気分を不快にさせる他ならないからである。
「……はっきりと答えても大丈夫?」
「……うん、何となくだけど答えは分かってるから」
「そっかじゃあ遠慮なく、正直私は嫌かな……だって人には見せたくない・言いたくない事が山のようにあるのにそれを勝手に覗かれるのは強い不快感を覚えてしまうからね。勿論私にも隠して起きたい秘密がある、こいしにも、勇儀にも、萃香にも、文にも、お姉様にも隠して置かなければならない秘密があるから見られたくもないし聞かれたくもない。だけど」
「だけど?」
「いつの日か……必ず話すよ。私の秘密を」
納得して欲しい訳じゃない、そのいつの日が【いつ】訪れるのかも分からない……けど私は私自身の手で落とし前を着けなきゃいけない、もっと仲良くなってお姉様達と一杯お話して自分の心に整理が着いてからにりそうではあるとは思うけど【原作前】に必ず話せれるよう……いや話そうと思う
「フランの秘密ねぇ……例えば?」
「お姉様にとんでもない悪戯をしたとか?」
「何をやったんだよむしろ」
「まあ何にしても、私自身の能力も危険性が高いからこそ悩む事もあるけどそれを赤裸々には見せたくないってだけ。けどああは言ったけど妖怪としてはかなり強い部類だと思うよ?トラウマを無理やり想起させて混乱している所に攻撃撃ち込んで倒すなんて戦い方出来るのさとり妖怪位だよ?」
実際私も地霊殿やっている時に二重黒死蝶と百万鬼夜行が出て来て残機消し飛びました返して私の残機
「フランの嫌いなのって何?」
「技でよかったら」「いいぞ」
「……百万鬼夜行」
「「え?」」
「あれ織り込み済みって言ったけれどただの強がりですはい……二度と見たくないです寧ろあれに反応出来ただけマシ」
なんて話をして仲良くなっていい加減屋敷に行こうと言うこいしの一声で動く事にした。因みにお姉様への悪戯としては砂糖ガンガンに入っていてミルクも普通に入っているカフェオレを幻覚魔法掛けたブラックにすり替えた事を話すとまあ皆笑う笑う
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「到着ー!フラン!ようこそ古明地邸へ!」
「おぉー」
山奥にあるからこそなんだろうけど雰囲気に合ってて非常にいい。くすんだ灰色の壁面や赤レンガの屋根は手入れも行き届いていて花壇には赤と青の薔薇が咲いており「大切に使っている」って言うのが見てよく分かる……が
「……紅魔館よりちっさい(ボソッ)」
どーーーーしても自分家と比べてしまう……うん、ちっさい。いやあの仕方ないよ?こいしたちの家って使用人いないし客間とかお風呂とか食堂とか厨房とかあるから普通の家としてはデカイのはわかるよ!?でもうちの家は使用人何人も居て地下に大図書館と地下牢、別館に倉庫に裏庭、家庭菜園まであるから比べるのは仕方ないよ?仕方ないんだけどさ!なんかこう……なんて言うか!
「フラン流石に今のは酷いよ?」
どうやら普通に聞こえていてらしい……後で謝っておかねば
「ごめん素で出た……」
「「「素で!?」」」
「いやだって私の家使用人いっぱい居るし地下に大図書館と地下牢あって別館、倉庫、庭園に裏庭、家庭菜園もあるんだよ?」
「「「あっそれはでかいわ」」」
漫才をやっていると中から桃色の髪をしておりこいしとは違い上が薄い青、下が桃色で【赤く開いた瞳】を持つ少女【古明地さとり】が出てきた
「外が騒がしいと思ったら貴女たちだったのね……何はともあれこいしお帰り、それと萃香さん、勇儀さんいらっしゃい……そちらの方は初めましてですね。」
「あっはい、先程こいしと知り合いましたフランドール・スカーレットと申します。不束者ですがよろしくお願いします」
「なんか結婚を許して欲しい彼氏に見える」
「余計なこと言うとゼロ距離でレバ剣最大出力ねじ込むけど良いの?」
「おおっとこいつは失礼……さとり、こいつ別に悪いやつじゃないしこいしのやつとも友達になれた数少ないやつだ。無下にしないでくれると助かるよ」
勇儀って一言余計なこと言う以外はホント出来てるよねぇちゃんと説明もしてくれるし余計なこと言わなければ
「そう……こいしと仲良くしてくださってありがとうございます、こいしの姉のさとりと申します。今後ともよろしくお願いします」
「よろしくお願いします……あのさとりさん」
「はい?」
「出来ればで良いんですけれど、お互い敬語抜きでどうです?ちょっとむず痒くて」
自分からさんとかつけてる癖してナニイッテンダプジャケルナ!って思うやつも居よう……1歩が肝心なんだ交友関係を作るのはなぁ
「私は構いません、よろしくねフラン」
「……はい、よろしくねさとり」
よぉしこいしに続いてさとりと交友関係締結、ヨシ!年齢的に下なの分かってるからなのかこの人普通に呼び捨てで呼んでくれた、ありがてぇありがてぇ
「一先ず中に入って下さい、お茶を入れますので」
その言葉に私は甘んじて受けるつもりでいる
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食堂に入って出されたお茶を啜っているとふと私は思ってしまった……いや思い出してしまったのだ
「しまった次の下宿先なんにも考えてなかった」
「下宿先?」
「こいつ自分家家出してきて日本の妖怪見て回りたいんだとさ」
「ついでに勇儀達からの師事を煽りながら改善点を直す武者修行も兼ねて旅でもしようかなって……まあこれに関しては昨日思い付いたからだけどそれまでの拠点どうしようか考えてなくて」
後先考えず……私の悪い癖です。フロムでも東方でもプロムンでもそう、後のことなぁんも考えずにてきとぉーに行き当たりばったりでやるから大体後半詰むのである
「だったら暫くはここに滞在したら?幸い客間も余ってるから1人増えた所で変わらないし……勇儀さんたちが持ってくる食料やらが多すぎて消費に困ってたから」
「お前らただでさえチビなんだからもっと食えよ、フランすっごい食べっぷりだったんだぞ」
姉と比べて基本よく食べる方だからお腹空きがちなのはまあしょーがないよ?だってお腹すいたんだから
「今朝方ご飯3杯お代わりしました。美味しかったです」
「そんなに……なら今日のお昼はそこそこ多めに作ってしまいますか」
「丁度お昼だしな、ビックリしすぎてひっくりかえるなよぉにゃははは!」
「過度な期待は身を滅ぼしますよ?」
この後のお昼ご飯は美味しく頂きました
少食の姉の反対はよく食べる妹、いっぱい食べる君が好きだよフランちゃん
次回辺りちょっと時間飛んで旅開始です。