キヴォトスで紡ぐ音   作:nine( ᐛ )

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更新された小説読んだりスマホゲームしたり課題やったりしてたらいつの間にか日を跨いでしまっていました。
許してください!なんでもしませんが許してください!


ではどうぞ。


外伝
次元を隔てた向こう側の世界


最終編のネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シャーレの○○先生」が重体になってから、75日が経過しました」

 

 

「あの事件以降、破壊された「シャーレ」の建物では───蘇生の可能性について数々の議論が行われ───各医療従事者は───」

 

 

 

「───そ、速報です!!」

 

 

「「先生」の意識が戻らなくなってから、100日が経過した本日───病院より緊急発表がありました───」

 

 

「世論はこのことに関して───」

 

 

「医療関係者は○○先生の回復は見込めないと判断───蘇生は不可能と───」

 

 

「これ以上の延命は無意味であると───」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

「…はっ!…夢、か…」

 

 

そうであるのならば、なんと悪趣味な夢なのだ。

まさか、自分の知っている、されど違う。

そんなキヴォトスが、崩壊していく様だなんて。

 

 

「「先生」か。その様な人は、記憶にはないけれど…」

 

 

そう、知らない。知らないはずなのに…

 

 

「懐かしい、と感じるのは、一体…」

 

 

分からない。分かりたくない。でも、知ったからには、分からなければならない。それが知る者の責務だろう。

 

 

 

「あの夢は、なんだったの?」

 

 

単なる夢?

いや、それにしてはやけに鮮明すぎて、リアルすぎた。アレは、その程度で終わるものではなかった。

なら、未来予知?

いや、その様な不可思議な能力を得るような生き方はしていないし兆候もなかった。

否定は出来ないが、それでもそのような可能性はほぼ0と考えていいだろう。

では…平行世界?

多元宇宙論か可能世界論か、或いは更に別の何かによって生まれた世界、その結末。

それを何らの偶然か、私が観測した?

でも、これも突飛な話である。そのような事が易々と起こるはずがないだろう。

 

 

いずれにせよ、判断材料が少なすぎる。

だが、何であれ1つの世界が崩壊の道を歩んでいるのは確定だ。

ならばどうするか?

 

 

 

「…もう1回寝たら、また見れるのかな?」

 

 

今日は普通に平日だ。つまり、学校に行かなければならない。しかし、この事象は是非とも解決しておきたい。とすれば。

 

 

「なら、仮病使えばいっか☆」

 

 

こんなのでも、一応学校では優等生なのだ。まあ、疑われる心配はしなくていいだろう。多分。

 

 

「そうと決まれば、早速休むの連絡して、2度寝しよっと」

 

 

スマホを取りメールを学校に送って、また床に戻った。

すると、普段はショートスリーパーが故に2度寝は中々出来なかったのが、スゥーっとまた寝る事ができた。

 

 

 

──────────────────

 

 

 

「え?」

 

 

結論から言おう。恐らく、同じ夢を見れている。時間もさっきとほぼ同じあたりだろう。でも、違うのは…

 

 

「コレは…本当に、夢、なの?」

 

 

いや、確かに夢にしてはリアルすぎたとさっきは思った。でも、あくまでその程度だった。夢であると認識できた。しかし今回は違った。

本当に、現実なのである。

匂いも、音も、色も、空気も。

全て、感じる。

ここは、確か…D.U.地区。そんな名前だったはずだ。

建物は所々崩壊しており、あちらこちらに焼けた跡が残っているが。

 

 

「何が、起きているの?」

 

 

明晰夢?いや、こんな世界を心の奥底から望んだ覚えはないし、それに…

ビルの瓦礫のそばの、血の海の跡の上に、私だったモノが転がっているのはおかしいじゃないか。

 

 

「オエッ……ハァ、ハァ…」

 

 

なんで?なんでわたしがしんでいる?なんでせんぱいのじゅうけんをだきかかえている?なんでがくいんのちかくではなくこのようなばしょまできた?なぜ?なぜ?なぜ?

 

 

 

 

…落ち着こう。落ち着かなければ、何にもならない。

そして確かめなければ。この、知らないはずなのに、体は拒絶反応を起こしている理由を。この世界が、崩壊している原因を。

 

 

まずは…自分の知っている事から情報を増やさなければ。

私が前回の夢で見たのは主に3つ。

1つ目、クロノススクールによる報道をスマホで見ている誰かの視点。

2つ目、高性能そうな医療機器に囲まれた大人─「先生」だろうか?─を見ている誰かの視点。

3つ目、教室の隅で体育座りをして俯いている、犬耳の生えた灰髪の怪我まみれな人が、何かを呟いているのを見ている誰かの視点。

 

 

この中からまだ情報が得られそうなものは…

「3つ目、か?」

 

 

1つ目は多分だがD.U.地区の駅だと思うので、今頃とっくに瓦礫の下だろう。

2つ目は訪れたところで重傷者と医者がいるくらいだろう。医者に聞いてもいいが、医療従事者とは忙しいものだ。最低限しか情報はないし、そんな時間もとってもらえないだろう。

となると、3つ目となる。あの怪我のしようは、何か戦闘があった後だろう。となれば、その生徒が情報を持っている可能性が高い。

 

 

あの教室内には、確か砂が残っていた。キヴォトスでそのようになる場所と言えば…

 

 

「アビドスか。なら、急がなければ。」

 

 

この崩壊のしようからして、状況はあまり芳しくない。極力、急いだ方がいいな。距離も遠いし、無事な車でもあればいいが…そう考えていると。

 

 

「む。あの路地のは…バイクか。エンジンは…かかる。ガソリンは心許ないが、あるだけ喜ぶべきね。」

 

 

どうやら私はまだもっている方だったようだ。バイクもあるし、道も所々瓦礫があるが、避けて通れる程度だ。

バイクを路地から道路に動かし、エンジンをふかす。

 

 

「それでは、出発進行っと」

 

 

 

〇〇〇

 

 

 

途中、バイクのエンジンが切れてしまい他に移動手段は見つからず、アビドス自治区内には到達していたため、残りは走ること計7時間後。

 

 

「ハァ……やっと、着いた…ハァ…」

 

 

全力疾走2時間。普段の私からしたらむしろよく持った方である。やはり夢か?なら疲れを全身に感じているのはおかしいだろう。

ダメだ。水分不足で考えが纏まらない上、未だにこの現状を信じ切れておらず、恐怖している。早く向き合わなければ─

 

 

「─ん。そこにいるのは、誰。」

「ヒャイッ!?あっすみません…」

 

 

息を整えながら気持ちを整理していたら、突然話しかけられて変な声を出してしまった。恥ずかしい。

慌てて声のした方へ顔を上げたら…

夢で見た、犬耳・灰髪の人…の成長後?みたいな人が、澱んだ目で、銃を向けて私を見ていた。

 

 

「…何をしに来たの。」

 

「あの、実は、お話を伺いに来たのです」

 

「…?」

 

「あの…この現状について、教えて頂けませんか?」

 

「…まあ、いいよ。」

 

「!ありがとうございます!」

 

「ん。…立ち話も何だし、座れる所で話そう。着いてきて。」

 

「分かりました。お願いします」

 

 

 

最初は、なんか身長高いし変な圧力を感じたし、目が澱みすぎてこのまま自殺してしまうのではと思ってしまうような感じの人だったが、いざ話してみれば銃は下ろしてくれたし教えてくれるらしいし、とても優しい人だった。よかった…

 

 

「あと、あなたの名前は?私は、砂狼シロコ。」

「あっ、私はシキ、音羽シキです!」

 

 

 

○○○

 

 

 

連れられて入ったのは、またもあの夢で見た教室であった。

 

 

「もうほとんど残ってないから、お茶も何も出せないけど…まあ、座って?」

 

「別に全然大丈夫です!…それで、キヴォトスで…何が、起きたんですか?」

 

「その感じだと、最初から説明した方が良さそうだね。」

 

 

 

 

そして、顛末を知った。

最初は、ただの小さなミスだった。

そこから、一人消え、一人消え…

頼みの綱の「先生」も倒れ。

気づけば、もう取り返しはつかない場所にあった。

そして、謎の光。それによる身体と存在の変化。

 

 

 

 

「これが、一部始終。」

 

「…そんな、事が…」

 

「ねえ、私たちは、どこで間違ったのかな。あの日、ホシノ先輩を救い出せていたら。あの日、セリカを止められていたら。あの日、アヤネの病室に残っていたら。あの日、ノノミを止められていたら。何か、変わったのかな」

 

「………」

 

「私たちは、苦しむために「それは違うと思います!」っ!?」

 

「確かに、あなたは凄く苦しんでますし、苦しかったと思います。私の想像も絶するほど。でも、一つ言えるのは、あなたが言おうとしていた事は、間違っているという事です。綺麗事をと思うかも知れません。いえ、今だけは思ってください。今のあなたをその方々が見たら、悲しむと思います。だって、仲間が、ただ下だけを見て、苦しみ続けているんですから。それほど思ってもらえて、その人たちも、きっと嬉しいと思います。でも、それが重荷になっちゃいけないんです。」

 

「…ッ!あなたのような外野が!」

 

「私も、覚えてる限りで、とはなりますが、過去を話させてください。」

 

「…何。」

 

「まず、私は。去年以前の事は、ほぼ一切覚えていません。」

 

「…そう。」

 

「そして。断片的に残っている記憶からの推察にはなりますが、自分の正体について思い当たっているところがあります。」

 

「…それが?」

 

「───────。」

 

「!?」

 

「それが、私。それでも、生きてきたのが、私です。」

 

「あなたは、辛くなかったの?」

 

「辛かったですね。最初、それに気づいた時には、死のうかと思いました。でも、死ねば楽にはなるけれど、そこで終わり。未来も何もありません。でも、生きたら…更に辛いこともあるかもですが、いいこともきっとある、そうやって、生きてきました。」

 

「…そう、だったのね。」

 

「はい。なので…もっと未来を見て、生きてみませんか?」

 

「……ええ、そうし「お前らはその選択を………未来永劫、後悔するだろう───!!」「「!?」」

 

 

 

 

ええ…なんか、いい感じで終わりそうだったじゃん…何この人たち?

虚空からなんかワラワラ…7、8人の白装束の人たちが出てきて、なんか小難しそうな事言ってる…ていうか。

 

 

「ねえ、シロコ…さん?この人たち知ってる?」

 

「いや、知らない。あと、呼び捨てでいい。」

 

「アヌビスよ、崇高なる存在に触れておきながら、その意思を持つとは、如何な了見か。」

 

「理解できぬ」「理解できぬ」「理解できぬ」

 

 

 

なんなんだコイツら…崇高なる存在って何?あとシロコの意思に対して口出すって何なの?何様?そもそもアヌビスって誰?シロコはシロコだよ何分かった気になって変な渾名つけてんの痛い奴だな。それと後ろの」「声、漏れてるよ」「えっ」

 

 

 

シロコに指摘されて白装束たちを見ると、先頭のが明らかに震えてる。やらかしたかも。まずい。えっと…コイツらが茫然自失してる?うちに…

 

 

「よし、シロコ、逃げ「驕るな───!!」

 

 

なんか変な事叫ばれると同時に、変な黒い…闇のような光が私の前に出現した。と同時に、シロコを全力で窓の外目掛けて蹴り飛ばした。

大丈夫かな。痛くなかったかな。この光のような何かの影響受けてないかな。ってか驕るなって何。多分叫び方間違ってないか?

 

 

そんな事を思いつつ、私は黒に呑まれ、意識を落とした。

 

 

 





どうも、nineです。

やっぱ、実際に書いてみると、なんか違うな…とか、こっちの方が良くないか?とかってなるんですね。
その結果、プロットから大幅に外れてしまい、外伝で4曲出てくるはずが全部で1曲のみとなってしまいました。

あと、かなり解釈違いや、合間合間をかなりスキップしてしまってることに悩みまくりました。

今回出せなかった3曲は…ifとか幕間とかでどうにか生かしたいものです。

2話目は6/22の14時頃、3話目は6/23の0時に出します(宣言)

改善点等あれば、是非コメントしていってください!
お願いします!今後の糧にしますので!

次のイベントは…

  • (百鬼夜行)「おうおう(ry」
  • (百鬼夜行)「あら?この声は…」
  • (ミレニアム)「浪漫とは爆発さ☆」
  • (トリニティ)「何この地下通路。」
  • (トリニティ)「怪盗も犯罪者では?」
  • (山海経)「…治験バイト?」
  • (レッドウィンター)「星の降る夜」
  • ホームから飛び降りた知らない誰か
  • 揺らめく陽炎と青林檎
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