大学で一番かわいい先輩を助けたら呑み友達になった話   作:枩葉松

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大学で一番わるい同級生とお泊まりに行った話⑤

「あぁ〜〜〜〜!! 疲れた〜〜〜〜!!」

 

 程なくして旅館に到着。

 部屋に戻ると布団が敷かれており、僕は腹の底から声を上げながら倒れ込んだ。

 

 疲れた。本当に疲れた。

 ほんのちょっと散歩するだけだったのに、何だってこんな目に遭わなくちゃいけないのか。そりゃまあ、心配してくれるのは嬉しいけどさ……。

 

「晶さん、大丈夫?」

「んー……ちょっと無理かもー……」

「そっか。じゃあ一緒のお風呂、やめとく?」

「入るっ!!!!」

 

 しまった。思考よりも先に口が勝手に動いてしまった。

 

 僕の下心全開な返事を聞いて、朱日さんは苦笑する。

 う、うっひひ……困り顔も可愛いなぁ……。

 

「でも、大丈夫なの? さっきお風呂に入った時は、恥ずかしくて目隠ししてたくせに」

「へ、平気さ! 僕を甘く見ないでよ! もうここですっぽんぽんになっちゃうんだから!」

 

 と、上着の裾に手をかけたところで。

 朱日さんからの視線に気づき、カーッと顔に熱が回る。

 

「こ、ここで、すっぽんぽんに……!」

 

 脱ごうとするも、手に上手く力が入らない。

 

 くそー! 何でだ!?

 いつから僕は、こんな臆病になっちゃったんだ!!

 

「はぁー……」

 

 大きなため息をついた朱日さん。

 あぁ、ダメだ。呆れられちゃった……。

 

『私、親友として普通のお泊りがしたいからさ』

 

 ついさっき、そう言っていたのに……。

 くそぉ……くそぉー……!!

 

「んじゃ晶さん、ばんさーいして」

「……?」

「私が脱がしてあげる。だから、先にお風呂行ってて?」

 

 呆然とする中、なすすべもなく服を脱がされていき。

 僕の身体を見て、白い歯を覗かせる。ニヤリと、妖しく。

 

「こうやってお部屋で脱がしてると、これからイケないことするみたいで変な感じするね……♡」

 

 もしかして僕、エロ漫画の世界に迷い込んじゃった?

 

 

 

 

 

「かんぱーい!」

「か、乾杯……」

 

 大人が六人くらい入っても余裕がありそうな、広い露天風呂。

 湯船に桶を浮かべて、その上に徳利とお猪口。先ほど購入した酒を注いで、カンと乾杯する。

 

「うひゃー、美味しい! 温泉に入りながらのお酒、最高だねっ!」

「だ、だねー……」

 

 チビチビと呑みつつ。

 僕は端に身体を寄せて、視線を逸らしていた。

 

「もーっ、晶さん!? せっかく広いお風呂なんだから、もっとこっちおいでよー!」

「っ!?」

 

 お、おっぱいが!? ぱいがぱいでぱいぱいぱいぃいいいい!!

 待って待って、ちょっと待って!! 当たってる、当たってるからぁ!!

 

「もしかして、私のこと、嫌い……?」

「……っ!! 大好き、で、ですけど……!!」

 

 思わず敬語になってしまった。

 

 てか、めちゃくちゃズルい質問するなこの子。

 たぶん、糸守クンもこんな感じで迫られたんだろうなぁ。

 

 いや、無理だって。

 こんな迫られ方されたら、知的生命体は抗えないって。

 

「あっ。やっとこっち見てくれたー♡」

「…………」

 

 でっか。

 

 いや。

 でっっっっっっっっっっっっか!!!!

 

 服の上からでもわかる。水着姿だって見たことがある。でかいことはわかっていた。

 でも、こうして生で見ると迫力が半端じゃない。

 ただデカいだけじゃなくて、綺麗で、神々しくて、目が離せない。

 

 人生で初めての天体観測。

 写真やプラネタリウムではなく、生の星々の光を浴びた時のような、清々しい感動がある。

 

 ……い、糸守クン、これをひとり占めしちゃってるの?

 これを触って、揉んで、吸っちゃってるの……?

 

 ダメだよ、それ。

 

 犯罪だよ。

 犯罪じゃなくちゃ、世界のバランスが取れないよ。

 

「ちょっと、見過ぎだよ」

「はっ!? ごごごっ、ごめん! 僕、そんなつもりじゃ――」

 

 やばい。まずい。やらかした。

 焦りのままに距離を取りかけたが、朱日さんに手を掴まれ阻止された。

 

 そしてそのまま、僕の手は彼女のおっぱいへ。

 ビックバン並みの破壊力を持つその感触に、僕の脳は一周回って冷静さを取り戻す。

 

「一回だけ触らせてあげるから、これで落ち着いて? 要君には内緒だよ……?」

 

 僕は自分でもわかるくらいアホな顔をして、「は、はい」と頷いた。

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