新・兎は星乙女と共に   作:二ベル

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栄光血統Ⅲ

 

「全隊突入ーーっっ!」

 

【ガネーシャ・ファミリア】団長、シャクティの号令とともに象を思わせる仮面をつけ、橙色(オレンジ)の制服を着こんだ団員達が雄叫びを上げた。人っ子1人逃さない意志を喊声(かんせい)に乗せ、教会へと雪崩れ込む。

 

時間はもう遅く、日は沈み夜の帳が落ちている。

場所は一切の光が消えた都市北西、第7区画。

彼等彼女等は、『悪人共の違法市(ダークマーケット)』で捌く品を保管する『倉庫』を探し見つけ出していた。獣人の鼻で追われないように消臭の道具まで使っている怪しい集団の出入りをしているのも確認済み。誰からも忘れ去られたような寂れた場所にある、もう見ている神さえいないかのような寂しい教会を包囲し、都市の憲兵達は悪人共を捕まえようと突入したのだ。

 

「憲兵参上! この教会は包囲されてるよ! 無駄な抵抗は―――って、え?」

 

雪崩れ込む団員達の中でも素早く駆けた少女―アーディ―は、団員がけ破った扉から一番乗りに飛び込み、名乗りを上げ降伏勧告をするが、それが意味を成すことはない。教会にいた悪人共は例外なく、()()()()()()()()()

 

「………う………ぁ…………」

 

男も、女も、ヒューマンもドワーフも獣人も。

まるで慮外の力で叩きつけられたかのように全身が壊れ果て、割れた床の板石(タイル)の上に倒れ伏している。出血の類はないが、全員虫の息だ。命を繋ぎ止めていること自体が不可解と思えるほどの惨状だった。

 

「闇派閥も、商人も……みんな、やられてる?」

 

「全滅……? 私達が突入する前に? 一体だれが……!」

 

アーディが唖然とし、シャクティも瞠目する。

共に教会に踏み込んだ団員達も似たような反応だ。

肩透かしの言葉では言い表せない衝撃と不気味さに、他の団員達も慌てて周囲を見回していると、声が響き渡った。

 

「また騒々しくなった」

 

いったいいつからそこにいたのか。

雲がぽっかりと穴をあけたのか、罅割れたステンドグラスに月光が降り注ぎ、青白い光を背に輪郭を浮かび上がらせたのは、外套(ローブ)を纏った女だった。フードを目深にかぶっており、顔は見えない。零れ落ちる長い髪は灰色で、幽玄じみた夜の空気も相まって、『魔女』という言葉を連想させる。そう、アルフィアである。

 

「まだ残っていたことに呆れつつ、あの子に遺してやれる生みの親との(えにし)だというのに……」

 

弾かれたように振り向いたシャクティとアーディは、アルフィアの姿に息を呑んだ。アルフィアは嘆く。

鬱屈とした声で、教会に声を反響させて。

 

「次から次へと、雑音が絶えない。やはり今も昔も、オラリオはオラリオのままか。静寂にまどろむこともできない……。嗚呼、嘆かわしい。やはり私はこの地が嫌いだ」

 

「……これをやったのは、お前の仕業か?」

 

「他に誰がいる?」

 

「……どうして、こんなことを?」

 

「私の癇に障った。それだけのことだ」

 

シャクティが口を開き、アーディが質問を重ねる。

対するアルフィアは淡々と答えるのみ。

 

「この塵芥どもは頼んでもいないというのに妖精の森を荒し、大聖樹を蹂躙した。挙句――ここを汚した。故に報いを与えた」

 

アルフィアは今も教会が残っているのか、なんて気持ちで都市内を歩いていたにすぎない。経年劣化なのか、自分がオラリオにいたときよりも寂れているが残っていたことに呆れつつ妹が大切にしていた場所が残っていたことに自然と口角が上がった。今度、ベルを連れてきてやろう。今は埃っぽいし、少しくらい綺麗にしておいてやらなくては「ここがお前の産みの母が愛していた場所だ」と言ったところで印象はよろしくないだろう。そう思って、アルフィアにしては珍しい清掃活動をしていた矢先、ぞろぞろと悪人共が来るわ来るわ。まさかこの教会が『悪人共の違法市(ダークマーケット)』の保管場所にされていただなんて知る由もなかったアルフィアは複数の悪人共とご対面(マッチング)

 

「そのただならぬ雰囲気……まさか、【静寂】……!?」

 

「っ……【暴食】だけでなく、【静寂】まで……!?」

 

「【ゼウス】と【ヘラ】がこちら側についたと……おお、もうこれは神々で言うところの勝ち確なのでは!?」

 

何を勘違いしているのか、まるでアルフィアのことを強力な援軍だと思っているらしい悪人共の雑音に徐々に徐々にアルフィアの低すぎる沸点は早くも沸騰を始めていた。

 

「アルフィア様、こちらは前金としてお受け取りください……!」

 

「………これは……………っ」

 

板石(タイル)の上に広げられたのは、聖樹の枝。

煎じればアルフィアの病の進攻を遅らせるくらいはできるだろう。そんな代物がぞろぞろと。さらにアルフィアの沸点はぼこぼこと音を立てて沸騰する。というか眉間の皺が深まっていた。

 

「妖精の郷より拝借いたしました。【暴食】のザルド殿にも必要となるだろうと集めておりまs―――――」

 

「【福音(ゴスペル)】」

 

 

アルフィアは周囲で倒れている闇派閥達に視線も向けず、唾棄の感情だけを声の端々に滲ませる。静謐の中で唯一鮮明に映えたその感情に、アーディは狼狽えた。

 

「ここって……この、教会のこと……?」

 

「ああ……妹の愛した場所だ」

 

窺い知れないアルフィアの表情が何を見ているのかは誰にもわからない。しかし最後の言葉には、確かな感傷が含まれていた。

 

「た、たすけっ………ぉ、ぉ赦しをっ………!」

 

「二度と雑音を生まない骸に変えてやろうと思ったが……薄汚い血でここが汚れては意味がない。後はお前達が片付けろ」

 

倒れた闇派閥の男が、苦痛と恐怖を引き攣った瀕死の息遣いで懇願するも、アルフィアの声音は降り注ぐ月光のごとく冷たかった。すぐに関心を失い、汚物の処理を押し付けるように教会を後にしようとする。

 

「逃がすと思っているのか、女?」

 

「捕らえられると思っているのか、小娘?」

 

「お、お姉ちゃんを小娘扱い……!?」

 

シャクティが制止し、アルフィアは不遜に宣い、アーディがシャクティの扱いに戦慄する。都市の憲兵である彼女達が、アルフィアを逃がす理由などなかった。何せ彼女達は目の前にいるのが、ただ単に息子とオラリオに訪れていただけの元冒険者だなんて知らないからだ。まさか目の前にいるのが、【アストレア・ファミリア】に加わった新団員にして元【ヘラ・ファミリア】のLv.7冒険者、【静寂】のアルフィアだなんて誰も思わない。放っておいたらいけない得体のしれない人物という認識しかないのだ。事情を聴くにしても、この場をそのまま「はいさよなら」で行かせられるはずもなかった。

 

「全隊、かかれ!!」

 

シャクティの号令がかかる。

団員達が『悪人共の違法市(ダークマーケット)』を壊滅させた得体のしれない相手に対し、雄叫びを上げて殺到する。Lv.3も含まれた上級冒険者、その数は20にも達する。

 

五月蠅い(ゴスペル)

 

しかし。

アルフィアは溜息の後、たった一言(ワンワード)で、全てを薙ぎ払った。飛び掛からんとしていた団員達は余さず蹴散らされ、咄嗟に武器を身構えたシャクティとアーディも決河の勢いで壁に叩きつけられた。アルフィアは倒れ伏している有象無象に見向きもせずに彼女達の前から姿を消した。

 

「あまり遅いと、あの子に泣かれる……わかるか? 血の繋がった幼子の涙ぐむ顔は甘味を奪われた実妹(メーテリア)のごとく恐ろしいということを」

 

姿が消える間際、アルフィアがそんなことを呟いたような気がした。だが、それを覚えている者はいない。

 

 

×   ×   ×

 

 

「やっと帰ってきた~」

 

「お風呂入りたーい」

 

少女達の声が姦しい。

冒険者依頼で都市外に出ていたアリーゼ、輝夜、ライラ、リュー以外の【アストレア・ファミリア】の少女達だ。大通りを抜け、街路をいくつか折れ曲がり、閑静な住宅街へ。オラリオ北の区画、その片隅に彼女達の本拠、『星屑の庭』がある。

 

「少しはゆっくり休みたいですね」

 

「このご時世じゃ難しいだろうけどなあ」

 

「私は早くアストレア様のお顔が見たいな」

 

決して大きくない、けれど瀟洒な白い館。

帰ってきたんだ、とちょっと感慨に耽っているのも少し。

玄関を開いて、少女達は敬愛する女神様と仲間に「ただいま」と言う。

 

「ただいま戻りま………し………?」

 

「……………」

 

言おうとして、瞳に映った少なくとも自分達が留守にする前にはいなかった存在に言葉がつまる。ふわふわのもこもこ、というのが表現として正しいのだろうか。とにかく最初に玄関を開けたネーゼは、疲れて幻覚でも見ているんじゃないかと自分のことを見て深紅の瞳をぱちくりさせる小さな生き物を見なかったかのように、そっと玄関を閉じた。

 

「ごめん皆、本拠間違えたかもしれない」

 

「「「「はい?」」」」

 

眉間を摘まんで、私疲れてるのかな……なんてぼやくネーゼは獣人らしく耳と尻尾をふりふりと揺らすが仲間達は首を傾げるのみだ。

 

「もう、自分達の家を間違えるとかないから! ほら、どいてどいて。私はお風呂に入りたい!」

 

ヒューマンのノインがネーゼを押しのけて玄関を開ける。

アストレア様、ただいま戻りました。と言おうとした時、やはりネーゼと同じように固まってしまう。

 

 

「お義母さん、知らない人がそこに……」

 

「追い出せ、知己ではないのであれば入れてやる道理などない煩わしいだけだ」

 

「う、うん………」

 

「あ………ぇ………?」

 

「……ばいばい?」

 

パタン。

自分よりも背の低い白い小動物がとことこと近づいてきて、無慈悲にも玄関を閉めた。どこかバツの悪そうな顔で玄関を閉められ、というか小さな手でお腹を押して追い出されてノインは背景に宇宙が広がる猫のように思考を停止させた。

 

「ノ、ノインどうしたの?」

 

「ご、ごめん皆……ここ、私達の本拠じゃないかもしれない。ほら、世界には自分と似たような顔の人間がいるっていうし」

 

「それ建物にも該当するの!?」

 

「ネーゼちゃんもノインちゃんもどうしたの? ここは私達の本拠よ!? 間違える訳ないじゃない」

 

「いやでも、ひょっとしたら似ているだけで違うかもだし」

 

「もう、何を言っているのよ」

 

アストレアに負けない胸部を持つマリューが「疲れているのにふざけないで」と言わんばかりに玄関を開けた。そして同じ目にあった。

 

「え、え………ぇぇ?」

 

「だ、大丈夫、マリュー?」

 

「女神様みたいにおっきくて綺麗って言われちゃった……」

 

(((なんでちょっと嬉しそうなんだ……?)))

 

「皆、ひょっとしたら私達の本拠は闇派閥の襲撃を受けて引っ越しせざるを得なかったのかもしれないわ」

 

「待って、マリュー、待ってお願い」

 

「皆、都市外に出ていたせいで疲労で頭が馬鹿になってるんですよ? 処理しきれませんっ」

 

リャーナとセルティが一緒になって玄関を開ける。

後ろではネーゼ、ノイン、マリューが「なんかいたよね?」なんて会話をしているが、付き合ってられない。頷きあって玄関を開ける。

 

「おかーさぁん、また来たぁ」

 

「ちっ、しつこい……ベル、鍵をかけろ」

 

「オラリオって知らない人が勝手に入ってくるところなんですか?」

 

「古来より入会してもいないのに料金を払えなどと言ってくる輩はいる。その類だろう、来客の話なぞ女神から聞いていない。追い出せ、二度とその顔を見せるなと言ってやれ」

 

「でも、綺麗なお姉さん達だよ?」

 

「いいかベル、世の中には自分の容姿を武器にして異性に迫り、金をむしり取ろうとする『美人局』というものが存在する。だから、容姿がいいからと信用するな。容姿がいいからと言って鼻の下を伸ばし腰を振るのはゼウスくらいだ。だから鍵をかけてしまえ」

 

「う、うん………」

 

とことことちびっ子が駆けてきて、リャーナとセルティのお腹を押すようにして追い出す。当然、彼女達ほどであればちびっ子如きの力ではビクともしないが、呆気に取られて後退してしまう。そしてパタリ、と玄関を閉じられて―――。

 

「…………さよう、なら?」

 

ガチャ。

と鍵をかけられた。

ひゅるるるっと夜風が少女達の肌を撫でる。沈黙が少女達を捉えて、言葉を奪う。

 

 

「ベルーお風呂入りましょー、お姉さんが可愛がってあげるわ!」

 

「い、いいですっ」

 

「アリーゼ、彼は男だ。間違いがあったらどうするのです!」

 

「おいおいリオン、お前馬鹿か? こんな精通もまだ来てなさそうなガキんちょとどんな間違いが起こるってんだよ」

 

「し、しかし……!」

 

「間違いって何ですか?」

 

「間違いって何か聞いてるわよ、リオン?」

 

「うっ……えと、それは、その……」

 

「はぁ……貴様等は少しは静かにできないのか?」

 

「ベル、アストレア様が湯浴みするが一緒に入るか仰っていたぞ? いくなら今だ」

 

「…………ぼ、僕、1人で入りますっ」

 

「「「「「泡を残して出てきておいて、よく言う」」」」」

 

「あぅっ」

 

 

玄関扉の向こうから、そんな聞き馴染んだ声がする。

ぽかーんと何も知らない少女達は、次の瞬間爆発した。

 

「ちょっと待ってぇええええええええええええ!?」

 

「どういう状況なんですかぁああああああああ!?」

 

「いや、待って、待って、本当に待ってぇ!?」

 

「いやぁあああああああああああああ!?」

 

「閉めださないでぇえええええええええ!?」

 

彼女達が中に入れてもらえたのは、5分後の話である。

アリーゼ達は正座させられた。

 

 

「あ、あははは……ご、ごめん皆、気づかなかったわ」

 

「予定では今日帰るって知ってたよね!?」

 

「まさか、派閥を追い出される日がくるとは思いませんでした」

 

「しかも初対面の子に」

 

「鍵までかけられるって誰が思うよ?」

 

「ごめんごめん、まさかやり取りしている相手がアンタ達だったなんて思わなかったのよ」

 

「知らない人が来た? 当然でしょ!?」

 

ノイン、イスカ、ネーゼ、セルティ、アスタが正座させられているアリーゼ、輝夜、ライラ、リューを前に腕を組んで説教をする。ヘラヘラ笑っているのはアリーゼで輝夜とライラは面倒くさそうな顔で、リューは自分が怒られるのは不服だと言わんばかりの顔。

 

 

「ねぇ僕、どこから来たの?」

 

「お名前は、なんて言うの?」

 

対してマリューとリャーナは風呂上りの女神様に同じく風呂上がりで髪をわしゃわしゃと拭かれているベルの前に目線の高さを同じにするように膝をついて、可愛らしいショタに興味を向けていた。

 

「アストレア様、いつの間にこんな可愛い子を拾って来たんですか?」

 

「拾って来たわけではないのだけれど……アリーゼ達には賛成を貰ったし貴方達の留守中に悪いとは思ったけど、眷族に加えさせてもらったわ」

 

「綺麗な瞳……クリクリしてて……なんだろう、この、胸がキュンキュンするというか……!」

 

「ぷるぷるしてどうしたの? 寒いの?」

 

「お、おかあさぁん」

 

見ず知らずのお姉さんに迫られる子兎。

優しい女神様に世話をされながらも、赤面しながら義母に救いを求める。

 

「よかったな、それが『モテ期』だ」

 

しかしアルフィアは見向きもせずに紅茶を喉に流しながら、無慈悲に斬り捨てた。ガーンっとベルはショックに打ちひしがれた。ゼウスだってきっと同じようなことを言うだろう。

 

「羨ましいぞ、ベルぅ……!」

 

なんて言うに決まっている。

ベルの背後には湯上りの女神様で、髪を拭く動作に合わせて時折その悩ましい胸が当たるし、目の前には綺麗なお姉さん2人が膝をついてニコニコと見つめてくる。彼女達もまた、ただ綺麗なだけでなく大きな乳房(もの)をお持ちなようで衣服越しとはいえ動きに合わせて形が変わるのがわかる。

 

(オラリオってすごい……!?)

 

ザルドが去ってしまって悲しんでいたのが嘘のよう。

目を合わせるのも恥ずかしくてすぐに顔を逸らしてしまうが、憧れの金髪エルフのお姉さんまでいる。これがゼウスの天啓だというのだとすれば、さすが大神(おじいちゃん)といったところ。アルフィアにゴミを見るような視線を向けられたらどうしようとビクビクする反面、女神に「この人達は今日からあなたのお姉さんよ」なんてことを言われて、口をパクパクさせて人見知りやら羞恥やらで赤面。そしてまたお姉さん達に面白がられるのだった。

 

 

「というわけで、私達が帰って来たら本拠にはアストレア様とアルフィアとベル……ああ、そこでアストレア様に髪を拭いてもらってる子ね? がいて、まあちょっとアストレア様を頼ってオラリオまで来たらしいから……」

 

「ふぅん……でも、いいの? 私達の派閥、男子禁制だったじゃん」

 

「まあ、相手が同じ歳の子ってわけでもないし」

 

「女の花園ってのは聞こえはいいけどよ、嫁の貰い手もいねえじゃねえか」

 

「「「ぐふっ!?」」」

 

「無害な兎ですし、まあ、美味しく頂ける時期が楽しみでございましょう?」

 

「…………ねえ、そこでアルフィア?だっけ、圧がすごいんだけど」

 

「すごいでしょ、輝夜ったらアンタ達が帰ってくるまでの数日の間に腕やら足やらバッキバキに骨、折られてたのよ」

 

「「「「笑えないよ? ていうか喧嘩売らないで」」」」

 

新団員にも関わらず、不遜な態度で足を組み肘をついて自分達を眺めベルを見る魔女は、少女達の騒がしさに不機嫌な表情を隠しもしない。溜息をついては、ぽつりとつぶやく。

 

「ゼウスめ、やはり信用ならん……小娘ばかりではないか」

 

事情を伝えたうえで迎え入れてくれたとはいえ、まさか男子禁制だったとは思いもよらなかったし、あいつめ、ひょっとして「おねショタっていいよなー」などという意味不明な理由で薦めてきたんじゃないだろうな? と不思議と周りの人間に愛されるベルに妹の姿を重ねたアルフィアは、自然と口元を緩ませていた。

 

 

×   ×   ×

▼ステイタス

 

ベル・クラネル

Lv.1

 

力 :I 0

耐久:I 0

器用:I 0

敏捷:I 0

魔力:I 0

 

■スキル

栄光血統(クレオス・ブラッド)

・早熟する。

・効果は持続する。

・効果は向上する。

 

■魔法

 

 

 

 

 

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