ソードアート・オンライン 俺のレアスキルがマジキチだった件について 作:末利音灯
突然はじまるが自己紹介すら無くて悪いな、自分のことは主人公とでも呼んでくれ。
自己紹介はないが童貞だ、これだけは伝えておくわ。
悪いかコンチキショウ。
いずれ捨ててやるから待ってろ。
今日はとあるゲームの開始日と言うことで部屋に篭り、VR機器『ナーヴギア』を頭にセットしていた。
だが自分の頭が小さいせいか、なかなかフィットしないので
近所に住んでいる自称天才科学者(笑)から強制的に押し付けられたという名の譲り受けた、謎の素材で出来た厚みのある布を頭に被せてサイズ調整してからナーヴギアをセットする。
うむピッタリだ。
毎回これをナーヴギアにかませてるんだが機械側が正常に作動してるのはなんでなんだろうな、気にしない方がいいのか…?
そんな事を思いつつサービス開始時間まであと数分あるので自分の中でどの様なアバターを作ろうかなどと考えていると自分のドアがノックされる。
「あい、邪魔しますよっと」
この声には聞き覚えがある
先程話題に出していた
近所に住んでいる、自称天才科学者のおっさん
この人は自称天才科学者の癖に中々侮れない人で、いつの間にか自宅警備ロボットなどを開発しては自分の家にお裾分け?としておいて行くのだ。
おかげで自分の家は何かと近未来で近所の小学生とかが物珍しさに家の前でたむろっていたりする
正直邪魔なことこのうえない
「ああん⁉︎ワシの発明品をサイズ合わせの当て布にするとな!?」
自分の開発品が当て布にされているのに気付かれてしまい怒られてしまった。
でも気にしない。
このおっさんの俺にくれる発明品はまともなものが一個も無い
それは後々紹介するとして
「まあ良い、今からゲームか?そういえば今日からサービス開始じゃったな、そうだ餞別だ、これ持ってけ持ってけ」
とベッドに寝ている俺のナーヴギアを弄り始めた。
あ、やめて!これ意外と高かったんだから!
壊れる!壊れる!
と内心冷や冷やして居るところ、改造を終えたのかおっさんがドヤ顔でこっちを向いて
「そろそろ時間だろう?楽しんでくるといい、帰ったら感想でもきいたるわい」
「わかったよ、行って来るわ、おっさん」
感想と言われてもこれから五時間はゲームに潜るつもりだからな
残念ながらβテストは参加出来なかったんだ
なので正直楽しみで仕方が無い
ん?何のゲームをするのかって
そういえばまだ言ってなかったな
ソードアート・オンライン
通称 SAOというゲームである
天才科学者の茅場晶彦が作ったとかなんとか
まあ雑誌をチラ見した程度の認識なのであまりよく覚えていない
とりあえずなんかスッゲーVRMMORPGらしい、知識不足だ悪いかよ
予約日二日前から学校サボって田舎のゲームショップに並んだ甲斐があった
初回一万しか出されていないロットを買うことが出来たからな
徹夜待ち勢を舐めないでいただきたい、ゲームショップの店員に睨まれたが
「んじゃいってきまーす、リンクスタート」
その言葉を口から放つ瞬間に体が無くなったような感覚になる、ゲームの世界に無事入れたということか。
この感覚が堪らないんだ。キマリそう。
さぁって…早速…レベ…ルを…上げ…て…
完全に意識が無くなった頃
自称天才科学者、鷹山徳敏はひっそりと呟く
「いってらっしゃい、死のゲームへ…次に会えるのは原作通りなら二年位か…あーあ、寂しくなるわ…」
呟きながら鷹山徳敏は部屋を出て行く
とてもつまらなそうな顔をしながら
世界は今日も動き出す
一歩一歩…死へと向かいに