ソードアート・オンライン 俺のレアスキルがマジキチだった件について   作:末利音灯

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二話

あのデスゲーム宣言から既に1ヶ月が経っていた

 

俺こと「aaaaa」はデスゲーム宣言が始まってから今まで最低限しか休まずにレベリングをしつつ、ダンジョン攻略とマッピングを密かに繰り返し続けていた

キリトとクラインしかフレンドが居ないため

メッセージが来るのはこの2人だけだが

1ヶ月無視し続けたのだ

流石に諦めたか、死んだと思っているだろう

 

ついでに俺のレベルは24、思ってたよりなかなか上がらないのな、まぁ経験値倍率はランダムなのでどれが出ても文句は言えないが

1ヶ月で11しか上がっていない今、このキチガイスキルが意外と使い勝手が悪いものだと感じてきている

そして今日もレベリング、どうやらそろそろダンジョン攻略組が作戦会議をするらしい、ソロでは限界が来てしまったので行くことにする

多分攻略組の誰かがダンジョン奥のボス部屋を見つけたのだろう

ついでに俺は約10日前に発見し情報がちゃんと出回った後に一人で何処まで行けるか闘ってみたりもした。

ボスのHPバーが残り一つまで削ったのだが

その瞬間にボスの武装がノダチに変わり

驚いて隙を作ってしまったところをボコボコにされてポーションがなくなったので急いで戻ってきた

その様子は記録結晶で保存しておいたし。

 

この情報は提示しておいた方がいいのかな。

 

但しレベルはバレないように細心の注意を怠たらない

キリトさえ今何レベルかわからない以上あまり自分の手の内をホイホイ見せては今後不利だろう

それと1ヶ月経った今、何人このゲームと現実からログアウトしたかというと正直わからない。

レベリングに夢中になりすぎて他の事を疎かにしすぎた

最後に睡眠を取ったのは20日、飯を食ったのは8日も前だ

そろそろ切り上げにしておかないと精神が持たないだろう…

だいぶ眠い、眠らなくても食べなくてもいいとはいえ

やはり三大欲求の二つはとらなければきついのな…

え、最後の一つ?

一か月ソロ活動中止中だよバーカ!

なので良い気分転換の為に攻略会議に参加するのだが

 

あ、レベル一気に2つ上がった

良い倍率を引いたか

丁度いいから今日はこの辺りで切り上げて久しぶりに飯と睡眠を摂ろう

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今日、噂の攻略会議の日だ

始まりの街の広場に集まった

ついでにローブを着けて居るのでバレる心配はない

広場の真ん中に水色の人がいる、俺とキャラが被っている…何者だヤツは

 

話を聞くとどうやら「ディアベルハン」というらしい

クリボー頭がなんか言ってた

 

そして近くにキリトが見える、流石βテスターレベルもきっと相当なものだろう

ずっとキョロキョロしている辺り俺と同じくコミュ障なのがうかがえる

 

 

友達居ないので話しかけたいが

あんな別れ方をしたのだ、そう簡単に会えるものでもない

てなわけでそこそこ何もせずに始まるまでボーッとしていると

 

「久しぶりだな、急にDMでありがとうとか言って別れやがって、心配したんだぞ」

 

なんと向こうから話かけられてしまった。

驚いた、今こちらはローブを被っているし、キリトには顔を見られていないはず

その旨を伝えてみると

 

「フレンド登録しているんだぞ?場所くらいわかるさ、此処に来ていることも知ってた。ローブを被って居るから探すのに手間取ったけど」

 

あの時のキョロキョロはコミュ障なのではなく俺を探すためだったのか

 

「へぇ、なるほどよくわかったな…流石だな」

「そんなことないさこれくらい普通だよ、それよりお前音声パラメータ弄ってたんだな、アバター作ってた時より全然声高いじゃないか」

 

いや、そもそも俺中二やし、俺の友達声変わりみんなしてるのに俺だけまだ始まってないけど

 

そんな話をして居ると広場の真ん中に居たディアベルハンと言う男が、大声で話し始めた

 

「みんな!今日は集まってくれてありがとう、俺の名前はディアベル、気持ち的に騎士(ナイト)やってます!!」

どうやら名前はディアベルハンではなくディアベルだけだったらしい

なんか申し訳なくなったがそのまま話を聞いた

周りからは

「SAOにジョブシステム何てねーぞ!」

とか茶化しが聞こえる

楽しそうで何より、所がいざ説明に入ろうとすると

ただでさい馬鹿でかい声を無駄に張り上げβテスター謝罪しろやワレェ!!見ないなことを言うさっきのクリボー頭の短足のおっさんが現れた

名前はキバオウ、あの顔からすると痛い名前だ

aaaaaには言われたくないか、何か考えて作ったわけじゃないし

所がエギルという筋肉ゴリゴリの黒い肌のおっさんがキバオウを秒速論破、悔しそうに後ろに戻った

 

あのエギルのおっさん声めっちゃよかったな…

まぁいいか

ディアベルのパーティーが先日ボス部屋を見つけたらしい、結構前から見つけているのを指摘しようかが迷ったが

今は空気読んで自重しよう

ボスの名前はイルファング・ザ・コボルド・ロード

それを取り巻くルイン・コボルト・センチネルというらしい。

武器は斧とバックラーの二つ

武器は知っていたが名前は知らんかった、そう言えばそんな名前だったかも

 

説明はサクサク進んでいく

コボルドロードが武器を残りHPバーが一つになった時点で変えると言う説明まできた

此処でβテストではタルワールに変わるらしいが俺が見たのはノダチだったはず

流石に違う情報を信じ込ませるわけにはいかないので

訂正するために声を上げる

 

「話を割って済まない!俺も情報を集めようと直接ボスと戦ってきたんだが。変える武器はタルワールじゃなかったんだ。

タルワールじゃなくてノダチと言うどでかい包丁みたいなやつにに変わっていた、その情報はβテストのときだろう?

茅場もきっと本気だった、情報にあったβテストの時と比べて情報が変わっていた。

おかげでこちらは死ぬと思ったよ」

 

それを言うとみんなが此方を向いて驚愕している

静かな雰囲気になかディアベルが皆が思っていることを口にした

 

「その情報は本当かい?そもそも何故ボスの武器を知っている、見つけたのはつい最近だよ?」

 

「簡単な答えですよ、情報が出た後にボスの部屋に単独挑戦したんだ、更に交戦し剣を交えている、そのとき死ぬ気で粘ってHPバーを最後の1まで減らしたがノダチに変わったため隙をつかれてボコボコにされてしまってね。恥ずかしい話だが急いで逃げ帰ってきた、ボス部屋に入ったのは俺もつい最近だがな、すまない、情報を出そうと思ったがレベリングするために最近はフィールドに籠もりっぱなしで、あ、これが証拠の写真だ、記録結晶で撮ってみた」

 

俺は記録結晶で撮った、イルファング・ザ・コボルド・ロードを二枚見せる。

一枚は武器は斧、二枚の写真は武器は確かにタルワールではなくノダチだった

皆が驚愕に隠せないでいる

確かにタルワールでなくノダチと言うことはわかって皆頼もしい情報提供に感謝はしているが

それ以上に一人でボス戦に挑み尚且つ、HPバーを最後の1つまで減らすなど通常のプレイヤーよちもレベルがあるプレーヤーですらも恐怖でしかないだろう

実際に、キバオウが声を上げて不満を口にしていた

 

「ナニモンやお前!?一人でボス戦してきたやと!?一人でそんなんできるかいな!!嘘言うのもいい加減にしいや!どうせチートでも使っとるんやろ!さてはお前!βテスターやな!だからそんなんできるんやろ!!お前らみたいな奴のせいで2000人も死んだんや!!ふざけんな!」

 

…何故俺は有利な情報を提供してあげたのに有る事無い事言われて悪口言われてるのかな?

キバオウ、もしかして、さっき言いくるめられたの怒ってて捌け口に俺を選んだの?

What?

 

と首を傾げていると

「いや、そいつはβテスターじゃない、正規プレイヤーだ。

俺が保証できる、尚且つわざわざそんな事をして何になるんだ。

あいつはノダチに変わることを一回知っている、フロアボスのHPバーを一人で最後の1つまで持って行ったんだ、次は一人で勝ててもおかしくない。

なのに自分の利益を考えずに自分の情報をみんなに提示してくれたんだ、感謝こそすれイチャモン付けるのは筋違いじゃないのか?」

…キリト?

怒った形相のキリトがそこにはいた

キバオウもたじろいでいる

空気は最悪だ…

だがふとパンパン!と手を叩く音が広場に鳴り響いた

ディアベルだ

ディアベルは困った顔をしながら口を開いた

「はいはい、喧嘩はここまでこれから一緒に戦う仲間と対立してどうするんだよ、仲良く行こう!ね?」

 

すると一気にみんな毒気抜かれた様で落ち着きを取り戻し始めた

すごいなディアベル、彼はいずれ人々の前に立つ存在になるに違いないな

 

そしてまたもや話はトントン拍子に進み

「では四人から六人のパーティーを作ってくれ」

と、コミュ障にとっては地獄の時間が来た。

体育などで先生と組まされたりするアレだ。

友達が居ないとすぐ孤立してしまう。

周りが着々とパーティーを組んでいく中自分は一人でポツンと立っていた

早くどうにかしなければと考えていると

ふと自分のフレンドの一人がこの広場にいる事を思い出した。

そう、キリトだ

迷わずキリトの所に早足で進んだ

パーティーを組んで自己紹介を始めている人達を分け抜けるとキリトを見つけた

どうやらキリトの方も漸く1人を見つけたようである

チャンスと思い声をかける

「やぁキリト、早速だがパーティーを組もう、人が居ない」

「おう、aaaaa、俺もそう思っていたところだったんだ」

「それはありがたい、是非ご一緒願おうかね。それでそちらは?」

俺はもう1人のフードを被っているプレイヤーに話しかける

「……アスナ」

「へぇ、アスナさんね、よろしく」

 

軽く挨拶を交わし作戦を作る

基本的にお余りグループなので後ろでセンチネル相手にちょいちょい交戦だけだと思う

 

「取り敢えずまずはスイッチの練習しなきゃな、始めてのパーティーだし君たちの戦い方を知りたい」

と、キリトがこれからする事を決めるが

取り敢えず1つ言いたいことが…

 

「「スイッチって何?」」

「え゛?」

今日は大変になりそうです

 

 

スイッチって何?

オレショシンシャ、ナニモワカラナイヨ

 

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