一方、【ヘスティア・ファミリア】のベル・クラネルは…。
「すみません!あちらの僕がひどいことを…。」
「いや、いいんだ。レベル7となった僕らには良い教訓だった。…君の方が重体だよ。」
「それにやったのはお主ではないじゃろうが。謝るではないぞ。」
「エリクサーだ、飲むといい。」
「お、お代はお返しします!」
「いや、いい。君を…いや君たちを一人にさせたのは、奴の言う通り我らが不甲斐ないからだ。」
「いいえ、貴方たちはオラリオの平和を守ってきました。僕は貴方がたの背中を見て強くなれたんです。」
「ふ…、君はいい子だ。あの【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】の系譜を受け継いでいるとはとても思えない。」
「それは確かじゃのう。」
「そうだね。」
「あの…僕の、家族は貴方たちに一体何をしたのですか?」
「…知らないほうがいいよ。」
「…そうじゃな。」
「ベル・クラネル、お前も言ってたではないか。知らない家族より我らだとな。」
「それはそうですが、気になるものはなるんです!」
「ご、ごめんなさい!アイズさん、皆さん!」
「ううん…、気にしないで…。」
「…貴方が貴方でよかったです。あちらの貴方は…悲しい人に見えました。」
「か、悲しい人?」
「ええ、憎しみで生涯捧げるというのは。」
「ガハッ!」
「「アイズさん!?」」
「き、気にしないで…。」
「私達を殺し…オラリオを滅ぼし…黒竜を討ち、ダンジョンを制覇しても満足しなかったんでしょう。」
「…わかるのですか?」
「…なんとなくです。何故わかるのかはわかりませんが。あの人を見ていると何故か泣きたくなるんです…。」
「それってどういう…?」
「わからないからわからないと言っているんです!」
「ご、ごめんなさい!」
「あー…強いなー。アルゴノゥトくんもあそこまで強くなれるの?」
「さ、さぁ…。」
「何よ…あの強さは。」
「ふざけんじゃねえ…。あいつがてめえなら、さっさと強くなりやがれ!」
「そ、そんな無茶な…。」
「アルフリッグさんたち、だ、大丈夫でしょうか?」
「大丈夫じゃない」
「めっちゃ傷ついた」
「体だけでなく心も」
「よくもフレイヤ様を殺ったな?」
「ぼ、僕じゃないですよ!」
「「「「そんなのわかっている」」」」
「あの‥師匠?」
【永争せよ、不滅の雷兵】
【カウルス・ヒルド】
「あばばばばば!」
「黙れ、愚兎。貴様は奴ではないだろうが。」
「でも…。」
「黙れ。奴は魔道に堕ちた。お前は堕ちてない、いいや私が堕とさせはしない。」
「師匠…。」
「奴を見ろ、奴のようになるな。覚えとけ。」
「はい…。」
「ヘグニさん?」
「…ヘディンの言う通りだよ、君はあいつじゃない。…あいつは憎しみで魔道に堕ちてしまったんだ。」
「…僕も一歩間違えばああなっていたかもしれません。」
「そうかもしれないね。でも、君は…俺達がいる。それを忘れないでくれよ?」
「…はい!」
「あの、アレンさん「黙れ話すな息をするなくたばれ死ね」ひぃっ!」
「やめろ、アレン。」
「クソが!何だ、あの速さは!ふざけんじゃねえ!」
「俺達が弱かった…それだけだ。奴はかつての最強と最恐を遥かにしのいでいる。」
「オッタルさん…。」
「それに、奴はかなり手加減している。」
「何だと!?」
「俺達が五体満足でいるのが何よりの証拠だ。」
「くそ…がっ!」
「すみません…。」
「謝るな、お前は奴ではないだろう?なら、堂々としていろ。フレイヤ様が見初め…我らに勝ったお前はな。」
「…はい!」
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