会ったことのあるリヴェリアはアルフィアに両方のベルへ会いに行くべきだったと激昂しています。
そんな中、オッタルが爆弾発現しました。
それは…。
「オッタル…お前が怯えるほどの女性には見えなかったのだが?」
「ああ、彼女はそちらが素だろうな。しかし…俺は見た、彼女の目の前に【女帝】【静寂】を始めとする幹部一同が正座していた。」
「「「は?」」」
「そして、神ヘラも同じく正座していた。幹部たちの先頭にな。」
「「「ありえない!」」」
「気持ちはわかる。だが事実だ。あの時のあの人は…優しさが片鱗もなかった、正に怒りそのものでありその場に竜が顕現したと思うぐらいだった…。神ヘラや幹部たちにとって竜の炎を目前に感じていただろうな。」
「「「は?」」」
「あの光景を見てないからわからんのだ。…その時の俺は恥ずかしながら腰を抜かして泣く寸前だった。」
「「「何だって!?」」」
「そして知った、あの人は【ヘラ・ファミリア】の異端中の異端であり、良心そのものだった。」
「ああ、それはわかる。」
「同時に…【ヘラ・ファミリア】の真の最恐だ。」
「馬鹿な!あの女性が!?」
「…あり得ない。それであの【女帝】が正座?いや、神ヘラが正座するなんて想像もできないんだけど?」
「儂もじゃ。」
「だが、事実だ。…こちらとあちらのベル・クラネルにはそれは引き継いでいない。」
「…奇跡的な組み合わせだな。あのサポーターからは赤い目と脚の速さで、母からは容姿と優しさをか…。あちらの彼は神ヘラによって捻じ曲げられたのか。」
「それ以前に、何故奴らが正座しておったんじゃ?」
「……彼女のおやつを食べたからだ。」
「「「は?」」」
「待ってくれないか…?とてもじゃないが、信じられないんだ。君が嘘をいうとは思えないのはわかるけど、おやつ程度で【ヘラ・ファミリア】を屈服させるのかい?」
「フィン、お前がそう思うのもわかる。だが、事実だ。その程度であの人の逆鱗にふれると、真の最恐が降臨するのだ。」
「あの女性が…?とてもじゃないが、信じられんな。」
「儂もじゃ、あのファミリアをよく知っている者が聞いてもなかなか信じんと思うぞ?」
「信じないのは貴様らの自由だ。俺は…あの時の恐怖を、あの時の怒りを知っているからこそ、どんな階層主でも強敵でも堂々と挑めることができたのだ。」
「彼女に謝れ。」
「それにしても神ヘラが溺愛している女性によく手が出せたのう。」
「それがあのサポーターか…。この時だけは僕の二つ名の【勇者】を譲りたいね」
「俺は無謀だと思う…。わかっているはずだ、あの人は神ヘラが溺愛していることを。それをわかってて、手を出した挙げ句孕ませるとは…。」
「神をも恐れぬ行為とは、正にこのことだな…。」
「「「わかる。」」」
「黒竜に全滅させられた後の神ヘラの様子を思い出すと、そのことに追及する余裕はなかったと思うよ。そうでなければ【ゼウス・ファミリア】は皆殺しにされていたはずだよ。」
「同感だ。」
「運がいいのか…悪いのか。」
「ある意味あやつは逃げ切ったということかのう。」
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