父親であるサポーターが黒竜戦で死んだことで神ヘラの怒りから逃げ切ったことに納得していました。
そして…。
「それはさておき、彼女が健康体だったらどうなっていたかな?」
「少ししか話していないが、母性あふれる女性だった。健康体だったら、間違いなく実子であるベル・クラネルを溺愛していたのは間違いないだろうな。」
「…今更じゃが、あの坊主に儂ら何かしとったかのう?寒気がきおったんじゃが。」
「そうだね…ミノタウロス、異端児ぐらいだね。リヴェリア、どうしたんだい?」
「まずいぞ…フィン。」
「何がだい?」
「半年前ぐらい、ダンジョンから帰る時ミノタウロスを逃した日の晩に宴会をしただろう?」
「ああ、ベートが悪酔いしたアレか。」
「…あの酒場に、彼もいた。」
「「!?」」
「報告するのを忘れていた…。すまない。」
「もし彼女が、いや【静寂】も生きていたら【ロキ・ファミリア】は全滅していたのは間違いないね…。」
「…それを早く言ってほしいのう。」
「謝罪せねばならんな。まあ、【ロキ・ファミリア】より【フレイヤ・ファミリア】のほうが悲惨な目にあうと思うぞ?」
「「ああ…。」」
「どういう意味だ?」
「オッタル、長い付き合いだったね。」
「そうだな。」
「最期に飲むかのう?」
「待て貴様ら。説明しろ。」
「僕らは彼を嘲笑または邪魔をしたぐらいで、あとはアイズのおかげでそれなりの付き合いがあるから、ロキを含めて【ヘスティア・ファミリア】へ謝罪するぐらいで済むと思うよ?ロキは絶対に土下座させる。けど、君らはちがうだろう?」
「それはそうだが!」
「その焦り様…、神フレイヤの魅了騒動の他に何かあるな?」
「………。」
「まさかと思うのじゃが、怪物祭は神フレイヤの戯れではなかろうな?」
「………。」
「ベル・クラネルがレベル2になったきっかけ…大剣を持ったミノタウロスは、君が鍛えたとか?」
「………。」
「お主…死ぬぞ。」
「………。」
「魅了騒動で、彼を洗礼に落としたと聞いたが…その洗礼は貴様ら幹部たちが寄って集ってではないだろうな?」
「………俺は参加してない。」
「事実じゃったのか…「!?」。」
「そうかい?でもあの戦争遊戯で、君は彼を徹底的に甚振ったね?」
「………。」
「しかも「覚えておけ、それが泥の味だ」と言ってたな。」
「………。」
「神の鏡で神ヘラがそれを見ていたに違いないね。彼の容姿からメーテリアという女性の一人息子であることは一目瞭然じゃないかい?」
「眷属の中で溺愛していた彼女の一人息子で、目の色を除けば容姿も性格も瓜二つであるなら余計だ」
「既にオラリオにおるかもしれんのう。あの女神は変装などに長けておったじゃからな。」
「………だ、大丈夫のはずだ。た、多分…。」
「声が震えているぞ。」
「しかし…あちらのベル・クラネルは神ヘラに育てられて超絶残虐破壊衝動に耐えていたとはな。」
「話をそらしたな…。それには驚いたが、彼の母であるメーテリアが生きていたら絶対に許さないだろうな。自分の一人息子がいたぶられ性格を捻じ曲げられ、世界の敵となったと聞いたらな。彼より世界を選んだアルフィアも同罪だ。」
「そうだね…。別の意味で世界が滅びていたかもしれないね。」
「あり得るのう…。」
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