特に【フレイヤ・ファミリア】は、ベルを戦争遊戯で甚振ったことで神ヘラの怒りを真っ先に受けるのは間違いないことから、顔面蒼白したオッタルでした。
そして…。
「あちらの彼に対してはどうする気だ?フィン。」
「彼が黒竜討伐、ダンジョン制覇してくれるならそれに越したことはないが…、僕たちも意地がある。」
「ああ、そうだな。こちらの世界はこちらの我々が解決するべきだ。」
「じゃが、レベル14のあの坊主を止められるかのう?」
「…その心配は不要みたいだよ、あちらを見なよ。」
「何だと?………なるほど。」
「さっきまでの殺伐とした雰囲気がなく、こちらの坊主と同じ感じになっておるのう。」
「神ヘスティアが彼を抑え…いや包んでいるのか。」
「神ヘスティアとこちらの彼に任せよう、僕らでは彼を止められない。」
「ある意味世界の命運を握っておるかもしれんのう、こちらの坊主も。」
「だが、彼はこちら側だ。…僕たちが彼を中心として進まなければならない。オッタル、【フレイヤ・ファミリア】は彼を中心とすれば僕らは団結できると思うかい?」
「…フレイヤ様が望むなら。」
「なら、【ヘスティア・ファミリア】を中心として連合を組む必要があるな。」
「じゃが、それをどう説明するんじゃ?あのファミリアにとって面倒事以外でもないぞ?」
「……一案があるけど、今はその方向で進んでいきたい。」
「それについては任せる。…こちらの彼はアイズとティオナとレフィーヤと仲がいいのが幸いしたな。」
「アイズとティオナはわかるのじゃが、レフィーヤもじゃと?」
「あれは、気になって仕方がないためツンケンしているだけだよ。ロキのいう「つんでれ」というやつだね」
「そうだな…。素直になればいいのに。」
「フン、ようやく回復できたか。」
「ああ、君が思い切り手加減してくれたおかげでね。」
「そうか。」
「…黒竜討伐へ行くのかい?」
「…気が変わった。こちらの世界は貴様らが解決しろ。俺は元の世界へ戻る手立てを探す。」
「そうか。お前はどうするのだ?」
「さあな、ダンジョンで生活するさ。こちらの俺がいる以上ややこしくなるだろうが。」
「じゃあ、うちに来ないかい?」
「断る。無乳の腐臭が感染る。」
「「「腐臭…。」」」
「なら、【フレイヤ・ファミリア】に…「殺すぞ」ダメか…。」
「何の話をしているんだい?」
「何言ってんだい?キミはうちへくると決まっているんだよ?」
「しかし…。」
「あのねえ、こちらのキミもいるのにキミがあちこちうろついてたら、ややこしくなるでしょ?」
「それはそうですが…。」
「これは決定事項だよ!ハイ、決まり!」
「はぁ……困った方だ。おい…何をニヤけてやがる。」
「ニヤけたくなるよ。キミ…先程までの殺伐した表情がなくなっているよ。」
「!?」
「…神ヘスティアは善神だ。ロキや神フレイヤよりはマシだろう。」
「当たり前だ。」
「断言するなら大人しく甘えておれ。それが坊主の仕事じゃ。」
「…くそ。」
「しばらく、あっちのベルくんはこちらにいることとなったよ!ロキやフレイヤのところは絶対にイヤだと言うから、ボクのところに居させるよ。これは主神命令だ。」
「まあ。リリは文句ありませんが…皆さんは?」
「私もです。」
「俺もだな。」
「私もでございます。」
「新参者の私は…特に。」
「よかったね!」
「……ヘスティア様も含めて、何て甘ちゃんだらけだ。よくこのオラリオでやっていけたな?」
「気持ちはわかります…。」
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