一方、【ヘラ・ファミリア】のベルは神ヘスティアに説得させられ、黒竜討伐とダンジョン制覇を諦めました。また、無理やり【ヘスティア・ファミリア】に居着くこととなりました。
そして、【ヘスティア・ファミリア】の団員へ紹介しましたが、団長のベルと同じく甘ちゃんだらけで逆に心配することになりました。
そして…
「一つ聞きます。」
「何だ、【疾風】。」
「私は…どのようにして殺されたのですか?」
「俺が【静寂】の甥と言うと、観念したかのように首を垂れたよ。抵抗もすることもなく罵倒することもなく命乞いすることもなく、な?あまりにも潔いから心臓一突きで楽にしてやった、その時は安らかな笑顔だったぞ。…遺言どおり、18階層の仲間の墓に弔ってやった。」
「…想像できます。あちらの私を丁重に弔っていただきありがとうございます。」
「気にすんな。…7年前だったか?当時あんたらはレベル3ぐらいだったんだろ?レベル7の伯母を相手にどうやって追い詰めたんだ?詳しく聞かせてくれよ。」
「リューさん、僕も聞かせて下さい。」
「ベル…わかりました。」
「そうか、死の病か。」
「伯母さんが…。どんな人だったんですか?」
「一言でいうと…誰よりこの世界のことを心配していた英雄でした。」
「いや、こいつが聞いているのは性格のことだぜ?」
「………傲慢の塊のような方で年長者への敬意も一欠片もありませんでした。リヴェリア様を…と、年増と言っていました。」
「ええっ!?……もし僕たちのところへ来ていたら、どうなっていたんだろう?」
「さあな、あちらのヘラ様は傲慢で鼻持ちならんやつだったと言ってた。ただ…母に対しては目にいれても痛くないほど溺愛していたそうだ。俺達は目の色を除けば母に瓜二つだ。…目をくり抜かれた後に可愛がれていたかもな。」
「ひぃっ!」
「そこまでは……しますね、あの女性なら。」
「ベル、貴方は私を殺す資格がある。あちらのベルと同じように。」
「しません。絶対にしません!何故なら顔もしらない伯母さんは…僕たちより世界を選んだんです。ずっと…一人だった僕に会いにくることもになく、ゴブリンにいじめられていた僕を助けにくることもありませんでした。それに比べて、リューさんはオラリオに来た僕を多く助けてきました。なので、僕は伯母さんを目の前にしても絶対にリューさんを選びます。」
「ベル…。」
「フーン…なぁ、お前たちヤッたの?」
「「!?」」
「……ヤってないけど、その寸前と言ったところか。」
「な、なななな何故知っている!」
「あ…よ、読み取った?」
「あの時、てめえが俺を読み取れたように俺も読み取れるんだ。…ちっ。」
「その舌打ちは何!?」
「それで俺はお前と同室か。」
「無理もないよ…。みんなが混乱するから。」
「フン…それでお前のステータスは?」
「あ、これ。」
「おい…機密情報だぞ!保管するな!焼き捨てろ!」
「ご、ごめん…。」
「どれどれ…なるほど、俺と同じ異常なステータスだな。…おい、これだけか?」
「え?うん。」
「…ということは、なるほど。あの神様ならしそうだな。」
「えっ?」
「いや、なんでもない。…いい主神だな。」
「うん、僕もそう思う。…そっちは?お祖母ちゃん…だよね?どんな方なの?」
「…ヘスティア様とは比べ物にならない。」
「えっ…。」
「いいか?会うと監禁される。」
「監禁!?何ソレ。」
「ヘラ様は「最強最悪(クレイジーサイコ)」か「超絶残虐破壊衝動女(ハイパーウルトラヒステリー)」と言われているぐらい、危険な女神だ。」
「危険!?」
「ヘスティア様へ聞いてみろ。そうすればわかる。」
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