世界を渡る最恐最後の眷属   作:覇幻

18 / 76
ゼウスが義祖父であることをどうしても認めない【ヘスティア・ファミリア】のベルは、ヘスティアから断言させられショック受けています。
それでも彼は諦めず開き直りました。
そして…。


18.提案

「神様。僕はお祖母ちゃん…ヘラ様に会いたいです。」

「わかったよ。ただ、今のヘラはどうかはわからないなー。ヘルメスに聞いてみるよ。」

「あの胡散臭い神は送還した方が世界のためと思いますが。」

「こらこら、そんなことを言うものじゃないよ。気持ちはわかるけどね。」

 

「はぁ…ヘスティア様もだが、このファミリア自体が心配だ。…こちらのヘラ様をヘスティア様につけたほうがいいな。」

 

「お祖母ちゃんかぁ…。」

「今抱いている幻想はありえない。」

「何も言ってないよ!」

「言わなくてもわかる。【ヘラ・ファミリア】唯一の眷属である俺が保証する。ほら、さっさと風呂入れ。汗臭いぞ。」

「え!?そんなに!?わ、わかった。」

 

「で、ボクに聞きたいことがあるんだろ?こっちのベルくんを帰したうえで。」

「あいつのステータスを見ました…1つ足りないですね?」

「キミもあるんだ…。」

「俺のは…憎しみがある限り早熟するというスキルです。」

 

「…はぁ、あっちのボクはいないのかい?」

「…オラリオにはいませんでした。」

「そっか…。ヘラは後悔しているかもしれないね、今頃は。」

「あのヘラ様が?」

「あの子は情愛が深い子だよ?熱くなるのも早いし冷めるのも早いよ。キミはヘラと共に行動しなかったんだろ?」

「はい、ヘラ様が外出している間にオラリオへ行きました。その時のレベルは…12でした。」

 

「…キミがいないと知ったヘラはモードが解除して、さそがし慌てていると思うよ。」

「そうでしょうか?」

「14年間もキミは生きているんだよ?それなり…いやかなりの相当な愛情を注いでいたはずだ。」

「…あのような仕打ちで?」

「うん、あのような仕打ちで。」

 

「はい、ベルくんのステータスで隠しているのはコレだよ。」

「失礼します…。なるほど、相手はあのアイズ・ヴァレンシュタインですか?おすすめしませんね。」

「そ、即答だね。」

「【ヘラ・ファミリア】にとって…いえ、ヘラ様と相性が非常にいいからです。」

「…それはヤヴァイね。」

「はい、ヤヴァイです。」

 

「どうしようか…。キミにはいい案ある?」

「このスキルからして…相思相愛させた方が相乗効果を生み、あいつらをより強くするためにいいかと思います。」

「いやだーーーー!」

「ヘスティア様、救界のためです。黒竜を討伐し、ダンジョン制覇した私が保証します。」

「実績あるキミがそう断言したら、何も言えないじゃないか…。」

 

「ヘスティア様はこちらのベルを愛しているのはわかります。」

「キ、キミね。その…顔で言われたら照れるけど、せめてこちらのベルくんの口から聞きたかったね…。」

「私ですみません。ですが、黒き終末は近い将来世界を滅ぼします。ヘスティア様がこちらのベルを愛する以前に世界が滅びます。」

「世界滅亡の話を持ち出したら、余計に何も言えないじゃないか!」

 

「とりあえず、話はしておきます。特にアイズという奴には。」

「…何かあるのかい?」

「奴には言いましたが…オラリオを滅ぼしたのは奴のスキルによる暴走です。」

「…そうなんだ。」

「ええ、危険すぎます。ですが、それを制御できるキーがこちらのベルです。」

「こっちのベルくんが?……はぁ、キミに任せるよ。」

「大丈夫です。ベルがアイズと相思相愛になろうが、あいつは絶対にヘスティア様を見限りません。それは断言できます。」

「これ以上ない心強い言葉で安心したよ…。」




感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。