世界を渡る最恐最後の眷属   作:覇幻

2 / 76
ヘルメスの実験事故により、並行世界のベルくんを召喚してしまいました。
彼は、【ヘラ・ファミリア】のベル・クラネルでした。
しかし、彼は【ヘスティア・ファミリア】のベルくんと姿形は同じですが、性格は全然違いました。
そして、彼は並行世界ではオラリオを襲った上…神をも殺していました。
また、彼は…。


2.偉業

「と、とりあえず…うちに来ないかい?」

「断る。俺の質問がまだだ。この世界の黒竜はまだ生きているんだな?」

「え?あ、ああ…まさか君は。」

「黒竜を討った。」

「「!?」」

「さすがに一人で殺るには時間がかかったがな。」

「一人だって!?」

「ヘルメス様!嘘は言ってないですよね!」

「言ってない!事実だ!」

 

「更に言ってやる、ダンジョンも単独で制覇した。この様子を見ると制覇してないようだな。」

「……何て偉業だ。」

「ハッ、それでも俺は世界の敵となったがな。」

「な、何故ですか!それだけの偉業を積めば大英雄と称えられて当然では!?」

「ハハハッ!称えられる?俺が…大英雄だと?ククク…。」

「ひっ…。」

「君はオラリオを襲ったと言ったね?…何をしたんだい?」

「全てを殺った。」

「「!?」」

 

「全て…?」

「ああ、オラリオにいるファミリア全て、一般市民全て、そして神々全員をな?」

「…ヘラがそんなことを命令するわけがない!」

「ああ、そうさ。だが、歩く時いちいち足元の虫を気にするか?そういうことだ。」

「……確かに君は【ヘラ・ファミリア】だ。その考えはね。」

「フン…。」

 

「ここが俺の世界ではないなら…再び繰り返すだけだ。」

「待ってくれ!…どうする気だい?オラリオを滅ぼすのかい?」

「…だと言ったら?」

「黒竜を単独で討てた君なら造作もないだろう。だけど…君の世界とこの世界は違う。」

「いいや、違わないさ。見ろ、この平和ボケしたオラリオを。俺の世界にあったものと同じさ。」

「話を逸らさないでくれよ、オラリオを滅ぼすのかい?」

「五月蝿い。送還寸前にするぞ?」

「ひっ…。」

 

「フン、安心しろ。繰り返すのは…黒竜討伐とダンジョン制覇だ。」

「なっ!」

「その前に聞こう、今のオラリオの最高レベルはいくつだ?」

「…7だよ。もうすぐ8になる子がいるけどね。」

「話にならんな。俺のレベルは14だ。」

「は?」

 

「ば、馬鹿な…う、嘘は言ってない。君は…そこまで至ったのかい?」

「ああ、だから話にならんと言っている。…こちらの俺のレベルは?」

「5…です。」

「はぁ…。」

「冒険者になってまだ半年すぎ、だけどね。」

「は?…そうか、あのスキルと似たものがあるわけだ。ククク…。」

「あのスキル…?」

「詮索はするな、殺すぞ。」

「「ひっ」」

 

「黒竜は北にある竜の谷だな?」

「あ、ああ。そうだよ。…まさか行くのかい?一人で!?」

「当たり前だ。俺の世界でも俺一人だけだった。誰の力も借りず誰にも頼らずにな、ヘラ様の恩恵さえあれば十分だ。だが…その前に行くところがある。」

「ま、待ってくれ!」

 

「行きましたよ…ヘルメス様。あのようなベル・クラネルは見たくもありませんでした。」

「俺もだよ…ヘラに預けられるとああなるのか。いや、無理もないな。あの状態となったヘラには。」

「ヘルメス様…まさか、こちらのベル・クラネルも【ヘラ・ファミリア】と関わりがあるのですか?」

「アスフィ、他言無用だ。関わりがあるどころじゃない、ヘラの子が産んだ子だ。ヘラの系譜だけではない…ゼウスの系譜もある。」

「なっ!?」

「こちらの彼は…ゼウスに預けられた子だ。はっ…!アスフィ、探せ!彼を探すんだ!」

「ど、どっちのですか?」

「え?あ、あー…さっきのベルくんだ!」

 

ウオォォォォォォォォ!

「「!?」」

「あ…ぐ、これは…咆哮!?た、立てません…。」

「あの方角は……まずい!」




感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。