行く途中で、彼らは…。
「ところで、何故ビッチが町娘になってんだ?」
「あ、うん。役割分担と言ってたよ?」
「何だ、ゲームか。くだらんことをしてんな、ビッチは。」
「それ、シルさんの前では言わないでね!」
「というか、【フレイヤ・ファミリア】を戦争遊戯で負かすとはやるじゃん。」
「…僕だけの力じゃないよ。皆の力だよ。」
「だが、【猛者】にトドメをさしたのはお前だろ?」
「…あの人は僕たちを試していたんだ…フレイヤ様を解放できるかどうかを。」
「はぁ…とっとと送還すればいいじゃねえか。」
「それでもフレイヤ様は救われないよ?」
「あーわかったわかった。本当に甘ちゃんだな!お前は。偽善者と言われてもおかしくないぞ。」
「うん、僕は偽善者だ。」
「!」
「僕の理想を叶えるためにも僕は偽善者にでもなるよ。そう決めたんだ。」
「……そうか。ならそれを貫き通せ。」
「うん!」
「あら、いらっしゃい!ベルさ…ん?」
「何用ですか。この変態兎!…え?二人?ひっ…。」
「何だ、コイツは。」
「…ヘルンさんです(こんなに怖がるヘルンさん、初めて見る…)。」
「そうか、おいお前。」
「な、何ですか…?」
「【ヘラ・ファミリア】の入団資格あるぞ、お前。」
「「「!?」」」
「お前のその雰囲気…ヘラ様が気に入るぞ。」
「ヘルン…改宗する?」
「い、嫌です!こ、この人は危険なベルです!だ、団長を呼んでください!」
「この前、一蹴したぞ。」
「!?し、失礼します!お、覚えてくださいよーーー!」
「知るか。」
「うわぁ…あのヘルンさんを。凄い…。」
「なるほど…貴方が並行世界のベルさんですね?」
「気安く話しかけるな、ビッチが。」
「ち、ちょっと!」
「……確かにヘラ様の眷属ですね。こういうベルさんもまた新鮮ですね!」
「フン。」
「えーと…その僕、僕らは…。」
「ええ、オッタルさんから聞きました。1時間ほど硬直しました。ベルさんが【ゼウス・ファミリア】だけでなく【ヘラ・ファミリア】の系譜を持っていることに。」
「何言ってんだい。1時間どころじゃないよ、3時間程じゃないか。」
「仕方がないじゃないですか!こちらのベルさんのどこに最強と最恐があるんですか!欠片、いえ塵さえもありませんよ!そんなの神でもわかるもんですか!」
「それはそうだねぇ。けど、そっちの坊やはヘラが色濃くあるね。」
「アンタは…?」
「ただの酒場の女主人さ。」
「ああ…妙に強かった酒場の女がいたな。」
「ミア母さんは【フレイヤ・ファミリア】元団長だよ。」
「何だと?…そういえばヘラ様が言ってた「あの女が団長のままならまだよかった。猪…【猛者】では役不足だ。」と。」
「そうかい…。」
「オッタルさんはオッタルさんなりに頑張っているんですよ?」
「知るか。しかし…このビッチを殺した後、こいつはスコップを持って大暴れしていたぞ。」
「「え?」」
「ビッチの眷属でないなら…どこの眷属だったんだ?あの女は。」
「知るもんか。あっちはあっち、こっちはこっちさ。」
「あの…シルさん。ミア母さんはフレイヤ様の恩恵もらっているんですよね?」
「そのはずです…。え?素なの?…そ、そんなのありえない!」
「何を喋ってんだい!さっさと仕事しな、この馬鹿娘が!」
「ひんっ!」
「……これがあのビッチか?はぁ…殺る気削がれた。」
「殺る気満々だったの!?」
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