しかし、神ヘスティアがあちらの世界には降臨しておらず天界で寝たままということにショックを受けている【ヘラ・ファミリア】のベルです。
そして…。
「クソッタレが!あの糞神ヘルメス、黙っていたな!送還してやる!」
「お、落ち着いて!」
「ヘラ様から教えてもらった神向けの拷問術で責めぬいてやる!」
「何教えているのよ……。」
「それ、やったことあるんですか?」
「ああ。」
「…誰にしたのよ。」
「本来なら貴様にしたかったんだが、カッとなってつい一撃でやってしまった。」
「そ、そうですか。……一撃でよかったかもしれませんね。」
「そうね。つい、でよかったと思うわよ。ヘラの眷属にしては。」
「最初に歓楽街を焼き討ちにし、イシュタルをおびき出して責めぬいた。」
「焼き討ち!?」
「結局、歓楽街はどの世界でも焼き討ちされる運命にあったんですね。」
「こっちでやったの、あんたじゃない…。」
「クノッソスについてはそいつから聞いたから、クノッソスでタナトス・イケロスを捕らえて責めぬいた。ああ、ついでに【殺帝】【暴蛮者】もやった。」
「僕が苦戦したディックスがついで程度…。」
「苦戦したのか?ゴーグルで目を守っていたらから先に目を潰したら脆かったぞ。」
「…そ、そうなんだ。」
「奴らから聞いたエニュオで誰だかわからなかった。なので疑わしき神は罰しろというヘラ様の教えで調べた。」
「ヘラは相当貴方に教え込んだのね…。超絶残虐破壊衝動モードだったというのに。」
「ええ、そうですね。かなり気に入られているのがよくわかります。」
「オラリオにいる神々を調べると、どれもピンと来なかった。しかし、ヘラ様から聞いた神々で一致しない神が1柱いた。」
「…それがディオニュソス?」
「ああ、ヘラ様曰くイカレた神と。なのに、爽やかな青年風の神になっていた。神ヘファイストスは疑問に思わなかったんですか?」
「…思ったわ。けど、下界へ降りた神で性格が180度変わった神も多くいたのよ、ロキもそうだったでしょ?」
「ええ、ロキ様もあんなに変わるとは思いませんでした。」
「そうか。話を戻すぞ、ディオニュソスに目をつけた俺は眷属から片っ端に捕らえて責めぬいた。…しかし、誰も知らなかった。ああ、途中で仮面を被ったエルフがいたな、そいつはレベル7ぐらいあったが、俺の敵ではなかった。不意打ちされたから10秒ぐらいかかったがな。」
「レベル7を秒殺!?」
「それはどうでもいい。…ただ、眷属共の背中のエンブレムが【ディオニュソス・ファミリア】のエンブレムではないことに気づいた俺は【盗賊薬】で暴いた。…【ペニア・ファミリア】と。」
「なるほどね。」
「そして俺はペニアを捕らえて、ヘラの眷属だと言うと顔面蒼白してペラペラ喋ってくれたぞ。その後は脚をへし折って解放したがな。」
「神に対してひどすぎる…。」
「さすがヘラの眷属ね。」
「ディオニュソスに会うと眷属殺害について俺を責めたが、俺はディオニュソスにある禁ワードをいうと本性を現したから責めぬいた。」
「「禁ワード?」」
「ああ…アレを言ったのね。ヘラはそこまで教えていたことに驚いたわ。」
「バッカスというと、目をギョロリとし髪を乱して罵詈雑言してきた。ま、関係なかったので責め抜くと泣き叫んでたがな。」
「……ある意味、オラリオを救ったことに等しいわね。それも単独で。」
「やり方がやり方ですが、犠牲者が出なかった…いえ最小限で済んだことは偉業に値しますね。」
「送還寸前に責めぬいたバッカスをギルドに放り込んだ。あとは…貴様と無乳のところだけだ。ということさ。」
「同郷の尻拭いをしてくれて感謝するわ。」
「……俺はオラリオを滅ぼしたのですが?」
「それはあちらの【剣姫】でしょ?貴方ではないわ。」
「そうですよ。それも抱え込まなくてもいいんですよ?」
「ヘファイストス様、シルさん。違うんです、…あっちの僕はアイズさんが暴走したのは自分のせいと思っていることからオラリオを滅ぼしたのも同じなんです。」
「たとえそうだとしても、私は…いえ、あちらの私は貴方を許すわ。それどころか称えるわよ。」
「同意します。」
「…神ヘファイストスならともかく、貴様に称えられても不快なだけだ。」
「うわーん!ベルさん!あちらのベルさんが私をいじめますー!」
「ちょ、ちょっと!シルさん!」
「何をブリッ子ぶっているんだ、ビッチめ。」
「邪魔したわね。何回も言うけど私は貴方が成し遂げた大偉業を称えるわよ。それどころが天界で貴方を称える碑を作るかも…いえ作るに違いないわ。」
「…恥ずかしいから勘弁してください。」
「それはあちらの私に言いなさい。…自分を責めたらだめよ。じゃあね。」
「……。」