「あれ?ベルくん?」
「ベル先輩!」
「おや、ベルくんかい…そっちの彼は誰かな?」
「【ナイト・オブ・ナイト】か…。」
「え?…ベルくんが二人!?…いえ、違うわ。こっちが本物ね!」
「はい!こっちが本物のベル先輩です!」
「どっちも本物だけど…」
「あの女共にとってはお前が本物だろうよ。ハーフエルフか、どっちも美人だな。」
「そうだね。」
「こいつ…あからさまなのに、気づいてないのか?」
「…君の纏う気配は…まさか、いやあの人が産んだのは一人だけのはずだ…。」
「あの…こちらも僕です。その説明が難しいですけど…。」
「私が説明しましょう!」
「何でビッチが出張るんだ…。」
「【ヘラ・ファミリア】…いえ、【ゼウス・ファミリア】も。」
「すごい…、ベル先輩。」
「ニーナ…貴女は学区があるでしょ?ほら、門限までに帰りなさい。」
「まだ早いよ!お姉ちゃんこそ、これをいい機会にベル先輩とイチャイチャする気でしょ!」
「ニーナもじゃない!」
「なぁ…殴っていいか?」
「ナンデ!?」
「その気配は間違いなかったな…。あちらの私と会ってないのか?」
「ああ、あちらの学区は復讐対象ではないから会ってないな。」
「そうか…。もしメーテリアさんが君を見たら、間違いなく神ヘラを…アルフィアも絶対に許さないだろう。」
「え?レオン先生はうちのお母さんと伯母さんを知っているんですか!?」
「ああ、よく知っているとも。」
「おい、こっちのベル。この【ナイト・オブ・ナイト】は母に懸想を持っていて何もしなかったヘタレだ。」
「あちらのヘラが君にそう言ったのかい?ん?」
「危ねえな…。」
「レ、レオン先生の剣を指二本で…。」
「くっ…この感じはレベル…9!?いやそれ以上…。」
「フン、この程度か。オラリオ外にいるからそこで停滞するんだ。」
「ぐっ…。」
「うーん…私はこっちのベルくんがいいかなぁ…。」
「あ、お姉ちゃんズルい!」
「わ、私は彼のアドバイザーだからいいの!ね、ベルくん?」
「あ、ハイ。」
「それを言うなら私は同級生だよ!お姉ちゃんは引っ込んでて!」
「えと、あの…。」
「いや、青春だねぇ…。君はどうだった?」
「超絶残虐破壊衝動モードのヘラ様がそれを許すと思いますか?」
「…すまない、私が悪かった。…何か食べるかい?」
「じゃ、このメニューにあるパスタを。」
「いいよ、どんどん食べたまえ。」
「あ、ちょっとトイレに行ってくるね。」
「……。」
「あの…私に何か?」
「いや…あちらの世界のアンタもそうだったなと。最後まで一般市民をかばい続けていた。」
「私は…どうなったのですか?」
「……暴走した冒険者によって、な。」
「そうですか…。貴方は、やはりベルくんだとわかりました。」
「え?」
「その顔はベルくんが何かを隠している感じです。なのでどんなになろうが貴方はやはりベルくんです。」
「……そうか。アンタはあいつのことが好きなのか?」
「す、好き!?えっと…その…、あの、あ、貴方の前ではちょっと…。」
「ああ、すまない。今の態度で察した。…あいつを頼む、そこの妹さんもな。」
「はい!お任せください!ベル先輩は私が支えます!」
「ニーナ、貴女はまず卒業しなさい。」
「ぶー!」
「全く…鈍感すぎるぞ、あいつ。さて、あの糞神をシメにいくか。」
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