「…平和なオラリオだな。」
「貴女の眷属であるアルフィアと、ゼウスの眷属【暴喰】の意思のおかげさ。」
「そうだな…。アルフィアはベルに会いにいかなかったのか?」
「ベルくんの様子からして、一目でも会いに行かなかったようだね。」
「そうか…。寿命がわずかしかないことを知ったあいつならそうするだろうな。」
「よう!ヘルメス!あれ?そっちの女神は…ひぃぃぃぃ!」
「失礼な神だな。顔を見ただけで腰を抜かすとは。」
「いや…貴女がやってきたことを振り返ってみなよ。」
「ヘ…ヘラ、ヘラが来た…!」
「逃げろ!送還されるぞ!」
「送還ならまだマシだ!ギリギリまで責め抜かれるぞ!」
「全く失礼な奴らだ。」
「無理もないと思うけどなー。」
「ほう…貴様も同じ目にあいたいか?」
「すみませんでした!」
「か、神ヘラ!何故…貴女が…追放したはずです!」
「黙れ、豚。ビッチのファミリアは解散しただろう?そのビッチが許可したぞ、ヘスティアのホームに居着くならと。」
「き、聞いておられません!」
「まぁまぁ、ロイマン。許可しなよ、でないと…貴方は15年前よりひどい目に合うよ?」
「ひっ…。」
「あら、ヘラ。ひさしぶりね。」
「デメテルか。」
「ヘスティアのところへ行くの?」
「当たり前だろう。ずっと会ってないからな。」
「ねえ、ロイマン。私も許可するわ、断言してもいい。ヘスティアがいる限り15年前のヘラのようにはならない。私…いいえオリンポスの神々全員が保証するわ。ウラノスに聞いてみなさい。」
「…わかりました。全責任は神ヘスティアが取ることでいいのですな?」
「おい、豚。」
「ひっ…あぎゃああああ!」
「神ヘスティアだと?呼び捨ては許さん、偉大なるヘスティア様と言え。」
「あが…指が、指が…。」
「情けないな、1本如きで。15年前なら5本おられても平然としていただろうが、腹と同じようにたるんでいるな。」
「ひっ…。」
「まあまあ、ヘラ。ここでやっても仕方がないでしょ?ここは私に任せて、ヘスティアへ行ったらどう?待たせては悪いでしょ?」
「…ヘスティアに感謝しろ、豚。ヘスティア、いや【ヘスティア・ファミリア】の悪口でも少しでも言ってみろ、15年前よりひどい目に合わせるぞ。」
「わ、わかりました…。」
「声が小さいな?あと9本ぐらい折らないとわからんようだな?」
「よくわかりました!」
「……ふん、見ているからな。おい、ヘルメス案内しろ。」
「はいはい。」
「はいは1回だ。」
「痛い!」
「ふぅ…ヘラの言う通り、従ったほうがいいわよ?ヘスティアはヘラを落ち着かせる、天界でも唯一無二の女神よ?」
「俺もオリンポスの下っ端神だが、デメテルの言う通りだぜ?あー、ヘスティアがいるなら安心できるぜ。」
「貴方、下界へ降りてヘスティアを馬鹿にしていたじゃない。ヘラへチクろうかしら?」
「ごめんなさい!すみません!私が悪かったです!チクらないで下さい!お願いします!殺されます!」
「…わかりました。神デメテル。念のため、ウラノス様に確認します。」
「聞いても同じよ。…あと貴方はやはりチクるわ、1回は痛い目を見なさい。」
「やめて下さいーーー!」
「デメテルの言う通りだ。従え、ロイマン。」
「わ、わかりました。」
「強制任務は私から直接依頼する。いいな?下手な真似すると、ギルドそのものが滅びる。」
「は、はい!」
「フェルズ、【ヘスティア・ファミリア】への使いを今後頼むぞ。」
「承知した。…ベル・クラネルがゼウスとヘラの系譜を持っているとはね。」
「どうした?怖気づいたのか?」
「いいや、ますます強くなったよ。彼に全てを賭けることにね。」
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