世界を渡る最恐最後の眷属   作:覇幻

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27.再臨

「…平和なオラリオだな。」

「貴女の眷属であるアルフィアと、ゼウスの眷属【暴喰】の意思のおかげさ。」

「そうだな…。アルフィアはベルに会いにいかなかったのか?」

「ベルくんの様子からして、一目でも会いに行かなかったようだね。」

「そうか…。寿命がわずかしかないことを知ったあいつならそうするだろうな。」

 

「よう!ヘルメス!あれ?そっちの女神は…ひぃぃぃぃ!」

「失礼な神だな。顔を見ただけで腰を抜かすとは。」

「いや…貴女がやってきたことを振り返ってみなよ。」

 

「ヘ…ヘラ、ヘラが来た…!」

「逃げろ!送還されるぞ!」

「送還ならまだマシだ!ギリギリまで責め抜かれるぞ!」

「全く失礼な奴らだ。」

「無理もないと思うけどなー。」

「ほう…貴様も同じ目にあいたいか?」

「すみませんでした!」

 

「か、神ヘラ!何故…貴女が…追放したはずです!」

「黙れ、豚。ビッチのファミリアは解散しただろう?そのビッチが許可したぞ、ヘスティアのホームに居着くならと。」

「き、聞いておられません!」

「まぁまぁ、ロイマン。許可しなよ、でないと…貴方は15年前よりひどい目に合うよ?」

「ひっ…。」

 

「あら、ヘラ。ひさしぶりね。」

「デメテルか。」

「ヘスティアのところへ行くの?」

「当たり前だろう。ずっと会ってないからな。」

「ねえ、ロイマン。私も許可するわ、断言してもいい。ヘスティアがいる限り15年前のヘラのようにはならない。私…いいえオリンポスの神々全員が保証するわ。ウラノスに聞いてみなさい。」

「…わかりました。全責任は神ヘスティアが取ることでいいのですな?」

 

「おい、豚。」

「ひっ…あぎゃああああ!」

「神ヘスティアだと?呼び捨ては許さん、偉大なるヘスティア様と言え。」

「あが…指が、指が…。」

「情けないな、1本如きで。15年前なら5本おられても平然としていただろうが、腹と同じようにたるんでいるな。」

「ひっ…。」

 

「まあまあ、ヘラ。ここでやっても仕方がないでしょ?ここは私に任せて、ヘスティアへ行ったらどう?待たせては悪いでしょ?」

「…ヘスティアに感謝しろ、豚。ヘスティア、いや【ヘスティア・ファミリア】の悪口でも少しでも言ってみろ、15年前よりひどい目に合わせるぞ。」

「わ、わかりました…。」

「声が小さいな?あと9本ぐらい折らないとわからんようだな?」

「よくわかりました!」

「……ふん、見ているからな。おい、ヘルメス案内しろ。」

「はいはい。」

「はいは1回だ。」

「痛い!」

 

「ふぅ…ヘラの言う通り、従ったほうがいいわよ?ヘスティアはヘラを落ち着かせる、天界でも唯一無二の女神よ?」

「俺もオリンポスの下っ端神だが、デメテルの言う通りだぜ?あー、ヘスティアがいるなら安心できるぜ。」

「貴方、下界へ降りてヘスティアを馬鹿にしていたじゃない。ヘラへチクろうかしら?」

「ごめんなさい!すみません!私が悪かったです!チクらないで下さい!お願いします!殺されます!」

「…わかりました。神デメテル。念のため、ウラノス様に確認します。」

「聞いても同じよ。…あと貴方はやはりチクるわ、1回は痛い目を見なさい。」

「やめて下さいーーー!」

 

「デメテルの言う通りだ。従え、ロイマン。」

「わ、わかりました。」

「強制任務は私から直接依頼する。いいな?下手な真似すると、ギルドそのものが滅びる。」

「は、はい!」

 

「フェルズ、【ヘスティア・ファミリア】への使いを今後頼むぞ。」

「承知した。…ベル・クラネルがゼウスとヘラの系譜を持っているとはね。」

「どうした?怖気づいたのか?」

「いいや、ますます強くなったよ。彼に全てを賭けることにね。」

 




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