「ここが…【ヘスティア・ファミリア】ホームか。」
「【アポロン・ファミリア】のホームを乗っ取ったけどね。」
「は?あの変態はヘスティアに何をしたのだ?天界でやらかしたことをまたしたのか?」
「え?知らなかった?……あっ、しまった。」
「言え。」
「ハイ。」
「何…だと!ベルをモノにしようとしただけでなく…あの教会も破壊しただと!?」
「ひぃぃぃ!俺じゃないって!髪引っ張らないで!」
「ふざけるなよ!あの変態!何故、それを早く言わなかった!」
「あ、貴女はその時ゼウスを追いかけていたじゃないか!」
「それでも言え!あの人よりあの変態を追い詰めて責めぬいていたものを!おのれ、許さんぞ!アポロンめ!」
「痛い!痛い!痛い!俺はアポロンじゃないって!誰か助けて!」
「うわ…ヘラの癇癪だ。」
「目を合わせるな!さりげなく…そう、さりげなく通過するんだ。」
「さらば…ヘルメス。」
「あ、あいつら!」
「特にあの教会は、アルフィアとメーテリアの思い入れが強いところなんだぞ!あの子にとって心の拠り所となるから教えようと思ったのに…。許さんぞ!」
「や、やめて!」
「…あの、どうしたんですか?」
「!?」
「ベ、ベルくぅぅぅん!助けてぇぇぇ!」
「………メーテリア。」
「え?いえ、僕はベル・クラネルですけど…どうしてお母さんの名前を?」
「…アルフィアめ、一目でも会いに行けばよかったものを…大馬鹿者が。……許さん、許さんぞ!エレボス!よくもこの子とあいつを引き離してくれたな!天界へ還ったら絶対に滅してやるからな!」
「痛い!痛い!俺はエレボスじゃないって!」
###その頃、天界では…##############
「親友よ…すまん、耐えてくれ。やはりヘラの怒りを買ってしまったかー。」
「エレボス、じゃあな。」
「お前のことはすっぱりさっぱり忘れるから安心しろ。」
「よっ!絶対悪!」
「うるせえ!よし…逃げる準備をしとくか。」
「「「知らないのか?ヘラからは逃げられないぜ?」」」
「知っているよ!少しでも命永らえたいんだ!」
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「伯母さんの名前も……もしかしてお祖母ちゃん?」
「……。」
「あれ?止まった?」
「あの…お、お祖母ちゃん?いえ、ヘラ様?」
「もう1回言ってくれ。」
「ヘラ様?」
「違う…その前だ。」
「お祖母ちゃん?」
「ああ…いい響きだ。うむ。」
「うわ…孫馬鹿が生まれた。痛い!」
「私がヘラだ…ああ、お前だけはお祖母ちゃんと言ってくれ。」
「あ、はい。お祖母ちゃん、初めましてベル・クラネルです。あ、こっちのですけど。」
「……すまない。お前を一人にさせてしまった。許してくれ。」
「あ、いいえ。お祖父ちゃんがいたから…。」
「あの人は?」
「半年前ほどに谷へ落ちて…。」
「え?ベルくん、言ったじゃないか。君のお祖父ちゃん、いやゼウスは生きていると。」
「ヘルメス様。」
「な、何だい?」
「僕はお祖父ちゃんがゼウス様とは認めません!男の夢はハーレムとか言ったり、覗きは男のロマンとか言ったり、村の女性のおしりを触りまくったり、村の女性風呂で僕を巻き込んで覗きした最低なお祖父ちゃんですよ?そんなおじいちゃんが、最強の【ゼウス・ファミリア】主神のわけがないじゃないですか!」
「そう言われても…ゼウスその本神としか言えないよ。」
「ベル。」
「あ、はい。」
「その話…詳しく聞かせてくれないか?」
「はい!」
「あ、終わったな…ゼウス。」
「そうか…。」
「ごめんなさい…僕がしっかりしていれば。」
「いや、いいんだ。あの人はそれが運命だったのだよ。」
「え?誰…?」
「はい!ほら、ヘルメス様!お祖父ちゃんはゼウス様ではないですよ!」
「ええー…。」
「そうだな、あの人は既に天界にいるはずだ。」
「!?」
「そうだな?ヘルメス?」
「え、いや、その………ハイ。」
「さて…、その…もう一人のベルに会わせてくれないか?」
「あ、今は出稽古中です。「戦いの野」に。」
「じ、じゃあ俺はこれで失礼するよ。」
「…やべぇ、ヘラが超孫馬鹿になった。これ、ベルくんに少しでも下手なことするとマジで送還されるな。オラリオの全神へ知らせないと、天の柱ラッシュになるぞ…。」
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