「すまない、ヘスティア…。」
「気にすんなよー。ねえ、ヘラ。あの子のステータスはもう見た?」
「怖くて見れない…。」
「はぁ…ボクも付き添うから、ね?」
「わかった…。」
「ヘラ、あの子があちらのキミにされたこと…聞くかい?」
「………。」
「ボクは聞いたよ、天界でボクが介入しないと止められなかったキミと同じことをしていたよ。」
「な…何だと!?それを…あの子に!?」
「今のキミは正常になっているけど、…あちらのキミはまだ正常に戻っていなかったみたいだね。」
「だね、じゃない!そんなの…そんなのされたら、壊れているのも同じじゃないか!」
「でも、あの子は14年間も生きてきた。…あちらのキミはベルくんを何度も殺そうとしてもできなかったみたいだね。」
「当たり前だ!メーテリアの子なんだぞ!」
「それもあるけど、恐らくあちらのキミもかなりの愛情を注いでいたはずだよ。」
「当たり前だ!全力で注ぐに決まっているだろう!」
「うん、知ってた。」
「ヘスティア、こちらのベルのことも聞かせてほしい。あ、もちろんあちらのベルも大切だぞ?」
「あー、うん。どこから説明したらいいのか…。」
「全部だ。」
「たった半年すぎだけど…本当に濃かったよ?」
「よし、貴女を愚弄した神々の名前を教えてくれ。」
「やめなよ、言わせたい奴は言わせておきなよ?」
「特にオリンポス出身は許せん。あれほど言ったのにわからんとは…やはり身を持って叩き込まないとわからんか。」
「こらこら」
###その頃、オラリオのオリンポス出身神は…###
「「「ひっ…めちゃくちゃ寒気が…。」」」
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「わかった。」
「ちょちょちょ!どこへ行くんだい!」
「無乳のところだが?」
「…何しに行くか聞いていいかい?」
「燃や…いや焚き火をしに。」
「嘘だよね!?燃やすと言おうとしたよね!?」
###その頃、【ロキ・ファミリア】では…###
「何をしている?ロキ?」
「いや…防火対策をちゃんとしているかなー、と。」
「…お前が?何故今頃だ?」
「……いやな、さっき昼寝しとったらホームが燃やされる夢を見たんや。不吉やろ?」
「神が夢を?…ありえないことではないが、備えるに越したことはないな。」
「そやろ?」
「そもそも、何故そんな夢を見たんだ?」
「わからんのや…。起きた時は汗がびっしょりや。」
「……一応、全員へ連絡しておくか。」
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「…あのダンジョンの子か。」
「は?ダンジョンの子?」
「ああ、そいつは…」
「そういうことか…ベルくんはその子に惚れたんだよ?」
「……。」
「その惚れた気持ちで、ステータスが爆上げになったりランクアップが立て続けになっているのはそれさ。」
「…あっちのベルは何と?」
「100%生かすために相思相愛になったほうがいいってさ…。ボクは反対だけど、実績がある本人がそう言うとなー…。」
「あっちのベルも…発現しているのか?」
「…憎しみによる早熟スキルと言ってたよ。」
「はぁ……、あちらの私は一体何をしたのだ!」
「それがあの結果だよ?」
「……クソが!」
「ボクからいい?」
「…言ってくれ。」
「ヘラ、今のキミはこっちのベルくんの義祖母だ。」
「ああ…。」
「あちらのベルくんの義祖母でも主神でもないよ。」
「だ、だが!」
「キミは優しい子だと、ボクは知っている。けど、あの子にとってのヘラはキミじゃない。」
「…っ。」
「つらいのはわかる…、あの子のことはボクにまかせてくれるかい?」
「……わかった。」
「話を戻すよ?」
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