「ベル。」
「ヘラ様、どうしましたか?ヘスティア様も…。」
「その敬語はやめろ…あちらの私にしつけられたようだがこちらのルールに従え、ほかの者と同じようにな。」
「すみません、条件反射です。それでどうしましたか?」
「ステータスを見せろ、更新する。」
「…最初に恩恵を受けた時以来ですね。」
「は?」
「え?」
「自動更新なんですよ、ランクアップも含めて。」
「…は?」
「ええっ!」
「だからヘラ様は、最初にしてから14年間もずっと見ていません。」
「………あちらの私は大馬鹿か?」
「だからかー、レベルが上がっていたのはヘラの拷問に耐え切っていたからか…。」
「はい、そうです。」
「全然嬉しくない…。」
「ダンジョンや強敵相手ならともかく、ヘラの拷問に耐え切るのも偉業に含めるんだね。初めて知ったよ。」
「私は知りたくもなかったぞ。こちらのベルには絶対にやらないからな!」
「ボクがそんなこと許すわけないだろーーー!」
「気にすることはありません。それに、あちらのヘラ様は自暴自棄状態だったから仕方がないです。」
「そうだねー。終わったことは仕方がないよ?」
「だが、いくら何でも14年間も放置はダメだろ…。私とは思えないぞ…」
「よし見るぞ。ヘスティア、いいか?」
「うん、ヘラこそ大丈夫?」
「大丈夫じゃない…だからそばにいてくれ。」
「わかったよ。」
「さて…、背中を見せろ。」
「はい。」
「うっ…ひどい。」
「なんだ…この無数の傷と痣は…!?鞭跡だけでない。火傷…切り傷…刺し跡…。誰だ…誰が!こんなことをした!殺してやる!」
「……ヘラ様です。」
「えっ」
「うわぁ…そこまでしたんだ。」
「ま、待て。……た、確かに私の拷問術の跡と同じだ。ヘスティア…。」
「何だい?」
「私は今この拷問術を編み出したことを初めてものすごく後悔している…。何も義孫にすることはないだろうに…。」
「ボクはやめなよ、と天界で何度も言ったじゃないか…。しかし、幼少時からここまでされてよく生き残れたね?」
「ヘラ様の絶妙な手加減のおかげです。1歳ぐらいからされましたね。」
「……1歳児に拷問することに怒っていいのか、絶妙な手加減に感心すればいいのか、返答に困るね。」
「全然嬉しくない!こんなの、メーテリアが見たら絶対にガチギレするのは間違いないぞ!」
「…こちらのベルくんは女性も羨むような玉のような肌だよ、それがこんなに傷だらけになるとは…。」
「……罪悪感がますます増してきた。やめていいか?ヘスティア。」
「気持ちはわかるけど、今見たほうが楽だよ。」
「うう……。」
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