世界を渡る最恐最後の眷属   作:覇幻

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38.黒竜

「えげつないスキルと魔法だね…。」

「いくら私でも、これは絶句するぞ…。」

 

「これだな。発展アビリティの憎悪と【怨恨一途】の相性が良すぎる。」

「そうだね。その他のスキルも強化系が多いね。」

「呪詛をいくらかけても無駄だな。」

 

「【女神洗脳】って…スキルってこちらの意志で埋められるのかい!?」

「…やったことはないが、赤子の頃にできるのではないか?と神々で話したことがある。…まさか本当にやるとは。」

「うわぁ……。」

 

「ヘラ…この【女神制約】って…。」

「恐らく【怨恨一途】が出た後に、【女神洗脳】と【女神制約】を同時で埋め込んだんだろうな」

「いや、ボクが聞いているのはこの【女神制約】だよ。これはひどくないかい?」

「ひどい。」

「だよね?幼児って活発なのにここまで抑制するとは…ヘラらしいというか何というか。」

「おい、ヘスティア。いくら私でもそこまでは………し、しないぞ?」

「ものすごく間があったじゃないか…。」

 

「これだな、黒竜を単独で討伐できたのは。」

「そうだね。このスキルだけで全部補えているね。」

「【神速】【鉄壁】【精癒】はわかる。だが…【不死】はな。」

「…このアビリティ【不死】がなければ恐らく負けていました。」

「「!?」」

「黒竜が…竜の谷を根城にしている理由がわかりました。そして、【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】が何故壊滅したのかを。」

「何だと!?」

 

「あそこは、黒竜の巣であり……黒竜を無敵にさせる場所でもあります。」

「「なっ!?」」

「わかりやすく言えば、黒竜の結界でしょうか。あそこにいる限り黒竜は死ぬことはない、さらに強さも倍になります。」

「…よくわかったね?たった1人で?」

「ええ、2日間戦い抜いても黒竜は無傷だった。寝不足でカッとなってしまい黒竜を谷から吹き飛ばしました。そしたら、慌てて戻る様を見て先ほどの考えに至りました。」

「…なるほど、ようやく合点がいった。ベヒーモスやリヴァイアサンを倒したあいつらが黒竜に傷一つつけられないことを。」

「竜の谷から出させた黒竜は弱かったです。せいぜいレベル8か9ぐらいでした。」

「そ、そうか。」

「せいぜい、と言えるのはキミだけだよ…。」

 

「それでその後は?」

「2日間寝不足だったせいでイラついていたため、黒竜を嬲りました。」

「なぶ…」

「そ、そうか。」

「最後は腹を見せて服従のポーズをしていましたね。まあ助けるつもりはありませんでしたが、それが間違いでした。」

「それが【黒竜呪怨】か。」

「……こちらのベルであれば助けたでしょう。だが、あの時の私はそんな余裕がありませんでした…いや【ヘラ・ファミリア】の私としては助けるわけにはいきませんでした。」

「ベルくん…。」




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