世界を渡る最恐最後の眷属   作:覇幻

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【ヘスティア・ファミリア】のベル・クラネルと、【ヘラ・ファミリア】のベル・クラネルがとうとう対面しました。
教会跡を前にし、【ヘラ・ファミリア】のベル・クラネルは彼が何も知らないことを知り、嘲笑しました。
何故なら、その教会は…。



4.暴露

「何が…おかしい!」

「ハハハ…これが笑わずにいられるか!ククク…それもそうか、知っていたらそいつらと肩を並べているわけがないからな?」

「どういうこと…?」

 

「フン…教えてやる。この教会は俺の…いや俺達の母の思い出の場所だ。」

「なっ!?」

「その思い出の場所を、お前の弱さによって壊したというわけだ。」

「……くっ!」

 

「ベルを愚弄しないでもらいたい。【アポロン・ファミリア】の奇襲だったから仕方がないでしょう。」

「…【疾風】か。あちらでは俺によって殺したが、こちらではまだマシだな。」

「殺…した?」

「まさか…君は。」

「ああ、ここで雁首並べている奴ら…あちらの奴ら全員は俺が殺った、一人残らずな?」

「「「!?」」」

 

「嘘だ…何故、そんなことを!」

「そんなこと?…もう1回言ってみろ。」

 

「ぐっ!馬鹿な…!」

「立っていられないほどとは…!」

「なんという圧じゃ…。」

「馬鹿な…!これは【傑物】や【女帝】より上だ!ありえない!」

 

「おい、そこの俺。もう1回言ってみろ。」

「う…あ。」

「ああ、もういい。教えてやる、てめえと肩並べている奴らは…俺達の家族を追い出し、最後の生き残りであった肉親もさえ殺したんだぞ!」

「!?」

 

「私達はそんなことしてない!」

「ククク…。」

「何がおかしいのですか!」

「ああ、おかしいさ。特にお前の口からはな?【疾風】。」

「…?どういうことですか?」

 

「落ち着こうか。君は…ベル・クラネルでいいんだね?」

「ああ。真っ先に殺した【勇者】サマか。」

「てめぇ!」

「ちょ、僕じゃないです!」

 

「やめろ、ティオネ。…君はあちらの世界のベル・クラネルなのはわかった。君はどこのファミリアかな?」

「ほう…さすがというべきか。ならわかるだろう?」

「…ありえないと思うんだけど、君を纏うその気配は僕…いや僕らは知っている。」

「何じゃと?」

「フィン…まさか、あり得ない!彼が!?」

「リヴェリア。こちらとあちらは違うよ。…ベル・クラネル。」

「はい?」「何だ?」

「すまない…、こっちのベル・クラネルだ。」

「ややこしいな…。」

 

「な、何でしょうか?」

「君はお祖父さんに預けられたと言ってたね?」

「あ、はい。…あれ、フィンさんには言いましたっけ?」

「…ごめん、ベル。私が言っちゃった…。」

「【精霊の六円環】はお祖父さんが作った童話からだね?」

「あ、はい。」

「…まさか、お前は。だとすると、その赤い目…白い髪は。」

「オッタル?おい、オッタル!どうした!」

 

「フィン…まさか。」

「ああ、こちらの彼はゼウスに預けられただろうね。」

「は?」

 

「あの、フィンさん。」

「何だい?」

「それってありえないですよ。」

「…何故だい?」

「ゼウス様って神時代でかつて最強だった【ゼウス・ファミリア】主神ですよね?」

「そうだよ。」

「なら、絶対ありえないです。」

 

「何故そう言い切れるんじゃ?」

「だって、うちのおじいちゃんは男の夢はハーレムとか言ったり、覗きは男のロマンとか言ったり、村の女性のおしりを触りまくったりしてたんですよ?そんなおじいちゃんが、最強の【ゼウス・ファミリア】主神なわけないじゃないですか。」

「うわ、サイテー。」

「そのお祖父さんが原因じゃないですか!貴方がそうなったのは!」

「「「…………。」」」

 

「あ、あれ?皆さん?」

「あーコホン…ベル・クラネル。その、君の思う神ゼウスとはなんだろうか?」

「あ、はい!ミアハ様のように清廉潔白で、タケミカヅチ様のように男気があって、ヘファイストス様のように頑固一徹で、神様のように慈悲深く、今まで会った神様より威厳がある方でしょうか?」

「そ、そうか…。その…すまない、私…フィン、ガレス、【猛者】は神ゼウスのことをよく知っている。」

「えっ?」

「君が今、言った神物像とは…ほとんど正反対だ。」

「えっ…?」

「先程言っていた…君のお祖父さんとこれ以上ないほど該当する。」

「えっ…………?」

 

「残念じゃが、その通りじゃ。」

「すまないね、幻想を壊してしまって。」

「事実だ…。」




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