世界を渡る最恐最後の眷属   作:覇幻

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41.剣姫

「………(じーーー)。」

「そう警戒するな。お前のそのスキルの話だ。」

「!………。」

「そのスキルは使うな。間違いなくお前の心を壊す。」

「貴方は…壊れなかったの?」

「ははっ…既に壊れているのに、これ以上壊れることはないだろ?」

「!……ごめんなさい。」

 

「できれば黒竜戦までは使うなと言いたいが。お前のことだ、まず制御できないはずだ。」

「ううん…制御できるから問題ない。」

「ほう……そう思う根拠は何だ?俺を納得させてみろ。」

 

【起動】

【白き風】

 

「なっ!これは……。」

「これが…制御できる力。」

「ククク…ハハハ!そうか、既にあったか。」

「うん、こちらのベルのおかげ。」

 

「聞こうと思ったんだが、お前はこちらのベルのことをどう思っているんだ?」

「…………ペット?」

「は?…すまない、もう一度言ってくれるか?」

「ペット」

「よし話をしようか、徹底的に。」

 

「………あうあう…。」

「…疲れた。あっちの暴走したお前と戦うより疲れたぞ。」

「…あ、そうだ。殺らないと。」

「は?」

「あの人たちを…ティオネもレフィーヤも…ベルに、私のベルに近づく女は…ダメ。」

「ま、待て!抜剣して行くな!阿呆が!」

 

「………痛い。」

「すねるな。出遅れているお前が悪い。」

「……ベートさんのせいだ。」

「はぁ…そもそもお前がこちらのベルに会った時にすぐモノにするべきだったんだ。今更遅い。」

「……ベートさんのせいだ。」

「聞いているのか?」

「聞いている。」

「まあ、そのベートという奴は知らんがお前の自業自得だ。」

「……ベートさんのせいだ。絶対に許さない…。」

 

********

「ぶぇっくしょん!何だ…この寒気は。」

「風邪か?腹を出して寝るからだ。」

「うるせえ!」

********

 

「はぁ……大精霊アリアと英雄アルバートの娘がこの天然娘とは。」

「!……なんで。」

「……黒竜を討伐した後、魔石とドロップアイテムがあった。その中に大精霊アリアがいた。」

「な……。」

 

「お前と瓜二つで、纏う気配が同じだった。いや…アリア本人に聞いた。」

「お母さんも…殺したの?」

「いいや、殺していない。黒竜の呪いに侵されていたから、自分に転移させた。」

「え?黒竜の呪い?転移?」

「それはどうでもいい。その後、アリアは風で今までのことを聞きあちらのお前がやらかしたことを詫びて…体が保たなくなり天へ還ったぞ。」

 

「そっか…お母さんは黒竜の中にまだ生きているんだ…。」

「ああ。だからお前とこちらのベル…いやベルの仲間と力を合わせなければダメだ。」

「わかった。……ありがとう、あちらの私を止めてくれた上に母を助けてくれて。」

「……ついで、だっただけだ。」

「ベルと違って素直じゃないね。」

「一緒にするな。……あいつを頼むぞ。」

「うん。」

 

 

「保険はかけておくか…。」




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