「ヘラ。」
「すまない…ベル。すまない…メーテリア。」
「ヘラ。」
「…ヘスティア。私は女神失格だ…。」
「!…いい加減にしなよ!あれから何十年経っていると思っているんだ!ゼウスから「ヘラが下界から還ってきてからずっと泣いておる。調子が狂うから、何とかしてくれんかのう」と泣きついてきたんだぞ!」
「私は…償いきれない罪を犯した…。」
「ねえ…それ何百万回も聞いたよ?ここ、天界ではベルくんの偉業を称えているじゃないか?ほら、ヘファイストスたちが建てた巨大な碑があるじゃないか。しかも、キミが還った後に多くの神々の神託でベルくんの偉業を下界へ伝えて、大英雄の中の大英雄として称えられているよ?」
「……それでも私の罪は消えん。」
「はぁ…ヘラ。こっちへ来なよ?」
「何だ?私を突き落とすつもりか?」
「いい加減にしなよ!ほら、あれを見なよ?」
「何だ?…あれは!」
「お母さーん!」
「あらあら、ベル。そんなには走っては…ほらこけたじゃない。」
「ぐすっ…びえええええ!」
「全く…男の子が泣くものじゃない。かつての大英雄ベル・クラネルと同じ名前を持っているのだから。」
「ぐすっ…ぐすっ…伯母…ぐえっ」
「今、何と言った?」
「ア、アルフィア義母さんです。」
「よろしい。」
「もう!姉さんったら。ねえ、ベル。いい加減に私のことはママと言ってくれる?」
「だ、だって…恥ずかしいもん!」
「はうっ!か、可愛すぎる!ダメ!この子は嫁…いいえ婿には出さないわ!」
「いや、こいつは長男だろう…。」
「…こんにちは。ベル、あそぼ?」
「アイズちゃん!」
「おい、小娘。貴様はアリアと勉強してたはずだが?」
「抜けてきた。」
「ほう、そうか。お前の後ろを見てみるといい。」
「後ろ?……リ、リヴェリアおばさ…痛い。」
「全く…アリアが探してたぞ。それに、先生と呼べと言っただろう?行くぞ!」
「痛い!耳が痛い!エルフになっちゃう!」
「よかろう、私に対する侮辱と認める。10倍はこなしてもらうからな?ベル、また明日な。」
「はい!先生!」
「ベルーーーー!」
「あらあら、アイズちゃんったら。」
「あ、あの…メーテリアさん。」
「あら、レフィちゃん。私のことはお母さんと呼ぶようにと言ったでしょ?」
「だ、だって…私はハーフエルフだもん。」
「何がどう私達と違うんだ?言ってみろ。」
「ひっ…。」
「ダメだよ、アルフィア義母さん。レフィ、大丈夫?」
「はい…義兄さん、えへへ。」
「うーん…これはどう思う?」
「危険だな…とりあえず見張っておこう。」
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