そして、フィンは彼の纏う気配が【ヘラ・ファミリア】特有のものであることだけでなく、【ヘスティア・ファミリア】のベル・クラネルは神ゼウスに預けられたことを見抜きました。
【ヘスティア・ファミリア】のベル・クラネルは神時代最強を誇った【ゼウス・ファミリア】主神ゼウスがお祖父ちゃんであることに驚愕しましたが、お祖父ちゃんがやらかしたことからどうしても信じませんでした。
フィンたちが断言したことからショック受けています。
そして…。
「ハハハ!…何て甘ちゃんだ!ああ、そうだ!貴様が今いった爺がゼウスだ!俺がとっ捕まえたから間違いない!」
「とっ捕まえた?…その神ゼウスはどうしたかな?」
「わかってんだろう?俺の主神様へ引き渡した。」
「………そうか。」
「終わったのう、あちらの神ゼウスは。」
「ああ。」
「とうとう年貢を納められたか…。」
「……主神様の隙をみて、すぐ逃げられたがな…。」
「「「ああ…いつもの通りか。」」」
「嘘だ…お祖父ちゃんがゼウス様なんて…。」
「「「まだそっちか!」」」
「フン、こちらのゼウスは貴様には言わなかったようだな。…俺達は2つの血…いや系譜を持っている。」
「え?」
「1つは【ゼウス・ファミリア】。」
「な…」
「まさか…」
「もう一つは【ヘラ・ファミリア】。そうだ!俺は貴様と違い、ヘラ様へ預けられた!俺の主神は、ヘラ様だ!」
「「「なっ!」」」
「おい、貴様らに聞くぞ。何年か前に闇派閥のクソ共が団結した時があったか?」
「ああ、あったよ。」
「その時に【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】が参加してなかったか?」
「【暴喰】と【静寂】じゃ…。」
「ククク…こちらも同じか。なら…【静寂】を討ったのはてめえか?【疾風】?」
「そうだ…私達、いえ【アストレア・ファミリア】が彼女を…彼女から勝ちを譲られた。」
「わかったか、甘ちゃん?」
「…それがどうした!僕はその人たちと会っていない!【ゼウス・ファミリア】も【ヘラ・ファミリア】も知らない!」
「ああ、そうだろうな。さて話を最初に戻すぞ?ここの教会は母の思い出と言ったな?」
「……。」
「貴様…。」
「そこの猪はようやく気づいたようだな。母は双子の姉がいた。」
「え?お、伯母さんがいた…?」
「ああ。母の名はメーテリア。」
「メーテリア…。」
「伯母の二つ名は…【静寂】」
「なっ!?」
「名はアルフィア。そうだ!闇派閥なんかと手を組み、無駄なことを引き起こした奴の一人だ!そして、俺達の伯母を殺したのはそこの…いや元【アストレア・ファミリア】の【疾風】だ!」
「嘘…だ!」
「そう思うなら、聞いてみろよ?そこのエルフに。」
「リューさん…事実なのですか?」
「…事実です。しかし、取り消してほしい。」
「あ?」
「無駄なことと言いましたね。無駄ではない、彼女たちは私達冒険者を強くさせ…託されたのだ!」
「そうか。残念だが、こちらはてめえを含めて皆殺しにしたから託された奴で生き残っている奴はいない。だから、俺にとって無駄なことさ。」
「貴方は…何てことを!アルフィアの想いを無駄にするとは!」
「はっ…、会ったこともねえ伯母なんか知るもんか。そうだろう?」
「……同意したくはないけど、リューさん僕もそう思います。だって…僕は、僕たちは会っていないのだから。伯母さんは僕たちより…世界を選んだんです。」
「ベル…。」
感想・評価をいただけますと、嬉しいです!