「ね?幸せそうだろ?キミの眷属たちが。」
「これは…夢なのか?ベルだけでなく、アルフィアもメーテリアも」
「夢じゃないよ?」
「……痛い。頬をつねっても痛いな…。」
「事実だよ。」
「あり得ない…あり得ないはずだ!ベルの魂は私の神力によって、死骸と共に消滅させたはずだ!」
「それがねー。タナトスたちが頑張ってベルくんの魂を繋ぎ合わせたんだ。」
「は?」
「本当によく頑張っていたよ…。米粒の魂をパズルのようにつなぐ作業は息が詰まる感じだったね。」
「ば、馬鹿な…。」
「ミアハもディアンケヒトを含む天界の居神も冥界の医神も頑張っていたよ?」
「奴らが?何故だ?」
「特にミアハとディアンケヒトは、主治医としてアルフィアくんとメーテリアくんの病を治せなかったことで全面協力したんだよ。」
「今更だ…。よく神々が魂の修復などを許したな?」
「本来は駄目なんだけど、エレボスの提案があってね、ベルくんから【静寂】と【暴喰】を奪ったせめてものの償いだってさ。」
「奴を忘れていたな…。奴はどこにいる?よくも私のアルフィアを!許せん!」
「エレボスなら冥界にいるよ。」
「は?何故冥界に?いや……その提案とは何だ?そもそもその提案は、よく天界と冥界のやつらが通したな?奴らと我らとは相容れないのはお前も知っているだろう?」
「うん。そうだね、…どこから説明したらいいんだろう。」
「奴のことは後だ。ベルはともかく、アルフィアとメーテリアの魂は何故浄化してないんだ?死んでから何年も経っているはずだ。」
「あー…気づいちゃったかー。」
「いくら何でも気づくぞ。それに、タナトスは冥界だろうが。何故冥界の奴らが協力するんだ?」
「うーん…。よし!一から説明した方がいいね。」
「一から?」
「エレボスやタナトス、冥界は全てつながっているんだ。それを説明するよ。」
「わかった。」
「まずね…、キミが天界へ戻った後にすぐ冥界が攻めてきたんだ。」
「は?何故冥界のやつらが攻めてくるんだ?ハデスは何をやってたんだ!?」
「…冥界は当時ヒューマンの女性が支配していたんだよ。ボクだけでなく天界の神々もビックリしたんだ」
「は?」
「ありえん!あの冥界のやつらが屈服しただと!?」
「ありえたんだよ、ヘラ。その冥界の彼らでも彼女の前には無力だったんだ。」
「な……」
「まあ、無理もないよ。ボクも彼女の怒りは神生の中でも一番怖かったけどね。」
「ば、馬鹿な……。死んだヒューマンの分際で神力を解放した神々を屈服するとは…。」
「事実だよ。……天界の名だたる神も彼女の前には無力だったんだ。うん、アレスもね。」
「あり得ない!アレスは馬鹿だが、一応オリンポス十二神だ!一体誰だ!そのヒューマンはどこの奴だ!」
「…メーテリアくんだよ。キミの眷属の。」
「ゑ?」
「ヘラ?ヘラ?大丈夫かい!?」
「……はっ!あ、ああ。」
「当時のことを説明するけど、いいかい?」
「ああ、頼む。何故メーテリアが…。」
「それを含めて説明するよ。あの時は…。」
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