7年前アルフィアたちは闇派閥と手を組んでまで、冒険者たちへ未来を託すため自らを経験値として捧げました。
【ヘスティア・ファミリア】のベルはアルフィアたちが自分たちより世界を選んだという事実は衝撃でした。
しかし…ベルは。
「僕は…僕たちは【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】を確かに受け継いでいる。でも!僕は…会ったこともない家族より今、ここに僕を助けてくれる人たちを選ぶ!」
「…正気か、貴様。」
「それはこっちの台詞だ。君こそ、正気かと聞きたい。何故…何故皆殺しにした!」
「仇だ。いや、復讐といったらいいか。なぁ、アイズ・ヴァレンシュタインさんよ?アンタならわかるだろ?」
「!」
「……?」
「ククク、まあいい。…貴様がゼウスのところでどう過ごしたかは知らん。だが、これだけは一致しているはずだ。…もうわかっているだろう?」
「…僕、僕たちを一人にさせた…。」
「そうだ。せめて【静寂】がいればよかったかもしれない。だが、俺達は一人になった。そこの奴らが追放しなかったらな!」
「…リヴェリア、事実なの?ベルの親を…家族を追い出したの?」
「ああ、我らが追い出した。…彼、いや彼らを一人にさせたのも我らだ。」
「そんな!どうして!」
「アイズ、落ち着くんだ。そうだ…。君たちが信じるかわからないけど、彼らは【暴喰】と【静寂】と同じく自らを経験値としてから…出ていったんだ。僕たちにオラリオを、世界の平和を託すためにね。特に、君はもうわかっているはずだ。」
「ハハハ!そうだな、そうだろうな。だが…そんなの俺達にとっては関係ない。そうだろう?」
「………っ。」
「俺たちを一人にさせた、あの寂しさは俺達にしかわからない!…いや、貴様はゼウスに預けられて、あの爺に甘やかされそんな甘っちょろい性格になったんだろうな…。だが、俺は違う!貴様らは知っているはずだ。【ヘラ・ファミリア】の苛烈さ、ヘラ様の超絶残虐破壊衝動を!」
「え、何?その超絶…残虐破壊衝動って!?」
「…あれは目の前にしない限り理解できん。そこの三人と猪は知っているはずだぜ?」
「馬鹿な!…な、何故貴様は生きている!?」
「「「生きている!?」」」
「ありえん…。あの神ヘラの衝動に耐えきった奴は数えるほどおらんのに…。」
「ああ…屈強な【ゼウス・ファミリア】の奴らでも逃げ出すほどだぞ…。」
「「「それほど!?」」」
「…そっちの神ヘラは君一人に全てを…【ヘラ・ファミリア】全てを、君一人に叩き込まれたのか…?」
「ああ、そうだ。泣き言をいうようなら貴様らへの恨み言を、抵抗をするようなら【ヘラ・ファミリア】名物の拷問をな。それも、一歳からな?」
「ひどい…。」
「何てことを…!」
「この坊主がああななるのも無理もないのう…。」
「それ以前によく生きていたな…あの神ヘラからの仕打ちを、しかも超絶残虐破壊衝動をその一身に受けたのか…。それだけで偉業になるのではないか?」
「「「それは同意する。」」」
「ああ…おかげでヘラ様に洗脳を植え付けられ、貴様ら…黒竜への憎しみをますますつのらせた。その憎しみについてはアンタが一番わかるだろう?なあ、アイズ・ヴァレンシュタインさんよ?」
「!」
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