世界を渡る最恐最後の眷属   作:覇幻

61 / 76
61.幸福

「……ということさ。」

「ちょっと待ってほしい。メーテリアは…先程までの私を見たのか?」

「うん。」

「な、何で!教えてくれなかったんだ!?」

「さっきまでの君はずっと同じループだったんだよ…。いくら呼びかけても駄目だったんだよ?」

「うわあああああ!恥ずかしい!私という威厳がぁぁぁ!」

「まあまあ、今更だよ。ようやく意識が上がりそうだったから、引っ張り出せたんだ。」

「そうか……。うう、恥ずかしい。」

 

「エレボスに感謝せねばならんな…。」

「エレボスは気にすることはないってさ。だから今は冥界で修復作業しているよ。」

「そうか…。一体どれだけ荒らしたのだ…メーテリアは。」

「あの後聞いたけど、冥界崩壊までカウントダウンへ入りそうだったってさ。」

「…………そうか。はぁ…不甲斐ないばかりだな、私は。」

「まあまあ、今更言っても仕方がないよ。」

 

「それに彼らは…ようやく今、幸せになれたじゃないか。キミの眷属たちが。」

「嗚呼…そうだな。」

「さて、まず一緒にご飯食べようか?還ってからずっと食べていないだろ?」

「…少しここにいていいか?」

「…遅くなったら迎えにくるからね?」

 

「アルフィア…メーテリア、ベル…幸せか?」

 

「あれ?」

「どうした?ベル?」

「何か…声が聞こえなかった?」

「あら?精霊の声かしら?」

「うーん…それよりどこかで聞いたことあるような…。」

「気のせいじゃないか?」

 

「違うと思うよ。あ!もしかしたら、神様が見ているかも!」

「あらあら、そうかもしれないわね。」

「はぁ…気のせいだろ。」

「違うよ、幸せかと言ってたもん!おーーーい、神様!僕は幸せだよ!」

 

「あらあら。」

「全く…帰るぞ、ベル、レフィ。」

「あ、待ってよー!レフィ、行こう?」

「はい!」

 

「ああ…そうか。ようやく幸せになったんだな、ベル。…なら、私はお前を…お前たちをずっと見守ろう。それがせめてものの…いや元主神としての当然の義務だ。お前たちに幸あらんことを。」

 

「ヘスティア、感謝するぞい。」

「いいや、立ち直ったのはヘラ自身さ。あの調子なら大丈夫だね!」

「逆にあの家族に少しでも危害を及ぼすようなら、天罰を下しかねんのう…。」

「あー…うん。やりかねないね…いや絶対にやるよ、ヘラは。」

 

「おのれ!ベルをいじめようとしたな!あの村人め!よし天罰を下そう、どれがいいかな…。」

「こらーーーー!」

「止めないでくれ、ヘスティア!」

「そんなことで下すな!ほら、アルフィアくんが報復しているだろ?」

「温い!あっ」

「えっ」

「……メーテリアがガチギレしている。終わったな、あの村人。」

「うわぁ…。」




感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。