「ゼウス、聞いたかい?」
「何をじゃ?」
「邪神たちが下界の子を通して、あの子へ何かをしようとしたみたいだぜ?」
「ほう、それでそれで?」
「さすがベルくんというか、善戦して解決したよ。でも…業を煮やした邪神たち自ら降臨しようとしたらしい。」
「…見過ごせんのう、ノータッチの決まりのはずじゃぞ!どこの邪神じゃ?」
「あー…もういないよ。」
「えっ?」
「消滅したんだ…ヘラたちによって。」
「あっ……。」
「経緯はこうさ。」
「くひひひ、人の分際で俺にたてつくからよ~?」
「う…、み、みんな…。」
「ここまでやったのは褒めてやるよ、だけどな俺等、神相手には無駄無駄ぁ~。」
「せっかくゲームで楽しんでいたのによぉ…。気晴らしとして、女共は慰みモノに、男は…どうしよっかな?お前は見た目がいいからその道の奴らにやるか?そうしよ!」
「ぐ……!」
「「「ヒャハハハ!」」」」
「あ…何か、いい匂い。…ねちゃ…だ、めだ。」
「おいおい、寝たぜ?」
「今のうちに舞台を作ろうぜ?」
「…おい、何か静かじゃないか?」
「ん~?あれ…嫌な予感が。」
「遺言はそれでいいな?」
「「「…えっ」」」
「キミたちねえ、天界は下界にはノータッチの決まりを忘れたのかい?」
「「「……えっ」」」
「ええ、これは明らかに規則違反よ。なので、この子たちに代わって私達が相手をするわ。」
「「「………えっ」」」
「私達では役不足かもしれないけどね?」
「「「…………えっ」」」
「ああ、これで全員ではないわよ?天界の貴方たちの領地に何柱が向かっているわ。」
「「「……………えっ」」」
「さて…貴様らには簡単に消滅させてはやらん。楽になれると思うなよ?」
「「「すみませんでしたーーーー!何卒御慈悲を!」」」
「「「ダメだ(よ)」」」」
「…とのことだ。」
「馬鹿じゃのう…今のベルたちはずっとヘラたちが見とるというのに。」
「邪神たちはそれを知らなかったみたいだよ?」
「おお、アーメン!成仏せい!」
「いや、俺達神だろ…。」
「ヘルメス…、天界の隅々まで警告せよ。」
「わかっているさ。でもそれを無視する神々がいるのは事実だからなー。」
「うむ、それは仕方がないのう…。」
「あそこまで孫馬鹿になるとは思わなかったよ…。」
「それも仕方がないんじゃ…。あの時は超絶残虐破壊衝動モードに入っとったから、ベルを可愛がることもできんかったんじゃ。本来のヘラなら、めっちゃくっそ溺愛溺愛溺愛しまくっていたのは間違いないからのう。」
「あー…その反動か。」
「うむ。……結果的に黒竜を討ち、ダンジョンを制覇できたのはよかったのじゃが。その代わりあの子の心が壊れてしまったんじゃ、何十年たった今でもヘラはまだ後悔しとる。」
「…そうだな。なぁ。ゼウス。ベルくんが並行世界に召喚されたというのは…まさか。」
「…憶測じゃが、カオスじゃろうな。全く下界は未知に溢れとるのう、じゃから面白いんじゃ。」
「ああ、そうだな。」
「やれやれ、馬鹿邪神共がいるから困る。あの子たちはどうだ?」
「アルテミス、ベルくんたちは何が起こったかわからないみたいだよ?」
「うむ、よかったな。……フレイヤ、お前の魅了が役にたつとはな。」
「よかったの?こういう介入の仕方は?」
「大丈夫よ、先に規則を破ったのはあちらよ。でも…消滅はやりすぎと思うけどね。」
「ふん、私は足りないぐらいだ。……全く危なっかしい子だ。」
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