「………。」
「ヘラ、まだそれを大事にしているのかい?ベルくんの服を。」
「……ああ、まだ拭いきれない。」
「本当にキミは優しい子だね、あれ?ベルくんがお祈りしているよ?こんな真夜中に?」
「む…?こんなに遅くにか?早く寝ないと明日に差し支えるぞ。」
「この前のはメーテリアくんの病気の回復でお祈りしていたね?」
「ああ、単なる風邪だった。ヒヤヒヤしたぞ…。」
「…あの時は慌ててディアンケヒトのところへ殴り込んで、ボコボコにし引きずってきたんだっけ?」
「些細なことだ。」
「……。」
「おっと、どんな願いを言っているんだ?絶対に叶えてやるぞ。」
「ほどほどにしなよ…。」
「ありがとうございます。ヘラ様…。」
「「!?」」
「今、この子の体を借りています…。」
「お前……記憶が。」
「嘘だろ…。」
「先日の邪神の件で、ヘラ様の神威により目覚めました…。それも…今、後数分で終わりでしょう…。」
「…すまない。」
「謝らないでください…。今、この子は十分に幸せです…。」
「そうか……。」
「ええ、先日の邪神たちは…ヘラ様が…?」
「いや、女神連合で裁いた。」
「め、女神連合…ですか…?」
「うむ、天界でお前のファンクラブがいてな。」
「えっ…(ファンクラブって何だ!?)。」
「もうほとんどの女神がお前のファンだ。」
「えっ……(はぁ!?)。」
「邪神共は、本体だけでなく領地も消滅させた。何万年後復活しても消滅するよう連合内で打ち合わせ済だ。」
「えっ………(打合せ済み!?)。」
「ああ、そうだ。天界でお前を称える巨大な碑があるぞ、ヘファイストスとゴブニュが合同で作った。」
「えっ…………(ヘファイストス様が言っていたことは本当だったのか…。うわぁ…恥ずかしい)。」
「安心しろ、ずっとお前を…お前たちを見守っているからな。」
「そ、そうですか。…ヘスティア様は、そこにおられますか…?」
「え?ボク?」
「…ヘラ様をお願いします!本当に本当に本当に!(過保護ぶりを何とかして下さい!)」
「あー…うん、わかったよ!…もう眠りなさい、そろそろ限界でしょ?キミは本当によく頑張ったよ。」
「ありがとうございます……。ヘラ様、いえお祖母ちゃん。僕はお祖母ちゃんを恨んでいない…なので、お祖母ちゃんはもう、自分を許してあげて下さい…。」
「……わ、わかった。」
「ヘスティア様…お祖母ちゃんをお願いします…。」
「わかったよ。おやすみ…ベルくん。」
「はい…おやすみなさい…、ヘスティア様…お祖母ちゃん…また…。」
「うわぁぁぁぁぁん!」
「よしよし…、こんなことってあるんだね。」
「うわぁぁぁぁぁん!」
「今は気が済むまで泣いたらいいさ。……あの子はこの時までキミを心配してたんだね。」
「うわぁぁぁぁぁん!」
「下界の未知って…すごいんだね、何十年たっても…。ヘラも自分を許してあげなよ?そうしないとあの子が報われないじゃないか?ね?…よしよし。」
「うわぁぁぁぁぁん!」
「最後に、またと言ってたじゃないか。あの子は…いつかきっとボクたちとまた会えるよ。」
「うわぁぁぁぁぁん!」
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