「いいか?チラッと見たら行くぞ。」
「はいはい。」
「はいは一回だ。」
「痛えな…。お、あの家か………は?」
「どうした?いたのか?」
「あー…いたのはいたが、どうするべきか…。」
「何だ?」
「見ればわかる…。」
「回りくどい。どこだ?ん?何を吊る…して……る?」
「やっぱりそう見えるよな。……どうする?」
「………。」
「アルフィア?」
「……す。」
「え?」
「殺してやる…よくも…メーテリアの子を!殺す!」
「ま、待て!ああ見えても生きてるぞ、あいつは!」
「何だと?あれでか…?」
「ああ。あ、ヘラだ。」
「いつまでサボってる?起きろ、私を待たせる気か?早くしろ。」
「は、はい…。申し訳ありません、ヘラ様。」
「5分で作れ、少しでもまずかったら焼く。」
「焼く!?」
「……まだ超絶残虐破壊衝動モードになっているな。」
「あのガキは見たところまだ幼児だぞ!?普通、焼くと言うか!?」
「【ヘラ・ファミリア】なら日常茶飯事だ。だが、やはり幼すぎる。」
「どうするんだ?」
「止める。あの白い髪を見た以上去ることなんかできん。まずはヘラを半殺し…いや4/5殺しだ。」
「そ、そうか(気のせいか、あのガキ俺らと同じ…または強く感じるんだが?)」
「…っ!ヘラ様…先に家へ入ってください。」
「あ?いつから私に口答えするよう「早く!」…何だと?」
「久しぶりだな…ヘラ。さて…説明してもらおうか?」
「アルフィア、お前…【ヘイトボルト】なっ!」
「なっ!黒い雷だと!?くっ!」
「…この女、レベル7か?」
「……何を、何をしたァァァ!ヘラ!この子に…メーテリアの子に、一体何をした!」
「ば、馬鹿な…更新してないのに何故…魔法が。」
「ヘラ様!先に家へ入って下さい!まだいます!」
「何だと?」
「やはり気のせいじゃなかったか。」
「【暴喰】…。」
「おい、アルフィア。このガキ、俺らと同じか上だ。」
「何だと!?」
「は?バカな!7年間も更新してないんだぞ!レベル1のままのはずだ!」
「「え?」」
【我に与えよ、罪と罰を】
【ヴィクティム・トーチャ】
「二つ目の魔法だと!?」
「まだガキだろ!?」
「あ、ありえない!…あっ、あのスキルか!」
「まずはお前だ。」
「!?くそっ!ボクシングかよ!しかも…これは。」
「なっ!ヘラ!貴様!あの子に…メーテリアの子に何を教えている!」
「ば、馬鹿な…。体で覚えたのか…?」
「質問に答えろ!」
「だが、まだガキだな。そこが甘い!寝てろ!……は?効かない…いや無効化だと!?グハッ!」
「頑丈だな…なら」
【ヘイトボルト】
「がああああっ!」
「なっ…ザルドにダメージを与えただと…?」
「子供と思って甘く見たな。1人いればお前はいらん。敵はレベル7が二人だが半病人と半死人で助かった。死ね。」
「ぐっ…。」
「やめろ!ベル!」
「!」
「久々のヘラの神威だな…。」
「何故止めるのです?侵入者は有無言わさず殺すのが決まりでしょう?」
「…ヘラ、お前はこの子に何を教えてる!」
「さっきから何度も思ったが、ヘラ様を呼び捨てにするな。礼儀も知らんババアが。」
「……先に、子供の作法を叩き込んでやるか。」
「ほう、なら俺はアンタに淑女の作法を教えてやるよ。」
「「………。」」
「やめろ!アルフィア!ベル!特にお前たちが殺し合うな!メーテリアが悲しむぞ!」
「!」
「…会ったこともない母なぞ関係ありません。」
「…貴様。痛い目に合わないとわからないようだな。」
「やってみろ。」
「いい加減にやめろ!」
「アルフィア、力ずくで抑え込むしかないぞ。」
「…やむをえん。ヘラ、下がっていろ。」
「いい加減にやめろと言っているだろうが!」
「レベル7が二枚…。こちらが不利か、…使うか。3つ目の魔法を。」
「「「!?」」」
【生誕の…】
「待て!ベル、命令だ!」
「…!はい、わかりました。」
「おい…あいつ。ヘラに忠実になっているぜ。」
「何をした…ヘラ。返答次第によっては許さん。」
「ベル、ここは私に任せろ。旧知だ。」
「よろしいのですか?」
「ああ、いいんだ。部屋に戻って休んで来なさい。」
「ヘラ様…、大丈夫ですか?」
「大丈夫だと言っている。……命令だ。」
「…!はい、かしこまりました。」
「ヘラ、今更正常に戻ったようだな。さて……あの子に一体何をした!何をしたらああなる!」
「五月蝿い。…とんでもないことをあの子にしてしまった。」
「一体何をしたんだよ…。聞くのが怖くなったぜ。」
「全部話せ。」
「は?0歳に恩恵?…俺等でもしなかったぞ。」
「…正気か?貴様。」
「…正気じゃなかった。」
「は?せ、洗脳…しただと?お前は何を考えている!メーテリアの子だぞ!」
「つい…な。」
「つい、で洗脳するかよ…。買い物感覚でするとは、さすがヘラだ。あ、いや何でもないです。」
「…洗脳は解け、ヘラ。あと恩恵は封じろ。」
「無論、そのつもりだ。7年間も苦しませてしまった…。」
「7年間も耐えきっただけでレベル7?…何かあるだろ?」
「…レアスキルだ。自動更新できるものだが、まさかランクアップもできるとは。」
「「は?」」
「7年間も更新せず、放置していただと?」
「数回も偉業と認められるぐらい、何をしたんだよ…。」
「……すべてだ。」
「すべて?おい…まさか、【ヘラ・ファミリア】のすべてを…あの子に叩き込んだのか!?」
「そうだ。それを2巡ぐらいだ。」
「うわぁ…よく生きていたな、あいつ。マジで尊敬するぜ。」
「お前は…お前はわかっているのか!メーテリアの子なんだぞ!しかも目の色を除けば瓜二つだ!しかも、まだ小さいんだぞ!それを…何てことをしたのだ!」
「そこまで急成長したレアスキルは一体何だよ…。」
「【怨恨一途】…復讐心だ。無乳やビッチのところと…黒竜へのだ。」
「「!?」」
「復讐心だと!?」
「まだ幼いだろ…いや、そもそも赤子にどうやって教えたんだよ…。」
「…奴らと黒竜への恨み言をずっとな、子守唄代わりに聞かせていた。それによって発現しただろうな。」
「……そんな子守唄は嫌だなぁ。」
「発現しただろうな、じゃない!ああ、クソ!お前を正常に戻すまでボコるべきだった!お前と争ってあの子を引き取るべきだった!あの子をとてもメーテリアへ見せれない!絶対にガチギレするぞ、間違いなく!…貴様だけでなく、私も責任がある。」
「まだ7歳だ、やり直しはできるはずだ。」
「ああ、私も参加しよう。」
「おい、アルフィア。エレボスの話はどうするんだ?」
「知るか!こっちが最優先だ!そんなくだらんことは奴らだけでやれ!」
「あ、ハイ。」
「エレボスの話だと?」
「…お前は大馬鹿か?あの胡散臭い神の話に乗るとは…。」
「五月蝿い。あの子がああなるとは思わなかった…。元気にいてくれると思っていた。」
「…元気だが?」
「どこがだ!ふざけるな!」
「……爺へ預けるべきじゃなかったか?」
「「あ?」」
「何でもないです、ハイ。」
感想・評価をいただけますと、嬉しいです!