「まずは恩恵を封じなければならん。私の命令に従うと言っても暴れると思うから、お前たちでベルを取り押さえろ。」
「…俺もやるのかよ。まさか、7歳児をレベル7二人で押さえるとはな。」
「早く来るべきだった…。すまない、メーテリア。」
「ベル、おい、ベル…?」
「…いないぜ。」
「…温かくない。逃げたか?」
「……わずかだがまだ匂いがある。」
「さっきのを聞かれていたのか?恩恵を封じることを。」
「追え。あの子を連れ戻せ。」
「言われるまでもない、ザルド。」
「ああ。」
「「「!?」」」
「天の柱!?」
「まさか…あいつがやったんじゃないよな?」
「追うぞ!」
「待て。私もいく。」
「え」「邪魔だ」
「嫌な予感がする…。私のソレはよく当たるのはお前も知っているだろう?」
「ちっ…。」
「…何だ、こいつらは。」
「闇派閥だ。…こないだ会ったばかりだろ。」
「知るか、聞け。」
「はいはい。…全員、一撃でためらいもなく殺害か。お、息があるぞ。おい、何があった?」
「ザ…ザルド様。ば、化け物が…。」
「化け物?」
「し、白い髪に赤い目の子が…」
「「「!?」」」
「そ、そいつは我々に向かって「奴らを差し向けたのは貴様らだな?わずかだが匂いが貴様らからする…死ね。」と。」
「…もう血で汚してしまったか。すまない、メーテリア…。」
「え、エレボス様も…。」
「は?あいつ、俺等を追ってきたのか?」
「…まさか、そいつもか?」
「は、はい…。な、何でも同じ声がするから気に入らないと…声帯つぶし…爪はがし‥指を折って…」
「わかったわかった、もういい。喋るな。」
「す、すみません…。」
「お前…拷問術をあの子に教えたのか!?」
「…教えていない。身に直接しただけだ。」
「余計悪い!ああ…すまない、メーテリア。私が愚かだった…。」
「……よく生き残ったなぁ、一桁にすぎないガキが。それよりあいつどこへ向かったんだ?」
「【怨恨一途】があの子を導いていたとしたら、…まさか、復讐対象が多くいるオラリオへ?」
「なっ!」
「くそが!追うぞ!」
「ちっ!煙がオラリオのあちこちから出てやがる。」
「時間かけすぎた…お前がトロいんだぞ、ヘラ。」
「だ、黙れ‥。ぜえぜえ…。」
「門が…真っ二つに。」
「くそっ!間に合わなかったか!」
「ベル…どこにいる?」
「う…あ。」
「こいつ、息があるぞ!」
「治せ。」
「ありがとう!助かったよ!」
「気にするな、何があったんだ?」
「わからない…いきなり白い髪の子供が暴れて…【フレイヤ・ファミリア】を急襲したんだ。」
「いきなりかよ…。」
「その後すぐ、天の柱が上って…ガネーシャ様はフレイヤ様が逝ったと。」
「ちっ、あのビッチめ。少しは粘れ。…それでその子は?」
「その騒ぎをききつけた【ロキ・ファミリア】はその子を抑えようとしたけど…フィンさんもガレスさんも…リヴェリアさんも返り討ちにあって、死んじゃった。」
「全く軟弱者共めが。」
「しかし、この荒れ様は?あの子がやったのか?」
「ううん…。リヴェリアさんの死を目にしたアイズちゃんが…黒い風を出してオラリオを破壊しちゃった…。」
「アイズ…ああ、ダンジョンの子か。」
「お前が欲しがっていた子だったな。」
「え?欲しがっていた?」
「何でもない、それでその子は?」
「アイズちゃんを殺した…その直後になぜか頭を抱えて号泣したみたい…。」
「…まさか洗脳が解けたのか?」
「それでその子はどこへ行った?」
「北の方角…ごめん、何かつぶやいていたけどわからなかった。」
「北の方角?」
「まさか……黒竜だ。復讐対象で生き残っているのは恐らく黒竜だけだ。」
「な、何だと!?犬死にするぞ!早く追うぞ!」
「…ありがとうな、嬢ちゃん。」
「ううん。…あの子の知り合い?」
「…ああ。止めなきゃならねえ、俺等の責任だ。」
「じゃあ、伝えてくれる?オラリオをこうしたのはキミのせいじゃないよ、と。」
「!ああ、伝えておくぜ。」
「…私の責任だ。」
「そうだ、貴様の責任だ。と言いたいが、そばにいなかった私にもある。いや、メーテリアはお前より身内である私を糾弾するだろう、間違いなく。」
「それより早く行こうぜ。そういえば、確かこの近くに爺の隠れ家があったな。そこで一旦休むぞ。」
「私は嫌だ。」
「あの人が?行くとしよう。」
「はぁ…。」
「うほほーい。自由はええもんじゃのう!オラリオの五月蝿いやつもおらんし、ヘラもおらんし。天国じゃ!」
「「「……。」」」
「……ん?げぇぇぇっ!ヘラ!馬鹿な…計算ではあと7年後のはずじゃ!」
「貴方?」
「ヘラ、それは後にしてくれ。爺、ここを白い髪のガキが通らなかったか?」
「ん?ああ、通ったぞ。メーテリアによく似とったから声をかけようとしたが、速すぎてのう。…一体何があったんじゃ?」
「ああ、それがな…。」
「……お主は何をやっとんじゃ。」
「ごめんなさい…ひっく。」
「泣くのは後じゃ。ザルド、アルフィア。その子…べルを早く追うんじゃ。ヘラはここにおれ。」
「ぐすっ…、いやです。私も責任がありますので行きます。」
「仕方がないのう…ヘラが行くなら儂も行くゾイ☆」
「「ええー…。」」
「自動更新じゃと?そんなウルトラスーパーレアスキルを0歳から発現するとはのう。」
「私もそこまで急成長するとは思いませんでした…。」
「じゃが、復讐を煽る子守唄はやりすぎじゃ。ヘラ。」
「ごめんなさい…。」
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