世界を渡る最恐最後の眷属   作:覇幻

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if外伝:(別ルート)同世界線の「それは遥か彼方の静穏の夢 」2

「まずは恩恵を封じなければならん。私の命令に従うと言っても暴れると思うから、お前たちでベルを取り押さえろ。」

「…俺もやるのかよ。まさか、7歳児をレベル7二人で押さえるとはな。」

「早く来るべきだった…。すまない、メーテリア。」

 

「ベル、おい、ベル…?」

「…いないぜ。」

「…温かくない。逃げたか?」

「……わずかだがまだ匂いがある。」

「さっきのを聞かれていたのか?恩恵を封じることを。」

「追え。あの子を連れ戻せ。」

 

「言われるまでもない、ザルド。」

「ああ。」

 

「「「!?」」」

「天の柱!?」

「まさか…あいつがやったんじゃないよな?」

「追うぞ!」

「待て。私もいく。」

「え」「邪魔だ」

「嫌な予感がする…。私のソレはよく当たるのはお前も知っているだろう?」

「ちっ…。」

 

「…何だ、こいつらは。」

「闇派閥だ。…こないだ会ったばかりだろ。」

「知るか、聞け。」

「はいはい。…全員、一撃でためらいもなく殺害か。お、息があるぞ。おい、何があった?」

「ザ…ザルド様。ば、化け物が…。」

「化け物?」

「し、白い髪に赤い目の子が…」

「「「!?」」」

 

「そ、そいつは我々に向かって「奴らを差し向けたのは貴様らだな?わずかだが匂いが貴様らからする…死ね。」と。」

「…もう血で汚してしまったか。すまない、メーテリア…。」

「え、エレボス様も…。」

「は?あいつ、俺等を追ってきたのか?」

「…まさか、そいつもか?」

「は、はい…。な、何でも同じ声がするから気に入らないと…声帯つぶし…爪はがし‥指を折って…」

「わかったわかった、もういい。喋るな。」

「す、すみません…。」

 

「お前…拷問術をあの子に教えたのか!?」

「…教えていない。身に直接しただけだ。」

「余計悪い!ああ…すまない、メーテリア。私が愚かだった…。」

「……よく生き残ったなぁ、一桁にすぎないガキが。それよりあいつどこへ向かったんだ?」

 

「【怨恨一途】があの子を導いていたとしたら、…まさか、復讐対象が多くいるオラリオへ?」

「なっ!」

「くそが!追うぞ!」

 

「ちっ!煙がオラリオのあちこちから出てやがる。」

「時間かけすぎた…お前がトロいんだぞ、ヘラ。」

「だ、黙れ‥。ぜえぜえ…。」

 

「門が…真っ二つに。」

「くそっ!間に合わなかったか!」

「ベル…どこにいる?」

 

「う…あ。」

「こいつ、息があるぞ!」

「治せ。」

 

「ありがとう!助かったよ!」

「気にするな、何があったんだ?」

「わからない…いきなり白い髪の子供が暴れて…【フレイヤ・ファミリア】を急襲したんだ。」

「いきなりかよ…。」

「その後すぐ、天の柱が上って…ガネーシャ様はフレイヤ様が逝ったと。」

「ちっ、あのビッチめ。少しは粘れ。…それでその子は?」

 

「その騒ぎをききつけた【ロキ・ファミリア】はその子を抑えようとしたけど…フィンさんもガレスさんも…リヴェリアさんも返り討ちにあって、死んじゃった。」

「全く軟弱者共めが。」

「しかし、この荒れ様は?あの子がやったのか?」

「ううん…。リヴェリアさんの死を目にしたアイズちゃんが…黒い風を出してオラリオを破壊しちゃった…。」

「アイズ…ああ、ダンジョンの子か。」

「お前が欲しがっていた子だったな。」

 

「え?欲しがっていた?」

「何でもない、それでその子は?」

「アイズちゃんを殺した…その直後になぜか頭を抱えて号泣したみたい…。」

「…まさか洗脳が解けたのか?」

「それでその子はどこへ行った?」

「北の方角…ごめん、何かつぶやいていたけどわからなかった。」

「北の方角?」

 

「まさか……黒竜だ。復讐対象で生き残っているのは恐らく黒竜だけだ。」

「な、何だと!?犬死にするぞ!早く追うぞ!」

「…ありがとうな、嬢ちゃん。」

「ううん。…あの子の知り合い?」

「…ああ。止めなきゃならねえ、俺等の責任だ。」

「じゃあ、伝えてくれる?オラリオをこうしたのはキミのせいじゃないよ、と。」

「!ああ、伝えておくぜ。」

 

「…私の責任だ。」

「そうだ、貴様の責任だ。と言いたいが、そばにいなかった私にもある。いや、メーテリアはお前より身内である私を糾弾するだろう、間違いなく。」

「それより早く行こうぜ。そういえば、確かこの近くに爺の隠れ家があったな。そこで一旦休むぞ。」

「私は嫌だ。」

「あの人が?行くとしよう。」

「はぁ…。」

 

「うほほーい。自由はええもんじゃのう!オラリオの五月蝿いやつもおらんし、ヘラもおらんし。天国じゃ!」

「「「……。」」」

「……ん?げぇぇぇっ!ヘラ!馬鹿な…計算ではあと7年後のはずじゃ!」

「貴方?」

 

「ヘラ、それは後にしてくれ。爺、ここを白い髪のガキが通らなかったか?」

「ん?ああ、通ったぞ。メーテリアによく似とったから声をかけようとしたが、速すぎてのう。…一体何があったんじゃ?」

「ああ、それがな…。」

 

「……お主は何をやっとんじゃ。」

「ごめんなさい…ひっく。」

「泣くのは後じゃ。ザルド、アルフィア。その子…べルを早く追うんじゃ。ヘラはここにおれ。」

「ぐすっ…、いやです。私も責任がありますので行きます。」

「仕方がないのう…ヘラが行くなら儂も行くゾイ☆」

「「ええー…。」」

 

「自動更新じゃと?そんなウルトラスーパーレアスキルを0歳から発現するとはのう。」

「私もそこまで急成長するとは思いませんでした…。」

「じゃが、復讐を煽る子守唄はやりすぎじゃ。ヘラ。」

「ごめんなさい…。」




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