世界を渡る最恐最後の眷属   作:覇幻

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if外伝:(別ルート)同世界線の「それは遥か彼方の静穏の夢 」5

「!?」

「ヘラ、どうしたんじゃ?む…この感覚は……、ダンジョンを制覇したか。」

「ええっ!もう!?」

「……ベルが…死んだ。」

「「「なっ!…あの子が。」」」

 

「……何という大偉業かのう。現最強のファミリアを皆殺しにし、暴走した大精霊を殺し、我が子達が倒せなかった黒竜を討伐し、ここのダンジョンを制覇したか。しかも単独で。…天晴れじゃ!」

「やめてください!あの子は…それを望んでいません。」

「何故じゃ?喜ぶがいい、お主の眷属の仇をあの子が取ったのじゃぞ?」

「これを!喜べるというのですか!…私があの子を追い詰めてしまったんです!」

「だが、結果から見るとお主がベルを鍛えたことによって、黒竜討伐そしてダンジョン制覇を単独で成し遂げたんじゃぞ?」

「……結果から見るとそうでしょう。でも!私は!」

「もうよい。続きは天界で聞く。」

「え?」

 

「聞け!…このオリンポスの主神、ゼウスが告げる!【へラ・ファミリア】のベル・クラネルは、単独で黒竜を討ち、ダンジョンを制覇したという大偉業を成し遂げた!これにより、世界はモンスターの脅威に怯えることはなくなった!あとはお主ら、人類が紡ぐんじゃ!神々はこの一週間以内で天界へ帰ることを命じる!従わないものは神の座を剥奪し、天界から追放するものとする!以上じゃ!」

「貴方!?どうして!」

「儂らの役目を忘れたか、ヘラよ。」

「…っ!…わかりました。」

 

「なら、従うんじゃ。ということで…お主らがこれからこの世界を守り紡ぐんじゃよ。」

「わかったわ!…あの子は本当に死んだの?」

「……そうじゃ。」

「…なら、語り継ぐわね!あの子が黒竜を単独討伐し、ダンジョンを単独制覇したことをね!」

 

「…オラリオを滅ぼしたことについては?」

「え?アイズちゃんがやったんでしょ?ファミリアの抗争なんてよくあることだし!」

「団長さま、よろしいんですか?」

「いいも悪いもないわ!あの子が大偉業を成し遂げたなら語り継げないと!」

「はぁ…そうですね。あの小人族の名前はベルというのですか?」

「「え?」」

「「「え?」」」

 

「…お主ら、知らんかったのか?」

「え?だって、どう見ても小人族でしょ!」

「いや、あの子はヒューマンだぞ?」

「「「!?」」」

「馬鹿な…な、何歳ですか?」

「7歳だ。」

「「「!?」」」

 

「え?じゃあ、何!?オッタルさんもフィンさんも7歳児にけちょんけちょんされたわけ!?」

「事実じゃが、言い方がひどいのう…。」

「うわぁ…あいつらが浮かばれないぞ。」

「7歳…レベルはいくらですか?」

「自動更新していたから見れるわけないだろうが。」

 

「黒竜の時は恐らくレベル10以上はあったじゃろうな。」

「レベル10以上!?」

「何をどうしたらそんなに強くなったのですか…?」

「スキルだ。…私があの子の純粋な想いを捻じ曲げたせいだ。」

「…お主の罪ではない。ベルの想いが大偉業を成し遂げたんじゃ。」

「それでも…私の罪は消えません。」

 

「………。」

「戻ったぜ、爺。」

「すみません…間に合いませんでした。」

「いや、ご苦労だった…。」

 

「む?ザルド、ベヒーモスの毒はどうしたんじゃ?」

「…こいつが、全部背負いやがった。アルフィアの病も…アリアにかけられていた呪いも。」

「「なっ……!」」

「魔法で私達の状態異常をこの子自身に移したんです…自分への罰というように。」

「私達はそんなの望んでいなかったというのに……馬鹿な子だ。」

 

「何という子じゃ…。ステータスを公開せよ、ヘラ。大英雄としての軌跡を見るためだ。」

「わかりました…。」

 




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