「た、大変だ!ゼウス!」
「こっちも大変じゃ!で?どうしたんじゃ?」
「め、冥界が…攻めてくる!」
「「「は?」」」
「…何でだい?ずっと数億年もなかったじゃないか?」
「わからない!久しぶりに行ったら、何故か戦準備を始めていたんだよ…。」
「貴女…。」
「うむ、とりあえず迎え討とうではないか。全柱に招集かけよ!」
「その体勢で言っても威厳ないなー。」
「うわぁ…ほぼ全軍じゃないか。」
「そうだな。だが、私達にとっては問題ない。」
「…おかしいのう。」
「何がだい?」
「旗頭はハデスの真面目野郎じゃろ?見当たらんのじゃが?」
「そうですね…あ、出てきたようですよ。」
「む?…何故あやつ使者服なんじゃ?」
「…久しぶりだ。天界の神々よ。」
「何用じゃ?ハデス。お主が自ら出てくるなんて…そんな目立ちたがりやとは知らんかったぞ?」
「俺だってこんなことしたくないんだ!でも…あの方が…あの方が…。」
「「「あの方?」」」
「ゴホン…あの方の要望を伝える。」
「は?要望?」
「ヘラを出せ、…の一択のみだ。今から10分以内にとのことだ。」
「え?…ヘラを?」
「…儂の妻と知ってのことか?」
「ああ、もちろんだ!頼む!ゼウス!ヘラ!」
「…何故、私なのだ?」
「………あの方は7年前からずっと怒り狂っているんだ。おかげで俺達…冥界の神々は八つ当たりされ、ずっと怯えているんだ。ヘラ!あんたが出れば丸く収まるんだ!」
「7年前だって?」
「7年前に何があったんだよ…。」
「私達が黒竜を討伐できなかったことに対して恨んでいる神々か?」
「それなら儂を名指しするはずじゃぞ?」
「違う、神じゃない。…ヒューマンだ。」
「「「は?」」」
「お主…仮にも冥界を代表する神じゃろう?」
「そうだよ!でも…あの方の怒りの前には無力だ!」
「第一、そのあの方って誰だ?言わなければわからんぞ。」
「…会えばわかる。」
「…貴方、会ってみます。」
「まあ、待つんじゃ。…天界との戦争はする気ないんじゃな?」
「ああ…ヘラを呼べと言われただけだ。」
「ふーん…同行神とかは?」
「…何も言ってない。」
「じゃあ、ヘスティアと一緒ならいいゾイ☆」
「へ?」
「ハデス…ヒューマンごときに膝を屈するとは恥をしれ!」
「…会えばわかる。膝を屈したくなる。」
「キミがそうするなんて…。」
「…うわぁ、扉を開く前からすごい怒りを感じるよ…。ヘラ、キミ心あたりはある?」
「このプレッシャーは……。おい、まさか…そのヒューマンは…。」
「察しの通りだ…。」
「あるようだね…。」
「お連れしました。女王陛下、同行神もいますが。」
「入りなさい…。」
「ひっ!…や、やはりこの声は!へ、ヘスティア!助けてくれ!」
「ちょ、ちょっと!」
感想・評価をいただけますと、嬉しいです!