世界を渡る最恐最後の眷属   作:覇幻

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【へラ・ファミリア】のベル・クラネルはあちらの世界で、【ロキ・ファミリア】の眷属たち…アイズ・ティオネ・レフィーヤをも殺しました。
しかし彼女たちを殺した時、彼に何か感じるようなものがあったようです。
そして彼のレベルが14あったこと、黒竜を単独で討伐、ダンジョンを単独で制覇したことに、全員が驚愕しました。
そして彼は…戦闘をしかけました。
(戦闘パートはスキップします。すみません。)


8.激昂

「貴様らには失望した。たった10秒か、これだけいて1分すら耐えられないとはな。」

「ぐ…。」

「見えなかった…。」

「影すらも…これがレベル14の速さ…。」

 

「特に貴様だ、【猛者】。ゼウスの【暴喰】に託されておきながら何てザマだ。まあ、あっちでは貴様とこう戦うことはなかったがな。」

「何…だと?」

「いや、正確に言うと【フレイヤ・ファミリア】と一戦交えることもなく全滅させたがな。」

「愚兎…貴様、まさか。」

「クソビッチを殺し、送還させた。あとの貴様らは脆かったぞ。」

「「「「「貴様ぁぁぁ!」」」」」

「遅い。」

「「「「「ぐあぁぁぁぁぁ!」」」」」

 

「ま…まだだ!」

「やはり立ったな。そうでなきゃ、俺じゃねえ。」

「何故…何故、そこまで復讐に堕ちた!」

「ぐふっ!」

「おい、そこのエルフにも刺さっているぞ。」

「ああっ、ごめんなさい!リューさん!」

「だ、大丈夫です。ベル。」

 

「会ったこともない家族のために…、世界の平和を支えている人たちを何故殺した!」

「お前は馬鹿か?家族の仇だからに決まっているだろう?俺達を一人にさせた家族を追放したのは誰だ?生き残った家族を殺したのは誰だ?なら、答えはわかりきっているだろう?」

「…それでもだ。」

 

「…ここまでの甘ちゃんとはな。いずれにしろ世界は滅びていた、黒き終末によってな。」

「黒き…終末?」

「それさえも知らないのか…?ああ、確か冒険者になって半年すぎだったな。黒竜だ。」

「隻眼の黒竜…。」

「そうだ。…隻眼というのはよくわかったな?ああ…ゼウスからか。」

「……。」

 

「そのゼウスも大罪だな。貴様に全てを隠し育て上げるとは…最強が聞いて呆れるぜ。」

「お祖父ちゃんがゼウス様とは認めない!」

「まだ言ってるのかよ!」

 

「はぁ…。いずれにしろ、こいつら程度では黒竜は討てん。だから俺が行く。」

「え?」

「あちらの世界でも俺は単独で黒竜を討った。ならこちらの世界でやっても同じことだ。」

「…君は。」

「ついでにダンジョン制覇しといてやる。感謝しろよ?オラリオを滅ぼさないだけありがたいと思え。」

「…君は…何か…いや、これは呪い?」

「!ちっ…、フン…残り命をこの世界で使い切ってやる。」

 

「……認めない。」

「は?」

「認めないと言っている!多くの命を奪い、踏みにじり、多くの偉業を果たしてそれでチャラにしようなんて…僕は絶対に認めない!」

「……。」

 

「償え!君が殺してきた命の分まで…償え!黒竜やダンジョンなんかどうでもいい!」

「どうでもいいって、お前…。」

「君は僕…僕は君。だから、わかる…。君は今、絶対に後悔しているはずだ!」

「!」

 

「いつからわからないけど、君は途中で道を間違えていることに気づいたはずだ!」

「五月蝿い…。」

「でも…多くの命を奪った君は後戻りできなかった…だから進むしかなかった!単独なのはそのためだ!巻き込まないために!」

「五月蝿い!」

「偉業をどれだけ積んでも…黒竜を討っても…ダンジョン制覇しても…君は絶対に満たされなかった!」

「五月蝿いと言っているだろうが!」

「うわぁぁぁぁぁぁ!」

 

「はぁ…はぁ…。クソ!俺自身を相手にするとこんなに厄介とは…。」

「ベル…、よくも…。」

「使うか?やってみろよ。面白いことを教えてやる。…オラリオを滅ぼしたのは俺じゃない。」

「何を…。」

「オラリオを滅ぼしたのは、あちらのお前が使ったそのスキルだ。」

「なっ!」

 

「俺は確かに【ロキ・ファミリア】、【フレイヤ・ファミリア】、そしてヘラ様から聞いた邪神共、邪神のファミリア全てを皆殺しにした。だが、そこまでだ。後は…お前が殺したんだよ、女子供だけでなく善神の神々もな。」

「そんなの…嘘!」

「じゃあ、発動してみろよ。そしたら…わかるぜ?黒き風、いや黒き竜巻をな?」

「……。」

「フン、あっちのベルのことが気になるのか?安心しろ、後を追わせてやる。」

「貴方はっ!」

 

「これは…何事だい?」

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