しかし彼女たちを殺した時、彼に何か感じるようなものがあったようです。
そして彼のレベルが14あったこと、黒竜を単独で討伐、ダンジョンを単独で制覇したことに、全員が驚愕しました。
そして彼は…戦闘をしかけました。
(戦闘パートはスキップします。すみません。)
「貴様らには失望した。たった10秒か、これだけいて1分すら耐えられないとはな。」
「ぐ…。」
「見えなかった…。」
「影すらも…これがレベル14の速さ…。」
「特に貴様だ、【猛者】。ゼウスの【暴喰】に託されておきながら何てザマだ。まあ、あっちでは貴様とこう戦うことはなかったがな。」
「何…だと?」
「いや、正確に言うと【フレイヤ・ファミリア】と一戦交えることもなく全滅させたがな。」
「愚兎…貴様、まさか。」
「クソビッチを殺し、送還させた。あとの貴様らは脆かったぞ。」
「「「「「貴様ぁぁぁ!」」」」」
「遅い。」
「「「「「ぐあぁぁぁぁぁ!」」」」」
「ま…まだだ!」
「やはり立ったな。そうでなきゃ、俺じゃねえ。」
「何故…何故、そこまで復讐に堕ちた!」
「ぐふっ!」
「おい、そこのエルフにも刺さっているぞ。」
「ああっ、ごめんなさい!リューさん!」
「だ、大丈夫です。ベル。」
「会ったこともない家族のために…、世界の平和を支えている人たちを何故殺した!」
「お前は馬鹿か?家族の仇だからに決まっているだろう?俺達を一人にさせた家族を追放したのは誰だ?生き残った家族を殺したのは誰だ?なら、答えはわかりきっているだろう?」
「…それでもだ。」
「…ここまでの甘ちゃんとはな。いずれにしろ世界は滅びていた、黒き終末によってな。」
「黒き…終末?」
「それさえも知らないのか…?ああ、確か冒険者になって半年すぎだったな。黒竜だ。」
「隻眼の黒竜…。」
「そうだ。…隻眼というのはよくわかったな?ああ…ゼウスからか。」
「……。」
「そのゼウスも大罪だな。貴様に全てを隠し育て上げるとは…最強が聞いて呆れるぜ。」
「お祖父ちゃんがゼウス様とは認めない!」
「まだ言ってるのかよ!」
「はぁ…。いずれにしろ、こいつら程度では黒竜は討てん。だから俺が行く。」
「え?」
「あちらの世界でも俺は単独で黒竜を討った。ならこちらの世界でやっても同じことだ。」
「…君は。」
「ついでにダンジョン制覇しといてやる。感謝しろよ?オラリオを滅ぼさないだけありがたいと思え。」
「…君は…何か…いや、これは呪い?」
「!ちっ…、フン…残り命をこの世界で使い切ってやる。」
「……認めない。」
「は?」
「認めないと言っている!多くの命を奪い、踏みにじり、多くの偉業を果たしてそれでチャラにしようなんて…僕は絶対に認めない!」
「……。」
「償え!君が殺してきた命の分まで…償え!黒竜やダンジョンなんかどうでもいい!」
「どうでもいいって、お前…。」
「君は僕…僕は君。だから、わかる…。君は今、絶対に後悔しているはずだ!」
「!」
「いつからわからないけど、君は途中で道を間違えていることに気づいたはずだ!」
「五月蝿い…。」
「でも…多くの命を奪った君は後戻りできなかった…だから進むしかなかった!単独なのはそのためだ!巻き込まないために!」
「五月蝿い!」
「偉業をどれだけ積んでも…黒竜を討っても…ダンジョン制覇しても…君は絶対に満たされなかった!」
「五月蝿いと言っているだろうが!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
「はぁ…はぁ…。クソ!俺自身を相手にするとこんなに厄介とは…。」
「ベル…、よくも…。」
「使うか?やってみろよ。面白いことを教えてやる。…オラリオを滅ぼしたのは俺じゃない。」
「何を…。」
「オラリオを滅ぼしたのは、あちらのお前が使ったそのスキルだ。」
「なっ!」
「俺は確かに【ロキ・ファミリア】、【フレイヤ・ファミリア】、そしてヘラ様から聞いた邪神共、邪神のファミリア全てを皆殺しにした。だが、そこまでだ。後は…お前が殺したんだよ、女子供だけでなく善神の神々もな。」
「そんなの…嘘!」
「じゃあ、発動してみろよ。そしたら…わかるぜ?黒き風、いや黒き竜巻をな?」
「……。」
「フン、あっちのベルのことが気になるのか?安心しろ、後を追わせてやる。」
「貴方はっ!」
「これは…何事だい?」