女妖怪達が育てるようです   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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1560年 忍び衆 伊勢制圧

 稼いだ金で尾張西部にある蟹江という町に城作りを始めた。

 

 西に勢力を伸ばす以上、敵対はしていないが一向宗が邪魔であり、すぐ隣の長島は一向宗の拠点であった。

 

 まぁ敵対しなければ素通りできるし、金持ちなので商いを通じて友好関係を築くこともできるだろう。

 

 とりあえず城持ちになれたが、子供達や家臣の事を考えるともっと稼がないといけない。

 

「俺ももっと頑張らないと!」

 

 ということで豊かな伊勢を手に入れようと頑張ることにした。

 

 で、信長様が気に入っていた滝川一益殿も外様ということで肩身が狭くなったために居心地が良いと俺の所に来ていたが、伊勢を攻略するには忍びの力を借りたほうが良いと言われた。

 

 忍びは近場だと甲賀流と伊賀流があるが金だけで働いてくれるのが伊賀で、1人の主に忠実とされるのが甲賀であり、どうしたものかなぁと考えた。

 

「なんすか? 忍びがほしいんすか? なら伝手があるっすよ」

 

 と草子が言うので詳しく話を聞いてみると、古今東西の忍び頭達と交友があるらしい。

 

 何者だよと再び思うが、口にすることは無く、こんな俺でも仕えてくれそうな人に前金で5貫(60万円ほど)上忍は20貫(240万円ほど)、働きに応じて土地と役職を与えるという条件で交渉をお願いしたいとした。

 

 とりあえず伊勢を攻略するのに兵力も情報も足りないので、稼いだ金を投資に回す。

 

 寺本城下で行い、それなりに成功した産業を引き継ぎ、家畜も殆どをこちらに移動させたので乳製品を売り始めたら、長島の僧達が大量に買っていった。

 

 チーズや蘇が精進料理に使えるらしく、高値で取り引きされた。

 

 油造りも米油だけでなく、お玉が

 

「菜種からも油はよく取れるぞ。中華ではこの油が良く使われておったが···日ノ本ではやられてないのだな?」

 

 菜種は野菜扱いで、おひたしにして食べられてはいたが、油にすることは考えられていなかった。

 

 なので直ぐに荒れ地を耕して、種を蒔き、春を待つ。

 

「搾り滓は肥料としても使えるが、家畜の餌には向かんのぉ。大豆の搾り滓は使えるが、大豆は味噌作りに使うからのぉ」

 

 味噌作り、酒造り、酒粕を使ったパン作り、水車を使って粉末にした蕎粉を使った蕎麦作り···金になりそうな事はのけなみ始めた。

 

 あと人工石作りもしており、なかなかよく売れた。

 

 元の金額が大きかったの十分な量の投資ができた為、数年すれば資金を回収できると判断した。

 

 まぁ数年で滅亡しているかもしれないのが戦国の世であるが···

 

 

 

 

 

 

 

 草子が帰ってくると伊賀、甲賀だけでなく、駿河や小田原といった関東、雑賀衆という忍びではないが傭兵集団からも人が訪れた。

 

 伊賀は金払いの条件が良いからと上忍10名含む50名が、甲賀は草子の忍術に感銘を受け、その夫ならば仕えるに値すると100人の忍びが、駿河は先の合戦の影響で遠江国が今川の政策に耐えかねて大規模な一揆が発生し、その一揆で使い潰されてしまっていたので耐えかねて一族率いて脱出、小田原の風魔衆は棟梁の風魔小太郎の鶴の一声で一族の半数を送り込んできた。

 

 雑賀衆は鉄砲の傭兵の売り込みがたまたま重なったというわけであるが、忍び衆が大勢集まっているのを見て驚いていた。

 

 とりあえず自分の農民上がりなので身分の保障(武士待遇)成果を出せばそれに見合った報酬の支払いを約束。

 

 とりあえず忍び衆に自由裁量と使用した資金はこちらが持つから伊勢を混乱させ、侵攻をやりやすくしてくれと大雑把に命令をし、兵を集めて伊勢侵攻の準備をしていると伊勢は瞬く間に混乱し始めた。

 

 とある城では宴会の食事に毒を盛られ、主要な武将達が次々に体調不良を訴えたり、屋敷の支柱に細工をされ、浅い地震が起こった際に屋敷が潰れ、妻子共々亡くなったり、鷹狩の最中に毒矢を射掛けられて暗殺されたりとやりたい放題。

 

 伊勢北部は土豪や国人、地侍の連合であったのだが、互いの悪口を書いた手紙だったり、裏切りを示唆する書物が流れまくり、疑心暗鬼から互いを攻撃し始めた。

 

 南伊勢では伊賀衆が元々領主の北畠から無理難題を言われ、忍びの命をゴミの様に扱っていたので、元々不満が蓄積しており、志摩国の海賊衆を蜂起させたり、一揆を煽って一揆を起こさせたり、北伊勢の混乱の首謀者を北畠にされたりとこっちもこっちで大混乱。

 

 半年様子を見ていたら伊勢の全勢力が弱体化し、俺は忍者スゲーとなった。

 

 銭で兵を3000名ほど集めて伊勢を侵攻したが、北伊勢は1ヶ月、南伊勢も剣豪として名を馳せていた北畠具教も毒殺されてまともな防衛もできずに名門北畠家は滅亡。

 

 そのまま志摩国の海賊衆も北畠に攻撃されて弱体化していたので攻撃して滅亡させ、尾張から堺までの海路を手に入れた。

 

 あまりの呆気なさに肩透かしを食らったが、忍び衆の功績は大きいのは確かなので、各勢力に知行を渡し、なんなら独身の家臣達に嫁さん紹介してくれとくノ一と呼ばれる女忍者達と婚姻が次々に行われていった。

 

 僅か1年で国主となった俺だが、完全に俺の統治能力を超えていると判断して文官の育成と法の整備に尽力することとなるのだった。

 

 

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