その血が歩む道すじ   作:亞忌羅

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 今更な報告ですが旧版と修正版とでは内容がガラリと変わってきました。名ばかりの修正版、多分その内修正版から名称が変わる。


百六話

「ところで、呪詛師は何人来るんだ?」

「あれ? まだ言ってなかったっけ」

「聞いてねぇな」

 

 てっきり話したと思っていた呪詛師の事を言っていない事に驚きながらも「じゃあソイツらの事も話さないとね、一人厄介な奴もいるし」と話し始める。

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「呪霊についてくる呪詛師は会場に四人、内一人は恐らく呪具師だと思う」

「それは何故?」

「悟君の骨でハンガーラック造るとかなんとか言ってるから」

「何ソイツキモいんだけど」

「弱いから大丈夫だよ、んで、二人目はこれまた気持ち悪い剣を持った奴だね」

「聞きたくないけど一応聞くわ、どんな剣」

「剣の抦が人の手になってる、因みにこの剣……剣で良いのか分からないけど一応呪具らしい、一人目の呪具師が造ったみたいだね」

「マジでキメェ」

「三人目は結界術師、帳を降ろすのはコイツだね。結界術の腕は僕以上じゃないかな」

「ハル以上とかあり得んだろ」

 

 加茂晴蓮の結界術はかなりの高水準であり、結界術から独自の封印術を開発する程度には卓越している。その為晴蓮が自分以上と言った事を誰もが思っていた。

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「生得術式が結界術系統なんじゃないかな、じゃないとこんな結界を降ろせるとは思えない」

「何重にも重ねた帳を降ろせるレベルの結界術師か………厄介だな、その呪詛師は捕らえられるのか?」

「無理ですね、帳を降ろし次第すぐに高専から逃げます。帳を降ろした術師がいないから壊せるんです、痛し痒しって感じですね」

 

 一言「そうか」とだけ呟き、数瞬目を閉じ「四人目の呪詛師はどんな奴だ」と聞く。

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「四人目は強いですね、しかも危険な術師です。この術師は会場内を彷徨き(うろつき)、京都高の生徒が二人対峙して二人とも重症を負います」

「術式は?」

「…………自分の骨を飛ばしたり生やしたり、後は骨を引き抜いて武器にしています。僕が知る限りそんな事ができる術師はあの家系しかいない」

 

 今まで興味が無かった為、茶菓子を食べながら漫画を読んでいた甚爾がピクリと反応し、身を起こして「禍求夜(・・・)の連中か?」と声を掛けてきた。

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「まず間違いなく」

「へぇ……そいつぁ面白くなりそうじゃねぇか」

「は? あの一族の事言ってんの? アイツら滅んだじゃん、まだ残ってんの?」

「末裔が市井に交じり、現代まで一般人(・・・・・・・・・・・・・・)として残ってたんだと思う。見つけられなかったのが悔やまれるね、できてればこうなる事を防げたんだけどね」

 

 五条の慌てぶりを見て夏油、家入の二人が目を白黒させている。

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「骨を操る? 滅んだ? いったいどんな一族なんだ」

「一言で言えばマジもんの戦闘狂一族」

「その結果滅んだ一族……だった筈なんだけど、まさか今になって出てくるとはね。

 厄介な呪術師が現れたのはちょっと……イヤかなり困る、全体的に困る」

「なんで今さら出てくるんだよ」

「一つは僕と同じ先祖返りの可能性を考えてる。僕の生得術式も調べた限りでは、『血漿操術は加茂家初代が使っていた』と言う文献が出てきたけどコレ以上の情報は無かった」

 後はあの継ぎ接ぎ呪霊の仕業の可能性も有るともすれば、だ。

 

「その骨を操る一族は確か、輝夜(・・)……だったか? その一族の術師が現れた理由の中に加茂憲倫(のりとし)……羂索の仕業である可能性は有るのか?」

 まあそりゃ知ってるか、高専にも一応文献が有るし。

 

「それをもう一つの可能性として考えています。覚醒させたのは羂索に付いてる継ぎ接ぎ呪霊の仕業だと思いますが、まあなので詰まる所は羂索の仕業とも言えますね」

「そうか……。それで、重症を負った生徒はどうなる」

「歌姫さんが間に合い、割って入るので問題はありません。ただ……」

「ただ?」

「歌姫さんも負傷する上、術師にも逃げられます。流石は禍求夜(カグヤ)一族、強い上に状況判断能力がずば抜けてる」

 

 口を手で覆い数瞬考え「二つ聞きたい」と口を開き、「どうぞ」と返す。

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「一つ目、どうして逃げるのか。

 二つ目、どうやって逃げるのか」

「一つ目は帳が壊されるので逃げます、これは僕が未来(世界)を視たので間違いありません。

 これは僕の憶測ですが禍求夜(カグヤ)の術師は羂索と共闘・協力関係ではなく、戦場(殺す場所)を設けるから手伝え程度の関係かなと思ってます。

 なので禍求夜(カグヤ)の術師が逃げるのは計画の一部ではなく自己判断でしょうね。

 二つ目の『どうやって逃げるのか』ですが、飛んで逃げます(・・・・・・・)

「飛んで……逃げる? その術師はそんな事ができるのか?」

「僕が視た未来(世界)では骨を羽みたいにして飛んで逃げてた」

「骨の羽で逃げられんの? それに戦闘狂一族なんでしょ? そんな奴が逃げんの?」

「術式の詳細は知らないけど骨の羽で逃げるのを視てるしできるんじゃない? 

 二つ目の『戦闘狂一族が何故逃げるのか』だけど、だからこそ逃げるんだ。

 禍求夜(かぐや)一族は戦う(殺し合う事)を第一に考えている、かと言って『捕まる(戦えなくなる)』と言う危険を冒してまで残る事はしない、その為なら逃走も厭わない。

 禍求夜(カグヤ)一族ならではだよね」

「次の戦場(殺し合い)が無くなるのなら逃げる、か。確かに戦闘狂一族だね、強いのに状況によっては逃走を躊躇わない。厄介だな」

 

 タメ息を吐き額に手をあて「まさか輝夜の術師が現れるとはな、何故今更出てくるんだ」と愚痴を溢す。

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「僕も禍求夜(カグヤ)一族が現れたのは予想外でした、未来(世界)を視た時は眼を疑いましたよ。何せ滅んだ筈の一族が出てきたんですから。

 でもまあどちらにせよ禍求夜(カグヤ)一族の人間が誰かの下につくとは思えませんので、羂索とは利害が一致しただけだと思います」

 ん? 待てよ……以前昼命(ちゅうめい)夜寿(やしゅう)が呪物の気配がする腕を持ってきたな、まさかその可能性も有るのか? 

 

「そんな一族が羂索の手引きとはいえ出張って(でばって)くるのは厄介だね」

「本当にね、なんで今現れたのか……僕の監視網をどうやって掻い潜ったのか、まあ傑君が言った様に羂索の仕業なんだろうけど面倒な事をしてくれる」

「そんなヤバいくらい強い一族がなんで滅んだの?」

 

 素朴な疑問で、当然の疑問を投げ掛ける。

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「滅んだ理由は悟君が言った『戦闘狂一族』だから滅んだ、彼ら一族はやり過ぎた。そして致命的な事をしてしまった」

「致命的な事?」

「それを話す前に『禍求夜(カグヤ)一族とはなんぞや』。を話そうかな」

「俺が知ってんのは『天の団和(ウチワ)、地の輝夜(カグヤ)』っつー二つの家系が有ってヤベェ術式を持ってる事だけだな」

「うん、それで合ってる。だから昔は御三家ではなく五大家系と呼ばれてた」

「五大家系………二つ聞きたい事が有る。

 一つ目は二つの家系はどんな術式を持っていたのか。

 二つ目は何故御三家になったのか」

「じゃあ一つ目の術式から。

 団和(ウチワ)一族の相伝術式の記録は『火陰遁攻呪術(かいんとんこうじゅじゅつ)』。術式の内容は『火の呪術と幻術が使える』術式と書かれていた」

「火は分かるけどさ、幻術とか(セイ)くらいしか使って無いイメージが有るし、火の呪術ってなんか……こう、そこまで強くないイメージが有るんだけど」

 扇さんがソレ聞いたら泣くよきっと。………扇さんなら『これが火の呪術だ!』とか言って見せてきそう。

 

「昔はそれなりに使う術師は居たみたいだけど、攻撃としてではなく遁術……逃げる・隠れる呪術として使われていた記録と、幻術系の生得術式を持った家系も数は少ないけど居たらしい。今じゃ下火どころか幻術を使う呪術師はいなくなった、理由として考えられるのは昔と違って戦う相手が呪術師(呪詛師)から呪霊に変わったからだと思う。対呪霊戦闘は原則祓除だからね。

 それと団和(うちわ)が操る火の呪術は『山をも焼く』らしいよ、人間程度なら骨すら残らず灰になるレベルの火力との記録が載っていた」

「ふーん、じゃあもう一つ。なんで相手が呪霊じゃないの」

「呪術全盛期……平安時代の呪霊は今より段違いに強く、多かった。でも同時に特級に相当する呪術師も多かった、だから呪霊祓除はすぐ終わる。

 その代わり自分の強さや家系の威信を賭けて戦うとなると呪霊が相手ではなく、呪術師と戦う機会が必然的に多くなった。だからまあその、殺伐としてたんだろうね」

 

 話を聞き若干引きながら「家系の威信の……為。なんか、本当に殺伐とした時代だね」と返すと、タメ息と共に「選民思想が強かったんだろうね」と呟くと、五条が「五条と禪院の御前試合が良い例だよな」と付け足した。

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「平安時代に生まれなくて良かったわ、生き残れるビジョンが浮かばない」

「術式が無いと生き残るのは難しいかもね」

団和(ウチワ)の事は分かった、禍求夜(カグヤ)一族の方はどんな術式を?」

禍求夜(カグヤ)一族の相伝術式の記録は『屍脈呪骨法(しみゃくじゅこつほう)』。

 術式の内容は『骨を自在に作れて、固い骨を鎧としたり、抜き出して武器として使ったりできる』術式と書かれてた。

 現段階では団和(ウチワ)禍求夜(カグヤ)どちらもこれ以上の記録は無かった。意図的に消されたのか、それとも滅んだからこれ以上書く必要はないと判断したのか……どっちなんだろうね」

「どちらにせよ禍求夜(カグヤ)と言う厄介な術師が高専襲撃に来るのか、何故こうなるんだ」

 

 夜蛾の弱々しい呟きに「羂索は何がなんでも呪物が欲しいんでしょう。だからあんな一族を見つけ、高専襲撃と言う『戦場』を用意し参加させた。

 恐らく禍求夜(カグヤ)には『自由にやれ』とでも言ったんでしょうね」と答えた。

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「でさ、禍求夜(カグヤ)どんな風に滅んだの」

「前提に有るのが団和(ウチワ)禍求夜(カグヤ)が犬猿の仲だと言う事、だから敵対し合ってて何かあればすぐに喧嘩し(殺し)合ってねぇ……当時の御三家の苦労が見て取れるよね」

「呪術界ってそんな感じなの? 五条家と禪院家も仲悪いんでしょ?」

「色々有ったからな。ま、俺からすれば禪院から一方的に敵視されてる様なモンだけど」

 

 五条の言葉に「今はそれなりに仲良くなったんだし、まあ多分大丈夫じゃないかな」と答える。

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「滅ぼした理由は分かっているのか?」

禍求夜(カグヤ)の考え方、在り方がブッ飛んでてね、御三家もなんとかして考え方を矯正しようとしたらしいけど、無意味に終わった。

 だから御三家は矯正を諦め、族滅を選び決行した」

「一応は頑張ったんだ」

「みたいだね、禍求夜(カグヤ)一族は多くの呪術師を輩出していたから御三家はその戦力を失いたくなかった。だから説得を試み、考え方の矯正を何度も行った、でもそれら全てが徒労に終わり呪術師より上回る呪詛師が多く現れ続けた。

 呪詛師になる理由は極めて単純なモノ、彼らは戦えれば誰でも良かったんだ。禍求夜(カグヤ)は見境なく強い奴と戦いたがる。

 呪霊に呪術師、そして非呪術師も関係無く強ければ構わない、そして禍求夜(カグヤ)一族はその全てを捩じ伏せてきた。だから自分達の強さに驕り、傲慢で、野蛮な時代が続いた。

 その様を見て呪術界では禍求(カグ)()一族を戦闘民族だと揶揄し、実際に成り果てた末に滅亡しってのは皮肉なものさ」

 

 付け加える様に「しかも自分達で元々の名前を変える呪術界でもマジもんのヤベェ一族」と話した。

 ━

「名前を変えた? 名前は『輝く夜』と書いて『輝夜』だと文献では読んだ事があるが、あの一族は名を変えたのか?」

「はい。彼ら一族は学長が言った通りの名前でした、ですがその当時の当主が『我らに輝く夜は無い、我らは(わざわい)を求める夜。故に禍求夜(かぐや)だ』と言い、名を変えました」

「禍を求める夜………」

「取り敢えずヤベェ奴なのは分かった」

「だから硝子には呪霊より歌姫さんのカバーに入って欲しいんだよね」

「呪霊じゃなくて良いの?」

「そっちはなんとかなるし、どうにかできる。だけど禍求夜(かぐや)の術師は歌姫さんたげだと厳しい。だから負傷する」

「りょーかい、私も歌姫さんが怪我するのとか嫌だし」

 

 甚爾が割って入り「なぁ(ハル)、俺もそっち行って良いか? 相手が禍求夜(カグヤ)なら愉しめそうだしよ」と聞き、少し悩み「あっはっは、甚爾さんならそう言うと思ってたので、会……場に行って……。そうか、これが目的か」と叫ぶ。

 ━

「どう言う意味?」

「羂索は禍求夜(カグヤ)の術師が現れると分かれば僕は必ず禍求夜(カグヤ)の為の戦力を用意する」

「それがゴリラか」

「僕の未来視(世界視)を前提で動くならこの行動がベストだ」

「でもアチラ側は硝子が戦える事は知らない、だから硝子を待ち伏せさせる事ができるんだろう?」

「向こうに知られていない硝子と言う戦力を使えば虚を突けるのは確かだ、でも正直禍求夜(カグヤ)相手に今の硝子だけじゃ心許ないし、生徒と歌姫さんを守りながら戦うのなら尚更厳しい」

 

 一通りの話を聞き夏油が「(れん)禍求夜(カグヤ)一族の末裔が現れたのなら、団和(ウチワ)の方も本当に途絶えたのか? もしかしたらどこかに居るかもしれない、もし居るなら私達に……」と呟き「そこんとこどーなんよ」と五条も乗っかって聞いてくる。

 ━

「………傑君が言う通り昔から団和(ウチワ)禍求夜(カグヤ)両家を探してたよ」

「いつから探してんの」

「んー、二年生の時からかな」

「そんな時から!?」

文字が読める(・・・・・・)ってのが嬉しくてね、それに文献とか古文書って読むの楽しいじゃん。だから色々と読み漁ってた。

 それに子供の頃はまだ読めなかったから読みたい欲的な何かが爆発でもしたんじゃない? まあそのお陰で団和(ウチワ)禍求夜(カグヤ)を知れたし、探すきっかけにもなったしね。

 で、その時から探してたけど禍求夜(カグヤ)らしき一族は見つけられなかった。その代わりに団和(ウチワ)らしき家系は見つけた、けど今の団和(ウチワ)には術師はいない」

(セイ)なら問答無用で術師にしそうなのになんか意外」

「硝子は僕の事をなんだと思ってるのさ」

「外道」

 

 家入の言葉に「……それは、まぁ……うん、否定はできない」と歯切れの悪い答えが返ってくる。

 ━

団和(ウチワ)一族はなんと言うか、愛が重いんだ」

「愛が重い? 何それ」

「そのままの意味だよ。

 彼ら団和(ウチワ)一族は非常に強く深い心優しい一族なんだ、だから家族や仲間など愛するものを失うと悲しみや憎しみ……怒りを爆発させやすい一族でもあるんだ」

「愛が重いのは分かった。でもさ、天の~とか言われてるって事は強いんでしょ? 戦力増強にはもってこいじゃん」

「イヤまあそうなんだけど………団和(ウチワ)一族が怒りを爆発させると特殊な眼が開眼し、同じく特殊な呪いが発現するんだ」

「写輪眼と……なんだっけ」

「写輪眼と呪印、正確には天の呪印(てんのじゅいん)だね。条件が条件だから開眼した団和(ウチワ)の術師って殆どが闇堕ちするんだよね、ただでさえ強い一族なのに厄介な眼と呪いを発現させて呪詛師になるとかさ、困るじゃん?」

「呪詛師になるって事?」

「なる場合もあれば、ならない場合もある」

「ふーん、禍求夜(カグヤ)よりはマシって感じ?」

「比較的ね」

「五十歩百歩か、どっちもヤベェ奴らじゃん」

「否定はできない」

 

 考え事をしていた夏油が「天の呪印(てんのじゅいん)……だから『天の団和(ウチワ)なのか』じゃあ『地の禍求夜(カグヤ)』と呼ばれるのは地の呪印(ちのじゅいん)を持っているからなのか」と口を開き、「その通り、これがまた厄介な呪いなんだよね」と答える。

 ━

「私も文献で呼んだ事はあるが詳細までは知らん、団和(ウチワ)一族はどんな事ができるんだ」

「僕が調べた文献を要約すると『呪術や体術、使い手は少ないですが、幻術を視認するだけで見抜き跳ね返す事ができる』。

 他には『瞳術(・・)の中でも特に動体視力に優れ、「見切り」に秀でた性能を持っていて相手の動きを先読みしたり、一度見た呪術をコピーする事もできる。但し写輪眼ができるのはあくまで学習補助程度で、視認した呪術を自分の術として使用できるかどうかは術者の技量・力量次第。

 ああ後、僕が個人的に危険視しているのは幻術ですね。団和(ウチワ)の写輪眼は『眼を合わせるだけで相手を幻術を掛ける』事ができるらしく反則的な『瞳術』が使えるみたいですね、そして天の呪印(てんのじゅいん)は呪力、運動能力の向上に特化した呪いです。なので文献には『団和(ウチワ)一族と戦う時は二対一なら後ろを取れ、一対一なら迷わず逃げろ』、が鉄則だそうです。この一文だけでもどれだけ厄介で強い一族なのかが分かりますよね」

「何それマジで反則じゃん」

「話を聞けば聞く程恐ろしさが倍増していくな。(れん)、ドウジュツは眼で見る事で呪術を使えるからそう名付けられているのか?」

「うん、瞳の呪術と書いて『瞳術』と載ってたね」

「眼を合わせるだけで呪術が使える……話を聞けば聞く程団和(ウチワ)の方が恐ろしく思えてくる。禍求夜(カグヤ)より厄介だね」

「だからこそ団和(ウチワ)禍求夜(カグヤ)が御三家と同等として扱われてたんだよ、まあその後色々有ったけど」

 

 家入の言葉に同調すると「しかも俺の六眼と違って、同じ世代で必ず二人以上が開眼するんだよな」と付け足した。

 ━

「なんでよ」

団和(ウチワ)の写輪眼は六眼と違って強力な代償(縛り)が有るんだ、文献ではある種の天与呪縛ではないかって書かれていたよ」

「強力な代償(縛り)で、天与呪縛の可能性がある。つまり凄ッい術式なんだ、どんな代償(縛り)?」

「一つ目は開眼する為には一定の条件が有る事、二つ目は団和(ウチワ)の瞳術はとんでもなく燃費が悪い、反転術式並みの呪力が要求される」

「確かにその代償(縛り)なら天与呪縛と言えなくもないね」

「それくらいないと足し引きが釣り合わないから当然と言えば当然かな。でもね、とある条件が整うと写輪眼から更に進化する(深化する)

「何それ写輪眼ってヤツでも反則なのに更にヤバくなるの?」

「うん、文献によると非常に難しい条件だけど、その条件が満たすと開眼する。加茂に有る文献では過去その眼になったのは三人居た事が書いてあった」

「多いのか少ないのか分かんないんだけど」

「それだけ条件が難しい……イヤ、『起こりにくい』。の方が正しいのかな。だから団和(ウチワ)ができて500年の内三人しかいない」

「約150年に一人の割合か」

「数字で示されると多い気がしてくる」

 

 何かを考えていた夜蛾が「団和(ウチワ)一族も、写輪眼と言う特殊な眼を持っていた事も文献で読んだ事がある。だが、一族に関しての情報は載っていなければ、写輪眼の上位の眼と言うモノも高専に有る文献では読んだ事が無い、本当に有るのか?」と純粋な疑問を投げ掛ける。

 ━

「高専に所蔵されてる文献は加茂家が検閲してますから、詳細は記載されていませんね」

「そんな事をする意味はなんだ」

 

 数瞬沈黙し「困るからです、滅んだとはいえ御三家に並ぶ家系が居たと言う事実は隠したいんです。禍求夜(カグヤ)一族も同じ理由で……いえ、禍求夜(カグヤ)の場合は呪詛師関連でその殆どが消されてますね」と答える。

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「御三家のプライドってヤツだよな、くっだらねぇ」

「特に加茂家だね、加茂家は昔から呪術界の監督者を気取ってた、だから徹底的に文献から消した」

 

 五条が一言「マジでくだらねぇ」と言い「その通りすぎてぐうの音も出ない」とタメ息と共に呆れながら愚痴を溢す。

 ━




 結局NARUTOのキャラを出すという暴挙、バカのする事ですよね、風呂敷広げすぎてちゃんと終わらせる事ができるのか……私にも分かりません。
 因みに『うちは』ではなく『うちわ』です。理由?同じだとなんか嫌なので変えました。
 相手が千手じゃないのは千手がバケモノ過ぎるのと君麻呂が出したかったからです、それに千手を出そうとすると呪詛師になるのは必然的にうちはになっちゃいますし。それでも最初はうちはを呪詛師にして千手を主人公側として出そうと思い頑張りましたが無理でした。
 出すとやっぱり原作に近いスペックで書きたいですし、でも書いたら書いたでバケモノになるのは分かりきってるしで諦めました。それに私の足らない脳ミソでは千手を書けない。結論、千手一族はバケモノ。
 なら何故君麻呂(きみまろ)なのかは一応原作でもなんやかんや関係性あるし、骨を操る呪術師とか面白そうだなと思い追加しました。

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 当たり前ですが五大家系なんてモノは捏造です。
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