その血が歩む道すじ   作:亞忌羅

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十三話

 

静寂の後に訪れた二つの暴! 

 

「虚式『茈』

「血譴:〈秘剣・燕返し〉

 

 

 全てを削り抉る仮想の質量の一撃! ソレに対すは純粋なさらに黒い火花を伴う巨剣による圧壊の攻撃! 

 その結果なぞ想像に容易いだろう、五条家の雅な中庭は今や外壁もろとも更地と化していた。

 更地の中庭に静寂が訪れる、そこに立つ二人は満身創痍……お互い肩で息をしている。されど……両者ともに視線は切らない! 一挙手一投足を見極め後の先を……否、先の先を狙うために――

 ━━

 

「お互いに限界かな? 悟君」

「ハッ、バカ言え。オレはまだヤれる」

 つっても正直、晴蓮の言う通りもう限界だ。 呪力は問題ねぇ、キてんのは体……できて腕一本動かせる程度。でもな晴蓮、オレはそれで充分なんだぜ? 

 

 彼であれば腕一本指一本動けば術式は使える。

 負けは濃厚……今まで見せてきた技だけであれば……の話だけどね。悟……俺にだって意地はある、負けたくなんか無い、そのためなら切り札の一枚、二枚程度……喜んで切るとも! 

 

ねぇ、悟……

 

此れにて仕舞いといたしましょう

 

さぁ

 

大盤振る舞いに御座います

 

 ッ! なんだ! なんだ今の寒気は!! いけねぇ、コイツを動かせちゃいけねぇ! オレが先に決める。

 

極の番

虚式!」

 

みな……

 

 

「晴蓮!!」 「悟!!」

 

 

 

 ! 家の連中か! それにもう一人の方は晴蓮の親父さんか? ――

 今……オレは、何を思った? 助かった? このオレが? 助かったと思ったのか? ははは、そうか。

 そうか、晴蓮。オレは、お前に、畏れを感じたんだ!! このオレが!! あぁ、サイッコーだよ、晴蓮。

 お前はとことんオレを楽しませてくれる、サイッコーの友達だ。

 

 

 ━━━━━━━━━━━━━━

 

「晴蓮! 何があった! 無事なのか?」

「……え? ……あぁ、父様、ですか。えぁあぁ、はい。特段何もありません。ただ、彼とちょっと……じゃれ合っていただけです、父様」

「晴蓮……なにを……」

 これが……じゃれ合い? この惨状がじゃれ合いだと!? いや、いや、いや!! そこじゃない……気にするはそこではない! これを、晴蓮が、私の息子が! してのけたのか! あの『最強』を相手に!! やってのけたのだ! フフ、フフフ……ハハハハハハ!! 良くぞやってくれた、晴蓮! 五条家め! それみたことか! 何が『最強』か! 何が無下限か!

 貴様らなぞ恐るるに足らず! 呪術界『最強』何するものぞ! 間違いない、これは間違いなく特級認定だ。

 我が一族から特級術師が誕生したのだ! それも、ただの特級じゃない、あの『最強』を降した(痛み分け)特級呪術師だ! ククク、五条どもの悔しがる顔は見物だな。

 

 ━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「悟! これはどう言う事だ、何をした!!」

チッ、ウルセーなぁ、クソが。せっかくの楽しい気分が台無しじゃねぇか。べっつに~じゃれ合ってただけじゃん」

 じゃれ合い? じゃれ合いだと! これがか! この有り様だぞ! 

「何をしたら……一体ナニをしたらこうなるんだ! 

 あ"ーウゼー、マジウゼー。いい気分だったのに、たかだか親ッてだけで喚いて叫んで。

 有象無象の一つのクセに……

……セーよ

「何だ、聞こえんぞ」

 あーあ。俺シーラネ、あの人……吹っ飛ぶぞ。

 

ウルッセーつってンだよ!  雑魚親風情が!! 

 言葉と共に術式反転『赫』が炸裂し、五条■■は錐揉み回転しながら屋敷の残骸を巻き込み、屋敷の中へと吹き飛んだ。

 ━━

 

 フツーやるかね自分の親に……まぁ、彼はフツーじゃないからね、やるよねそりゃ。

 楽しんでた中? 邪魔されて? ブチ切れるよね。何せ彼は……五条悟なのだから。

 

 南無三、悟の父親らしき人。いい(知らない)人を亡くした(まだ生きてる)

 

 

 




これにて五条悟遭遇編。終いに御座います。
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