その血が歩む道すじ   作:亞忌羅

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十四話

「なぁ、(ハル)

「え、ナニその呼び方」

 え、ナニいきなり変な呼び方してンのこの人、怖いンだけど。

 

「セイレンってなげーじゃん? んで、セイレンの漢字ってさ、晴れると(音読み・レン:訓読み・ハス)って書くんじゃん?」

 

「え、あぁうん。そうだけど、それがナニか関係あるの?」

「ンで。晴れるの人名呼びする時はハルって呼ぶ……だからハル。今日からお前の事、ハルって呼ぶからヨロシク」

 教養……あるんだ、コイツ。なんか意外だし悔しい。

 

「良いっしょ? 別に。オレと晴の仲なんだしさ」

 すんげー嬉しそう……まぁ本来の世界(原作)だと独り? だったもんな、イヤ……今でも……か。

 そんなに時にいきなり俺が現れた……並び立つ、並び立てる術師が現れたんだ……そりゃこうなっても仕方ないのかねぇ……どースっかなー。

 ……ははは、今さらどうもこうも無いか、今さら意固地になってもな、男が廃るってもんか。

 

「いいよ、それで。僕達の仲だからね」

 あぁ、イイよ。もう認めるさ、認めるよ。俺だってこっちに来てもう十年たってンだ、初めこそ、ここは所詮お話し(フィクション)の世界でしか無かった。

 俺はここではただの異物で……最初はお話し(フィクション)の人じゃんへー、程度だった。

 君に対してもお話し(フィクション)の事を知っている上で。

 こんなクソみたいな(呪術廻戦)の世界で良くやってられるなーと思っていた、その精神性もすげーなコイツ……イヤそうなって当然だわこれは……だった。

 人間性的にはクソだが、その在り方には憧れずにいられなかった、この世界(呪術界)をどうにかしようと、何とかして変えてみようと足掻いて踠いて、突き進み続けるその姿はカッコよかった、だって……俺にはできない事だと思っていたから。

 俺は所詮異物、ナニをしても道筋は変わらない、変えられないと思っていた……でも、さっき君は変えてみせた、俺を……そして世界を変えて魅せた。

 俺は会いたくないと思いながらも、会ってヤり(呪い)合って……俺がどこまで通用するか試してみたかった、どれだけの壁なのかを知りたかった。

 そして、その壁は間近にあった!! 届く、『最強』に、それなら俺は…………

 

「ねぇ、悟君」

「うん? 何? どったの?」

 彼はきょとんと、した顔でこちらを見やる。

 

「君は誰もが認める呪術界『最強』の呪術師だ。

 それなら僕は、呪術界の誰もが認めざるを得ない『最優』の呪術師になる。悟君、僕は君に追い付き、そしていずれ君を追い越す。だから君も僕に置いてかれないようにね」

「………ふ、ふふ、アッハッハッハ!! なにソレサイッコーじゃん、あぁ、イイよ。オレが認める。誰よりも先に! 他でも無い『最強』のオレが! (ハル)が『最優』の呪術師だってな!! (ハル)……オレたちは『最強と最優』のサイッコーのコンビだ」

 はは、本来(原作)なら『オレたちは最強(五条と夏油)だから』だけど……この時点で『オレたちは最強と最優(五条と加茂)何だぜ!』か、うん。悪くない。

 それなら将来『もう一人の最強』は何に成るかな? 今からとても楽しみだ。

 

「悟君、今度は僕の家においでよ。ねぇ父様良いですよね?」

「ん!? あ、あぁ、私は構わんが五条殿の許しを……」

「あー、イイよ聞かなくて。オレが行くつったら誰も反対しねーから。だからハル、今度ゼッタイ行く」

「うん。待ってるよ悟君」

 う……うーむ、ま、まぁよいか後で私の方から連絡をいれておこう、しかし……確かに傍若無人ではあるが……フム。善き友、善きライバルと成るのも……よいのやもしれんな。

 

 

 

 

 




次は禪院かなー、どうしたものか。
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