ココがあのドブカス共のハウスね!! て事でとうとうやって参りました、
御三家の屋敷ってどこもでかいのね、今さらだし俺が言えた事じゃないけども、フー……気合い入れて行くぞ俺、ドブカス共に一泡吹かせてやんよ。
━━━━━━━━━━
「父様、ここが最後の御三家の禪院ですか?」
「そうだ、気を付けろ晴蓮。彼らは選民思想が強い。彼ら曰く『禪院家に非ずんば呪術師に非ず呪術師に非ずんば人に非ず』だそうだ。それに加え前時代的な思考の持ち主ばかりときた、可能なら……私とてココにはあまり来たくないものだが、今回ばかりは致し方無い」
おぉ、珍しい。父がタメ息を吐いてる、そんなにドブカスなのかやっぱり、どっしよっかなぁ……なんかヤってきたらフッ飛ばすか?
「晴蓮」
「……何でしょうか、父様」
「先に手を出すな、いいな」
あー、はぁん。
なるほどなるほど、先に手を出すのはダメと、フムフム。なら……そー言うコトで良いのかね。
「分かりました、堪えます。ですが……可能な限り、にはなるかもしれませんが」
「構わん。それで良い、あぁそれと、だ……ナニかあっても建物はあまり壊すな良いな? 晴蓮」
あの時はホントすみませんでした。いやマジで。
流石にやりすぎたなって自覚はございますので、はい。
「肝に銘じておきます、やり過ぎないように、と」
確約はできかねますが、頑張ります。
━━━━━━━━━━━━━
「お久しぶりにございますな、直毘人殿、扇殿」
そして相変わらずの呑兵衛だなこの御仁は、それとこちらの御仁も相変わらずの卑屈さだ、目に余る。
「おぅ、久しいな。加茂の当主よ、して……隣のが噂の?」
「禪院直毘人様並びに禪院扇様。お初にお目にかかります、加茂晴蓮と申します、以後お見知りおきを」
この人酒クッセ、客人に会うんだぜ? 少しは我慢しようとか思わんのかこの人。……それでもこの人が禪院の良心とか言われてるらしいけど……よく分からん。
「くははは。中々に利口なヤツだ、なぁ坊主?」
コレがあの『最強』と互角にヤり合ったガキか……確かに並みの術師じゃ話にならんだろうが……ソコまでの強さか? そうには見えんが……。
だが話に聞けばこのガキも天与呪縛とのコト……どこまでの天与呪縛だ? どこまで上がる? 直哉とヤらせるか? ……それはそれでいい肴になりそうだな。
「あの、直毘人様。一つお聞きしても宜しいですか?」
「うん? 構わんぞ、何だ? ナニがあった」
「いえ、ただ……」
「ただ? どうした」
晴蓮は右手を右側の襖に向けこう言ってのけた。
━━
「そちらの襖の奥にいらっしゃる方はどちら様にございますか? ご挨拶をさせていただきたいのですが」
!? バカな、アレに気付いたのか! どうやって? このガキにナニが見えてやがる。
「おい、入ってこい」
「へぇ、珍しいな。じじい、てっきりはぐらかすと思ってたンだがなぁ。ンでこのガキか? 俺に気付いたのは」
へぇ、中々おもしれぇナリしてんじゃねぇか、このガキ。
何だ! 目の前のコレは何だ! 呪力が無い、少ないのでは無く、全く呪力が無い!! あり得ん!! こんなコトなぞあり得るハズが……まさかこの男も……
「……意外と優しいお人ですね、目が見えない僕に対して後ろでも無く横でも無く、ちゃんと前にしかも杖に少し触れる様に立ってますね」
は? このガキマジでなンだ? なンでいる位置も状態も分かる? ……このガキ! まさか!
「おいガキ」
「ガキ、では無く加茂晴蓮と申します。天与の方」
「てめぇ、クク、ククク、クハハハハ。いいねぇガキ! ああいや、加茂……晴蓮つったか。覚えたぜ、晴蓮。で、だ。なンで分かった俺のコト」
「匂いはするのに呪力が感じとれませんでした、この様なコトは初めてでしたのでナニか居るのだろうな……と。ですが、凄いですね。貴方からは呪力を一切感じません、ですがとても強いエネルギーがある、そんな人初めて会いました。名前をお聞きしても構いませんか?」
「禪院……甚爾、お前さんと同じ天与呪縛だよ、ア"ーいや、違うな
禪院甚爾は一息に話した後この場には不釣り合いな程に大声で笑っている。
━━
やはりこの男、天与呪縛であったか。 しかし呪力を持たぬ天与呪縛なぞ聞いたことがない、それにあり得るのかこんなことが……
「んー。でも甚爾さん。貴方強いですよね? それこそ……僕以上に」
「へぇ……なンでそう思った」
「勘、ですかね。ただ何となく、貴方とはヤり合いたくないなーと。そうですね……生物的な本能、と言ったところでしょうか。すみません上手く言語化できませんでした」
「あぁ、構わやしねぇよ」
生物的な本能……ね、目が見えねぇ分その辺りが鋭くなってンのか? ますますオモシレぇ、いいなコイツ……
エミュ難しいって、禪院家全員エミュ難しい