京都某所、呪術界総本部
総監部の一室。
ソコには御簾に隠れた複数人の呪術師がいた。
その部屋に
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〖さて、これで一通りの議題は終わりか〗
〖然り、加茂晴蓮の特級認定は可決した〗
〖であれば、次の内容はアレか〗
〖異存無し〗〖同じく〗〖儂も無い〗〖如何様にも〗
〖加茂晴蓮。これから話すことはまだ検討段階のモノだ、軽く聞き流すと良い〗
〖我々は君を総監部の一員……正確には五条悟の監視をしてもらう、と考えている〗
晴蓮は眉根を潜めながら総監達に問う
「彼の……五条悟の監視、ですか? 僕は彼と長年親しくしておりますが」
〖その事については我々も知っている、だからこそ君に任せたいのだ〗
〖君であれば。あの五条悟も油断し襟を開くだろうと考えている〗
〖故に君に白羽の矢が立ったのだ、何故ならきみは『加茂』の人間だからだ〗
加茂の人間……ね。イヤな言い方だ、まるで俺もそちら側だと思ってやがる。
今まで俺がしてきた事の中でナニを見てそう思える、
「皆様。何故、僕にそのような事をさせようとなさるのですか? 先ほども申した通り、僕は『個人的』に五条悟と長くに渡り親しくしております、僕が彼にこの事を話す……とは思われないので?」
〖そう、君は『個人的』に親しくしている故君の懸念も分かっているつもりだ〗
〖然り、君の憂慮は我々も推し量ってあまりある〗
〖だが、加茂晴蓮。それ以上に『五条悟』と言う男は危険なのだ〗
〖故に我々は君を総監執行部の一員にしこの任務に就かせる、と我々は考えているのだ〗
〖だが、あくまでこの話しは検討段階だ、任せるかどうかはまだ決まっていない〗
なぁにが検討段階の話しだ、俺に言った時点で決まったも同然だろうに。どうする、先手を打つか? ……その方が安心できるか……備えあれば、憂いなし……だな、アレを使うか。
晴蓮は誰にも聞こえず見えないようにゆっくりと術式を発動させる。
〔
これでよし、と。ふふふ……くははは。コレで……ここにいる
それにしても胸クソ悪い奴らだ、
……どうせだし
うん、実に楽しみだ。
「総監部の皆様方、皆様方は僕にナニをお望みで? 勿論、監視の件とは別にございます」
〖ほぅ……やはり君は聡い子だ。ゆくゆくは君に総監部の一員……執行部では無く、我々の一員に成って欲しいと、思っているんだ。これは珍しくも皆一致した意見なのだよ〗
〖然り。加茂の相伝術式、しかもその原型の一つと呼ばれる術式を持っている。我々の一員に成る資格は充分にある〗
〖うむ。だが、その
〖その通りだ。故に君には高専に行き知見を広げ、そして同時に人脈も作ると良い〗
〖ああ。狭い視野では成し得ない事がある、その為、君には広い視野を持って欲しいからね〗
〖だが、高専に行くとしてどちらに行かせる?〗
〖京都では既にある程度の人脈は有ると見て良いだろう〗
〖であれば東京校か。だが、あちらは我々の〗
〖だからだこそだろう。彼を東京校に行かせ、あちらの連中をこちらにつけるのだ〗
頭が痛くなりそうだ、さっさと話を煮詰めてくれ、いい加減に帰りたい。『俺の思い通りだと露とも知らず』に会議を踊らせて……はぁ、すぐ終わると思ったのにさぁ、踊って無いでさっさと終わらせてくれよ。ああイヤ、俺が終わらせた方が早いか。
「皆様方。僕は皆様方が仰有られるように東京校に行きたいと思います。それと同時に彼も東京高に行くように僕が仕向けましょう」
もっとも、ンなことせずとも勝手に付いてくるだろうけどな! なにせ悟だからな。