どうしようかな、ヒロイン。
あと歌姫のエミュが難しいどころかわからない。
あの出来事があった二週間後に窓を管理部から依頼がきた、まさか高専に入る前に
大丈夫、私はいつもの役割りをするだけでいい、よし、頑張れ私。
「庵さん。お待たせしました」
「大丈夫よ、私も来たばかりだから」
まって!今の恋人やり取りみたいじゃん!な、何か言わなきゃ……
「あはは、まるで恋人の待ち合わせみたいですね」
かふっ……なにその天使スマイル、マジヤバいんだけど。……き、気をとりなおせ私、大丈夫。平常心、平常心よ……ふー。
「平野さん、状況を教えてもらえますか?」
「は、はい。分かりました、この先にある廃墟にて多数の行方不明者が続出したため我々に依頼がきました」
「ん"ん"。大方、肝試しでもしてたんでしょ、なんでそんな事するのかしらね、気が知れないわ」
「彼らからすれば娯楽のひとつなんでしょう、だからこんな事をした、知らないが故の蛮勇……とも言えるかもしれませんね」
そう、なにも知らない一般人からすれば肝試しは娯楽や余興程度の認識でしかない、だからこんな事になる、かと言って呪霊の存在を広めるワケにはいかない、なんとも……もどかしい事柄だ。
「では平野さん、帳お願いできますか?」
「分かりました、今降ろします。 闇より出でて闇より黒く、その
「ありがとうございます。ああそうだ平野さん、車の中にお土産がありますので、是非食べてください」
「あ、ありがとうございます!!是非いただきます!」
はー、本当にスゴい。そんなところまで気を回せるなんて、人間としてできてる、私も見習おう。
あぁ、皆から聞いてはいたけど、本当に良い人だ、私たちみたいな補助監督にも気を使ってくださるなんて。
晴蓮達が帳の中に入ろうとした時に晴蓮が「あ。勿論、安全な場所で、ですよ。では行ってきます」と声をかける、それに対して平野は「お気をつけて、ご武運を。と返した」
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「スゴいわね、残穢がこんなに濃いなんて、本当に一級案件なのかしら」
「この残穢の濃さから見て一級の中でも上位に類するかと」
晴蓮は、この状況を客観的に判断した、その上で歌姫に聞こえない程小さな声でボソリと「最悪……特級呪霊が出てきてもおかしく無さそうだ」と呟いた。
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「おかしい……この建物の中の残穢が薄い、ここに来るまでの道はあんなに濃かったのに……」
「おそらく、ですが呪霊はここにはいない、ここは呪霊がいる場所までのただの道だ」
「道?道っていったい」
道……道……そうか!ここは。
「「霊道」!」
ほぅ。流石は巫女一族、その辺りの事は知ってて当然か。
「はい。この建物は呪霊にとっての道……おそらく、なにがしかの由緒ある物を潰して建物を立てた。まぁ当然と言えば当然ですね、土地を余らせておくのは勿体無い」
そしてそのナニかはおそらく……
「土地神の類い。この依頼を受けた際にこの辺り一帯の事を調べました。昭和初期の頃にこの辺りに集落と神社があったそうです」
そんな事まで調べるなんて、用意周到ね……それも考慮しての特級なのかしら?
「神社……土地神とかかしら?」
「そこまでは分かりませんでした、ですが住民達には篤く信仰されていたみたいです」
「待って晴蓮くん、住民の人達が居たなら神社を守ったハズよ、なのにこんな建物が立つのはおかしいわ」
「ええ、そうですね。住民がいたらの話ですが」
「それはどう言うこと……さっき晴蓮くんは……」
晴蓮は少しの間沈黙し口を開いた、あまりにも悲惨な出来事を語る。
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「この辺り一帯を調べていた時、この辺りで大きな地滑りが起きた記録を見つけました。その時に住民達の過半数が被害を受け、未だに行方不明者さえいるとの事です。そして神社も呑み込まれ半壊状態になったと……書かれていました」
「そんな……事が、ここで」
歌姫は口元を覆い絶句する。
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「当時ではそう珍しくないそうです、治水工事や砂防堰堤……つまりは砂防ダムですね、そういった設備は少なかった。だから一度でも災害が起きれば被害は甚大になる」
「そして被災者の慰霊碑と小さな祠を造りそれで善しとして、その後にこの建物を立てた。そして怒りを買った。こんなところでしょう」
そう、事も無げに語りながら窓の外を見て「あれですね、慰霊碑と祠。ほらあそこに」と手で示した。
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「ただ……疑問なのはこの建物の残穢が薄い事です。何故薄い?普通なら建物の方が濃くなるハズ……なのに濃かったのはここに来るまでの道……」
晴蓮は「いったい何故」とブツブツしながら考えいた。
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「ねぇ、晴蓮くん。ここの集落の地図とかある?」
「地図ですか?ええ持っていますが、それが……どうかし……」
晴蓮はハッとした顔で手に持つ凝血棍で床を軽く叩くと周囲数キロに呪力が伝播する、それはまさしく呪力による反響定位。
そして晴蓮は気付いた、ここがどこなのかを。
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歌姫パイセンの設定も捏造してます。