その血が歩む道すじ   作:亞忌羅

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晴蓮くん何気に領域使えてヒャッハー状態。


三十三話

 

 

 「はぁはぁ……はぁ、ふー。これでようやく1/3ってとこか、先なげぇなおい。夜叉神様よ、少しは楽になったかい?だと嬉しいんだがね」

 さってと、続けますかね。相手は夜叉……腐っても神、同じ技はそう何度も通用しないとみて良いだろう、手札の多さってのはこう言う時にイイね、良くやった俺。

 

 

 「ア、ア。……ね……い、レを……」

 しゃがれた声を発した呪霊(夜叉神)その六つの手に持つ武器。それらは全てが特級呪具、当然……内包する術式も相応のモノ、それら武器を構える。

 まるで『幾らでも来い、その全てを斬り伏せようぞ』と言わんまでもの様相、そこに立つは三宝荒神・夜叉神の有り様……されど顔に浮かぶは苦痛の表情……祓っ(殺し)てくれ……と言っているような錯覚さえしてくるほどに。

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 「!?はは、すげぇな。さっすが神様、マジで少し戻ってきてんじゃねぇか、できれば話し合ってみたいね」

 さぁ、『視よう』か俺が果てない世界を、手繰り寄せようか俺が尽きない世界を、辿り着こうかその世界に……極限を(未来と無数の世界)『視ろ』!

 

 「さぁ……ヤろ(呪い)うか呪霊(夜叉神)、〔百斂〕血太刀〈秘剣・燕返し〉……〈天下無双飯綱舞イ〉」

 頚と四肢を両断せんと迸るは異なる世界線から呼び込まれた五つの血の刃 だが この程度で終わる(術師師)では無い。

 呼び込んだ異なる五つの血刃の一撃(五擊)呪霊(夜叉神)を空中へと打ち上げた後さらに異なる五つの血刃の一撃(五擊)が空中で完全に同一の時間で何度も何度も黒い火花を迸らせながら相手を斬り刻む。

 切り刻まれた呪霊(夜叉神)は喉を搔き毟るかのような悲鳴を上げ、血の池に落ち水飛沫(血飛沫)をまき散らす。

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 「ハッハァ! 楽しいな! 夜叉神様よぉ! 今のあんたの在り方は荒神(あらがみ)荒御魂(あらみたま)! 外敵を討ち滅ぼさんとする存在、どこまでいこうが鬼神のソレよ! なればこそ……俺が越えよう、その(いただき)。 俺は『最優』の呪術師……超えてやろうじゃないかこの程度の壁ごとき、あんたを……この俺が降す(還す)

 

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 刺し刺され、斬り斬られ、穿ち穿たれ、それでも尚お互いが近距離で一歩も退かず殺し(呪い)合う、まるで離れ離れ友との再会を喜ぶかの様に、お互いを殺し(呪い)逢う。

 肉が千切れる音が、骨が砕ける音が血の伽藍堂に響き渡り血の池をバチャバチャと音を立たせながらも殺し(呪い)合う、この領域内にいる限り死なないが故に手加減なぞあり得ない、ただ全力で全霊で斬り結び逢う、晴蓮の顔に苦痛は無いそれどころか喜びの顔だった、ここまで長く殺し(呪い)合えるのが嬉しいからだ、刺しても死なない斬っても死なない心臓を穿っても死なない、呪霊(夜叉神)の胴を断ち斬れば即座に直り斬りかかられ、己の腕が斬り落とされる。

 しかし刹那の間もなく腕は付いておりその腕で呪霊(夜叉神)を切り捨てる。

 気が付けば呪霊(夜叉神)に纏わり付いていた汚泥はもう、僅かな量……終わりは……近い。

 

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 「おい!オマエ!!ハルは、ハルどこだ!なんで連絡がこんなに遅いんだ!!」

 「晴蓮くんはあの中、それと連絡が遅くなったのも晴蓮くんの仕業よ」

 「はぁ!ンなワケあるかいや!ど阿呆!蓮クンがなんでそないな事せなあかんのや!」

 こンのクソガキども……晴蓮くんの爪の垢を煎じて飲んでから出直してこい。

 

 

 「そんな事知らないわよ、私にかけられた結界が解けたのがアンタ(五条悟)に連絡がいった数分前だもの」

 それよりいくらなんでも速すぎじゃない?ここに来るの、まだ連絡いって数十分程度でしょ?どうやって来たのよこの二人。

 

 「それで、どれだけの時間が過ぎた」

 「約四時間、くらいかしら。私たちがここに来たのがお昼頃、アレを見つけたのが昼一時頃」

 「そんなになげぇのかよ、ハル……よし」

 

 気合いをいれている悟を横目に直哉が語る。

 「アレ……蓮クンの領域や、外から入るんは無理や待つしかあらへん」

 「ハッ!だったらてめぇはそこで待ってろ、オレはブッ壊して中に入る」

 「あー、無理やムリムリ、あの外殻は壊せぇへん、蓮クンが今回どこまでやっとんのかは分からへんけど、少なくとも外から入るンは無理や、壊すンのも無理や。蓮クンの領域に必殺は無い、やからその分のリソースを外殻に回しとんねや」

 直哉は胡座をかき空を見上げながら「だから固いトンでもなくな」とボヤいた。

 

 「……なんでそんな事知ってんだよオマエ」

 「そりゃ見せてもろぉた(中に入った)でな」

 

 




あの時に入ったからね直哉くん
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