その血が歩む道すじ   作:亞忌羅

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神様に気に入られた晴蓮くんの明日はどっちだ。


三十五話

 

 

 俺! 復活!! いや~長かった、特に自由になるまでが長かった、主に二人のせいで。 過保護すぎんよねあの二人、アレ駄目コレ駄目、コレ身体にエエでこっちの方が良いに決まってんだろう……等々、ナンででしょうね、分からない事にしときましょう。 そうしよう。

 そう言えば庵さんが来てたな、まだ自分を責めてるみたいだけど、どーすっかなー……手伝うか? もし、手伝うとしたら……アレを、シン・巌流を教えてみるか? できるかどうかはこの際良いとして、物理を鍛える点ではありか。 んー……悩ましい、教えるなら教えるで習得して欲しいし、デチューンしたモノを教える……それもアリか。 今の内にやっとくか、する・しないは本人の意志次第だな

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 後は……アレだよなー、まさか夢にまで出てくるとは……この晴蓮の(未来視と多次元世界視)をもってしても読めなかった、何故来たのか、何故来れたのか不思議だ ……ナンデカナー、ナンデキタノカナー

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 「よぉ、晴蓮。もういいのか? カミサマとヤり合ったんだって? 次ヤる時は俺も呼べよ」

 「甚爾さん、今日は機嫌がいいですね、競艇で勝ちました? 後あんなの二度と御免です、命が幾つあっても足りやしない」

 ホントマジで、二度とやるか。 もしあったら悟にでもぶん投げよう。

 

 「時に甚爾さん」

 「んあ? 何だ、復帰祝いで俺とヤるか?」

 「それもお願いしますがその前に、アレは……シン・巌流はどうなりました? 甚爾さんならモノにできると思いますが」

 「アー、あれな。剣術事態は問題ねぇ、だが呪力がねぇとな、アレは意味がねぇ」

 「フム……ならこうしましょう」

 甚爾は不思議そうな顔をして「ナニする気だよオマエさんは」

 「簡単な事ですよ。 無いのであれば、有るところから持ってこれば良いんですよ。 たとえば特殊な呪具とか」

 そう、実に単純なことそれができる呪具を手に入れればいい。

 

 「てなワケで、付いてきてください」

 「どこ行くんだよ」

 「加茂家の武器庫です、あそこなら何か良いものが有るかもしれませんし」

 「お前マジかよ、ソコまですんのかよ」

 「そりゃもう当然ですよ、甚爾さんは僕の師匠なんですから、相応のモノを持っていただかなくては」

 「そー言うもんかねぇ」

 グチグチ言う甚爾に「当然の対応です、もっとご自身の強さと貴重さを知ってください」と甚爾に言う、それを聞いた甚爾は「強さは分かるが貴重さは分からねぇな」と返す。 加茂に来て対応は格段に良くなったが、彼はまだ禪院家でされてきた出来事が薄れていないからだ『自分は人ですら無い』と自分は所詮『猿』なのだという固定観念がほどけていないのだ。

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 「ここが武器庫ですね。来るのは初めてかな? 僕には必要無いですからね。

 はてさて。 な、に、か、良いの、無いかな~、と。 まぁ何も見えないんですけど」

 「返しに困る事言うんじゃねぇよ、流石に俺でもナニも言えねぇっての」

 「あっはっは、優しいですね甚爾さん。 師弟なんですから、これくらい砕けても良いじゃないですか 」

 

 (凝血棍)を使い様々な物に当て呪具を確認しながら「こう言う時に目が見えないと不便だなって思いますよね」とこぼすが甚爾は「そうだな」と短く返した。

 

 「んー、そうですね……幾つか選びましょうか。 一つ……いえ二つ程、甚爾さんが好きなモノを選んでください、僕は一つ選びますので」

 「お前マジか、ココにあんの貴重(高価)な代物だろうが、良いのかよそれで」

 甚爾が呆れながら晴蓮に忠告したが気にする素振りさえせず「相手が甚爾さんですし、僕は当主ですから。当主権限ですよ」とカラカラと笑いながらあっけらかんと言い放つ。

 

 「ですので、お好きなモノを選んでください」

 それじゃ僕はあっちで探してきますね~と軽い声色で甚爾に声をかけて奥に消えた。

 

 「アイツは……はぁ……ま、当主様が好きに選べって言ってんだ。 好きにさせて貰いますかね」

 

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 「お? これは良さそうだな。 んー、形的には太刀かな? 甚爾さんに合いそうだ。 それにしても纏ってる匂い(呪力)がなんか変わってるな」

 晴蓮はいいモノを見付けてルンルン気分で甚爾の元に向かう。

 

 「甚爾さん、何か良いの有りましたか?」

 「ん? ああまぁな中々に良いのがあったぜ。 にしても御三家ってのは良いモン持ってんねぇ、禪院の武器庫からもブン盗ってきた代物を持ってるが、それも面白い代物だったな」

 

 「あぁ、直毘人さんが何か騒いでいましたがアレ甚爾さんの仕業だったんですね」

 晴蓮は何でもない様に話ながら手に持つ呪具をと甚爾「はいコレをどうぞ、面白そうなのがあったので持って来ました」と軽く渡す。

 

 「おう、あんがとよ。どれどれっと……おい、晴蓮お前マジでこれ俺に渡す気か?」

 晴蓮は短く「はい」と言いのけた。

 

 「大太刀、ゞ子斬安綱(どうじぎりやすつな)……当たり前だか特級呪具だ、それもかなりの上等なヤツだな。 それをなンで加茂が持ってんだよ」

 晴蓮が両手を肩まで上げ 「さあ、何ででしょうね、僕も知りませんが歴代当主の誰かが回収(押収)したんじゃないですかね。 それにしても……良いの持ってきましたね。 流石は僕」と意気揚々と答える。

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 「では甚爾さん、それらの呪具どうぞお好きに使ってください」

 甚爾は少し考えた後「ありがたく使わせてもらうよ」優しい声で晴蓮言った。

 

 

 

 




童子切安綱をそのままの名前使うのなんか嫌なので、適当に変えました。
あと残りの呪具は考え中。
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